1台で“全部”できちゃうシンセサイザ「OP-1 field」。とびきりオシャレで、しかも使いやすい！ teenage engineeringの人気も納得できる／宮本佳林のDTMでは研修生【第11回】

スウェーデンのteenage engineeringというメーカーが手がけていて、代表のジェスパーさんはもともとグラフィックデザイナー。イケアとコラボレーションしてデジタルカメラなどを作ったこともあるんですよ。

カテゴリ的には「シンセサイザ」に近いんですが、それだけでは言い表せない唯一無二のプロダクトなんです。実際にどういうことができるのか、宮本さんに操作してもらいながら説明していきますね。まず「シンセ・モード」「ドラム・モード」「テープ・モード」「ミキサー・モード」の4つのモードがありまして…。

そうなんです。しかも充電式で持ち運びやすく、これ1台で曲を完成させることができます。そのほかにも、ラジオが聞けたり、その音をサンプリングできたりなど、ユニークな機能が満載なんです。

ではシンセ・モードで音を出してみましょう。この製品には7つのシーケンサが搭載されていて、「Finger」というシーケンサでは、入力済みのパターンを切り替えたり、重ねたりできます。

ちなみにドラム・モードで「Finger」を使うと、ゴリラがドラムを叩く映像が表示されますよ。

テープ・モードで録音して、トラックを作ってみましょう。テープは「ステレオ4トラック」「ヴィンテージ4トラック」「PORTA」「DISC MINI」の4つの録音フォーマットがあって、それぞれサウンドが違うんです。

さすが、ばっちりですね！

次はシンセを重ねてみましょう。シンセの音をオクターブ下げてベースっぽくして演奏することもできます。

さらに、同シリーズのポータブルミキサー兼オーディオインターフェイスの「TX-6」を接続すると、そこでミックス作業やエフェクトをかけることもできるんです。

2011年に初代のOP-1が発売され、11年ぶりに出た待望の新モデルがOP-1 fieldなんです。ミュージシャンだけでなく、この製品のデザインや遊び心に惹かれ世界中のクリエイターに愛されているんですよ！