※本記事は『Mac Fan』2024年1月号に掲載されたものです。
ヘッダとフッタで書類の体裁を整えよう!
書類を作成する際は、そのデザインにも気を配りたいもの。今回は、「Pages」を使って、文書ファイルの体裁を整えるための手順を2つ解説していきます。
1つ目は、ビジネスシーンで使う書類を作成するうえで欠かせない、「ヘッダ」や「フッタ」を配置する方法です。「ヘッダ」とは各ページの上部に共通して表示される要素のことを指し、一般的には企業名やロゴ、資料のテーマ、日付などを配置するのに使われます。一方の「フッタ」は、各ページの下部に共通して表示される要素のこと。資料のページ数などを表示するのがよくある活用法です。
手順を解説する前に、作業している書類が「文書作成書類」か「ページレイアウト書類」のどちらに設定されているのか確認しておきましょう。テキストを選択してから、画面下部のショートカットバー内右端にある[挿入]ボタンをタップ。オプションの中に[ページ区切り]がある場合、その書類は文書作成書類です。ちなみに今回は、文書作成書類の場合の手順を解説します。
では、具体的な手順に移りましょう。まずPagesの文書編集画面で、画面左上のファイル名横にある[∨]をタップし、[書類オプション]から[書類設定]を選択。続いて[書類]タブを選び、[ヘッダ]および[フッタ]をオンにして[詳細設定]と進みます。これで、ヘッダとフッタを編集するためのフィールドが表示できました。

ヘッダ/フッタをタップしてテキストを入力していきます。余白は、フィールドの端に表示される矢印をドラッグすれば調整できます。
さらに、ヘッダに画像を配置したい場合は、あらかじめ画像をコピーした状態でフィールドをタップ。表示されるメニューで[ペースト]をタップしましょう。これで、企業のロゴなどを挿入できます。また、フッタにページ番号を追加したいときは、フィールドをタップして表示される[ページ番号]へと進み、番号フォーマットを選べばOK。ヘッダとフッタを加えて、美しい書類を作成しましょう。
余白とインデントで文章を強調しよう
続いて、書類に余白やインデントを設ける手順を見ていきましょう。
Pagesでは、書類の上、下、左、および右に余白を設定することが可能です。余白を設定することで、書類内の文章を書き込むフィールドと、書類の端との間に空白ができ、文章をより際立てることができます。さらに、文書内の特定の段落の最初の文字を一文字下げること(インデント)で、視覚的に段落と段落の区別がしやすくなり、より美しい書類になるでしょう。
ではまず、余白を設ける手順を解説します。画面左上の書類名横にある[∨]→[書類オプション]→[書類設定]へと進み[詳細設定]をタップ。表示された書類の上下左右にある矢印をドラッグすることで、余白の広さを調整できます。この際、端から何センチメートル離れているのか数値が表示されるので、確認しながら上下左右のバランスを整えてみてください。

続いて、インデントを設ける手順を解説しましょう。前提として、「ルーラ」機能がオンになっている必要があります。もし書類の上部に定規のような目盛りが表示されていない場合には、編集画面左上のファイル名の左隣にあるアイコンをタップし、[ルーラを表示]をタップしましょう。

ルーラが表示されていることを確認したら、入力した文章全体や、インデントを設けたい段落を選択します。この状態でルーラに表示されている[▼]のアイコンをドラッグすると段落の横幅を調整することが可能です。なお、左側の[▼]を動かすことで段落の左端の位置を、右側の[▼]で段落の右端の位置を、それぞれ調整できます。

そして、左端の[▼]の真上にある[■](長方形)をドラッグすることで、段落の最初の文字の開始位置を自由に調整することが可能です。日本語の場合は全角一文字下げ、中国語の場合は全角二文字下げ、など言語に合わせて調整できるのも便利なポイント。

文章の読みやすさや、画像やグラフを挿入したい位置などを考えつつ、レイアウトを調整しましょう。
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著者プロフィール

井上晃
スマートフォン・タブレット・スマートウォッチなど、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌で、速報やレビュー、コラムなどを執筆している。新製品やサービスのレビュー、比較検証記事の執筆本数は年間100本以上。