おうちスタジオ、充実の予感…！老舗メーカーSSLのDTM機材は、カッコよくて“プロ”っぽいのに使いやすい／宮本佳林のDTMでは研修生【第12回】

たぶん、あると思います。Solid State Logicのミキシング・コンソールは国内外の多くのレコーディングスタジオで使われていて、ライブ会場や放送局などのコンソールも作っているんですよ。

1969年に設立されたメーカーで、もともとはパイプオルガンの制御装置などを作っていました。教会音楽の録音などもやっていて、自分たちで使う録音の機材を作るところから始まった会社なんです。その後、コンソールなどの機材がメインになっていき、2年ほど前からDTM関連の商品も開発し始めました。

Solid State Logicの製品が一般ユーザ向けに、しかも5万円以内で出てきたのは、業界としても衝撃的な出来事だったんです。

はい。デザインもスタジオ向けのミキシング・コンソールを踏襲しているので「あのSolid State Logic製品が自分の家に！」と、グッときた音楽好きも多かったと思います。

マイクプリアンプのクオリティに力を入れています。製品開発時にどこにお金をかけるかは各メーカーによって違いますが、我々は入ってきた音を増幅させる最初の部分に注力しているんです。

そのとおりです。最初の録音を高品質にしないと、あとからさらに良くすることはできないという考え方がベースにあるんですよ。

これは、押すとSolid State Logicの名機「SL 4000」シリーズコンソールのサウンドに近づけられる、というものなんです。アナログ回路で音を変える機能です。聴き比べてみましょう。

仕組みとしては、倍音を足してるんです。厚みが増した音になりますよね。

2から4チャンネルに増え、ADAT INで最大8チャンネルに入力チャンネル数を拡大できます。4+8で12というわけです。機能としては、トークバックマイクがつきました。

あと、DTM関連でいうと、最近マイクが出まして…。

オンラインミーティングにも使えますし、「ミュージック」モードではバンドのセッションの録音にも使えるんです。ボーカルの音を立たせて、バックグラウンドのノイズを低減させることができます。