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オズポケ4Pもハンズオン。「天空の城」ことDJIスカイシティ(深圳本社)に潜入。ビルすらプロダクトに昇華する稀代のテック企業の正体

著者: 関口大起

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オズポケ4Pもハンズオン。「天空の城」ことDJIスカイシティ(深圳本社)に潜入。ビルすらプロダクトに昇華する稀代のテック企業の正体

ドローンカメラや「Osmo Pocket」シリーズで知られるDJIにお招きいただき、本社DJI Sky City(DJIスカイシティ)のメディアツアーに参加した。日本のメディアが招かれるのは今回が初だという。

場所は中国・深圳。世界100カ国以上で事業を展開するDJIの中枢が、ここDJIスカイシティだ。映画『天空の城ラピュタ』から着想を得て名付けられたという。

その名は決して大袈裟なものではない。DJIスカイシティは高層ビルが建ち並ぶ深圳の街でも、一際存在感を放っていた。

DJIスカイシティ
注目が集まるOsmo Pocket 4P。今回のツアーで実機を触る機会を得たが、その所感や詳細なレビューは情報解禁日(未定)までお預け。Mac Fan Portalでも記事化予定なので、楽しみにお待ちいただきたい。
DJI Romo 2
すでに中国では発表されているロボット掃除機ROMO 2の実機も。実際に掃除しているところを見学したが、従来のロボット掃除機とは一線を画す静音性だった。就寝時に使っても起こされることはおそらくない。特許技術を用いたギアレス構造により実現しているという。

DJIスカイシティを手掛けたのはFoster + Partners。Apple Parkと同じ建築事務所

DJIスカイシティは、2022年に竣工したDJIのグローバル本社だ。約200メートルの高さを誇る非対称なビルが2つ並ぶデザインは、深圳のランドマークのひとつになっている。ちなみに、設計を手掛けたのはFoster + Partners。米国・カリフォルニアのApple Parkを手がけたのと同じ建築事務所だ。

DJIスカイシティ
深圳にそびえ建つDJIスカイシティ。
夜のDJIスカイシティ
夜に訪れるとさながら未来の城。DJIスカイシティから徒歩数分のところにある公園は、ちょっとした撮影スポットになっているとか。

圧倒的なインパクトを誇るDJIスカイシティだが、、その設計プロセスも興味深い。DJIスカイシティは、設計段階からDJIのエンジニアが参画しており、内部の家具、設備(蛇口に至るまで)を自社で開発しているという。

「DJIスカイシティもDJIのプロダクトの1つなのです」という担当者の言葉が印象的だった。

さて、入口を抜けると、出迎えるのは樹齢100年級の黒松と枯山水様式の日本庭園。伝統を重んじ、テクノロジーを追求するDJIの精神、そして来客者への歓迎の意味が込められているという。

枯山水の庭園
堂々たる存在感の黒松がお出迎え。
枯山水の庭園
美しい砂紋が整備されている。

DJIスカイシティの内部は過剰な装飾や演出はなく、シンプルで無機質な印象すら受ける。

DJIスカイシティ エレベーターホール
こちらはエレベータホール。基本的にフロアの壁、天井は同系色でまとめられたシンプルな装いだ。
DJIスカイシティ 食堂
地下には食堂を完備。6000名以上の社員が、ここで食事をとるという。食事は朝昼晩の3食が提供される。




まさにSkyな空中庭園。2つのビルを結ぶ、地上105メートルの吊り橋は恐怖体験?

超高層のDJIスカイシティには、「Sky Garden(スカイガーデン)」と呼ばれる空中庭園が複数設けられている。エレベータで当該フロアに降り立ち、通路の突き当たりに目を向けると、超開放的な世界が待っていた。深圳の街並みを一望できるこのスペースは、スタッフの休憩時間などに活用されているという。6月の深圳の気温は30度近く、湿度も70%近いジメジメした気候だが、高層階で風が抜けるこの空間は気持ちがいい。

スカイガーデン
3方が開けたスカイガーデン。

DJIスカイシティは、2つの大きなビルから成っている。そのビルとビルをつなぐのが、吊り橋「Sky Bridge(スカイブリッジ)」だ。地上105メートルに位置し、長さは90メートル。台風にも耐える設計をとっており、日常的にスタッフの通路として使われているという。

スカイブリッジ
スカイガーデンから上を覗くと、スカイブリッジが見えた。

ツアー内ではこのスカイブリッジを渡って、もう一方のビルに移動した。しかし、筆者を含む数人は断念。足がすくんで前に進むことができなかった。そうしたスタッフ用か(?)、ビルは地下でもつながっている。移動時間は余分にかかってしまうが、高所恐怖症だからDJIに就職できないということはないはずなのでご安心いただきたい。

DJIスカイシティ スカイブリッジ
スカイブリッジを渡る…も筆者はこれ以上進めず。
夜のスカイブリッジ
夜のスカイブリッジをほぼ真下から撮影。夜間はより恐怖感が増しそうだ。

DJIスカイシティのオフィシャルショップは限定グッズが多数。ファン必見のアパレルも

DJIスカイシティの1階には、オフィシャルショップも併設されている。ここでは、DJIのドローンなど各種製品のほか、限定のアパレルやバッグ、キャップ、フィギュアなども購入可能だ。

DJIスカイシティ 併設ショップ
1階のゲート前にショップが設けられている。
製品群のほか、ドローンの分解模型も展示されていた。
DJIスカイシティ模型
オフィシャルショップの中央にはDJIスカイシティの模型も。
写真のOsmo Actionのほか、ハンドヘルド系製品の全ラインアップが並んでいる。

対外的に露出をしてこなかったDJI CATという猫のキャラクターグッズも販売されていた。実はこのDJI CAT、これまでは社内チャットのスタンプ機能などで愛されてきたキャラクターなのだという。日本人の心も掴むデザインではなかろうか。筆者はフィギュアを購入したが、一部モデルはすでに売り切れているなど人気のようだ。

思わず購入したDJI CATのフィギュア。
ここでしか購入できないアパレル類も充実していた。




深圳にそびえる天空の城。世界を動かす最新テクノロジーとドローンは、ここから飛び立つ

今回のツアーを通じて見えてきたのは、DJIの本社がどのような場所として機能しているか、という点だった。

DJIスカイシティは見た目こそ印象的だが、全体としては意外なほど実務寄りの空間だ。巨大なランドマークでありながら、使われ方はあくまでオフィスであり、その役割から逸脱していない。

短時間の見学ではあるが、建築、設備、そして使われ方まで含めて、この企業の中枢がどのように作られているのかを確認できた。ちなみに、今回のツアーでは複数のラボを訪れる機会も得たのだが、残念ながら記事で触れることはできない。しかし、DJIのプロダクトがなぜ優れ、なぜユーザから愛されているのか改めて納得させられたことは強調しておく。

DJIスカイシティは、単なる大企業の象徴的な建物ではない。スタッフが快適に働き、能力を最大限に発揮するための業務の拠点だ。その在り方とこだわりに、DJIがなぜドローンやジンバルカメラで世界を牽引するビッグカンパニーになり得たのか、その真髄を見た。

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