“はじめての自分のパソコン”にMacを
大学ではレポート作成や資料閲覧、プレゼンテーション制作など、パソコンを使う機会が急増する。そこでAppleは、近畿大学 東大阪キャンパスのオープンキャンパスにて、高校生たちが進学後の生活を具体的にイメージできるよう、学生生活に即した体験型コンテンツを用意した。


学生にとっても、Macはさまざまな魅力を持っている。まず挙げられるのが、直感的で分かりやすい操作性。初心者でも扱いやすいUIに加え、ファイル管理やウインドウ操作、検索機能などを通じて効率的に学業へ取り組める環境が整っている。

さらに、iPhoneやiPadとの強力な連係機能、長時間駆動するバッテリ性能、持ち運びやすい軽量設計、学生生活に映えるデザイン性も大きなアピールポイントだ。そして近年は、エントリーモデルである「MacBook Neo」の登場によって、学生でも手が届きやすい価格帯が実現しつつある。Appleとしては、従来よりも幅広い学生層にMacを選択肢として認識してもらいたい考えだ。
出張版「Today at Apple」も開催
会場の中央に位置するのは巨大なディスプレイ。ここでは、Apple Storeで開催される「Today at Apple」のような学習型のセッションが展開された。

取材時に公開された15分間のセッションでは、「Macで毎日をパワーアップしよう」をテーマに、学生生活で役立つ機能を紹介。デスクトップの散らかりを整理する「スタック」、スムースな検索機能「Spotlight」、学習や創作にフォーカスするための「集中モード」などを実演形式で解説した。
そのほか、「Apple IntelligenceとMacで最高の仕事をしよう」「ヒント:iPadでアイデアを形にしよう」といったプログラムも用意。多数の参加者で賑わいを見せた。

少人数ワークショップで連係機能を体験
より少人数で行われるワークショップも提供。Mac、iPhone、iPadの連係機能を実際にデバイスを操作しながら試し、学ぶ場となっていた。

たとえば、紙のプリントをiPhoneの「カメラ」アプリで写してテキストをコピーし、Macの「Pages」上にペーストする、ユニバーサルコントロールでiPad上のイラストをMacの「Keynote」上にドラッグ&ドロップするといった具合に、学生生活に即したTipsが主なトピックだ。

すでにiPhoneに慣れ親しんでいる高校生にとって、連係機能によってデバイスの役割が拡張される感覚はエキサイティングなものだと思う。
「ステッカースタジオ」でMacカルチャーに触れる
もっともユニークだった企画が「ステッカースタジオ」だ。MacBookユーザには、ステッカーによるカスタマイズ文化が根付いている。そこでAppleは、その文化を高校生が体験できる機会を用意した。
参加者は多数のオリジナルステッカーの中から好きなものを5〜6枚選択。そして、デスクに置かれたMacBookの上に自由に配置、写真撮影を楽しんだ。デスクのテーマもさまざま用意されており、自分の理想のライフスタイルをイメージしやすい。




なお、選んだステッカーはそのままギフトされることもあり、一際行列をなしていた。ステッカーは、近畿大学の象徴であるレンガをモチーフにしたオリジナルのAppleロゴ、そのほか近畿大学のユニークな研究から着想を得たマグロ、マンモスデザインなど多岐にわたる。人気クリエイターのイラスト、MBTIやSNSのミームを意識したものなどは、若者の心をキャッチしたに違いない。
近畿大学 副学長補佐・井口信和教授が語る取り組みの意義
今回の取り組みは、単にAppleが高校生へ製品をアピールする場というだけではない。その背景について、近畿大学 副学長補佐・情報学部長代行 井口信和教授に話をきいた。

近畿大学情報学部では、入学直後に実施される「プログラミング ブートキャンプ」において、Appleのプログラミング言語「Swift」を活用。学生たちは「Swift Playgrounds」を使いながらアプリ開発に挑戦し、プログラミング未経験者を含め、一人ひとりが実際にアプリを制作するという。
それもあり、同学部では学生全員にMacBookの利用を推奨している。講義や演習だけでなく、アイデアの整理、プログラミング、プレゼンテーション資料の作成、卒業研究論文の執筆まで、学生生活のほぼすべての場面でMacが活用されているという。
Swiftを用いるメリットは、プログラミング未経験の学生でも、自分のアイデアを素早くアプリの形に落とし込める点にある。まず作ることができ、その後に仕組みを理解するというフローは、学生のモチベーション向上にもつながりそうだ。

さらに現在、情報学部では生成AIの活用も積極的に進められている。ChatGPTの有料版ライセンスを学生に提供したところ、すでに7〜8割の学生が日常的に活用しているという。大学側は、適切なルールのもとで積極的な活用を推奨している。
興味深いのは、生成AIの導入によって単純な作業時間は短縮された一方で、学習時間そのものはむしろ増加したという点だ。効率化が進みリソースをAIに外注できるようになった分、自らの思考に時間を使えるようになった。それにより、学びがより深くなった実感があるという。
Macを持った大学生活のイメージが進学のモチベーションに
スマートフォン市場で圧倒的な存在感を持つAppleだが、パソコン市場では依然としてWindows PCが強い。だからこそ、はじめての自分のパソコンを手に取る、大学進学というタイミングは重要だ。
今回の取り組みは単なる製品展示ではない。実際の学生生活を想定したセッション、Apple製品同士の連係体験、そしてMacカルチャーに触れられるステッカースタジオまで含めて、「Macとともに過ごす大学生活そのもの」を想起させる。
華やかなキャンパスライフへの憧れを胸に近畿大学のオープンキャンパスを訪れた高校生たちにとって、その期待を一層高めるきっかけとなっただろう。そして、受験勉強に向かう強力な燃料にもなったはずだ。

