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新DJI Mic Mini 2・実機レビュー。初代から何が変わった?比較検証。ボイストーン機能でより編集の手間が少なく

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新DJI Mic Mini 2・実機レビュー。初代から何が変わった?比較検証。ボイストーン機能でより編集の手間が少なく

ドローン技術を起点にアクションカメラなどの周辺機器を展開するDJIから、小型ワイヤレスマイクの第2世代「DJI Mic Mini 2」が2026年4月28日21時に発売開始となりました。DJIのカメラ「Osmo」シリーズと直接接続できる点も特徴で、Vlogや簡単なインタビューに使用できます。また、従来のDJIのラインアップがグレーや白を基調としていたのに対して、Mic Mini 2はマルチカラーフロントカバーで好きな色にカスタマイズできるようになっています。

今回はそんなMic Mini 2を検証する機会を得ました。本記事では、マイクとしての基本性能を確認しつつ、第2世代で追加された新機能「ボイストーン」が、実使用の中でどのように機能するのかを検証していきます。

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そもそもMic Miniってどんなシリーズ?

Mic Mini シリーズは、DJIが展開するワイヤレスマイク製品群の中でも、小型・軽量で扱いやすいことを重視したラインに位置づけられています。上位モデルにあたる DJI Mic 3 が、内部録音やタイムコードなど映像制作向けの機能を備えるのに対し、Mic Mini は外部デバイスへのワイヤレス音声伝送を前提とした、比較的シンプルな構成です。

Mic Mini 2 はその第2世代モデルにあたり、基本的な立ち位置はそのままに、音声処理や運用面でいくつかの機能が追加されています。「まずはワイヤレスマイクを使ってみたい」「持ち運びやすさを重視したい」といった方にぴったり。価格もMic 3よりも安いので、小さくて高性能なハイエンドモデルというよりはエントリーモデルというポジションです。




ベーシックな白黒以外にも8色のカラーアクセサリでおしゃれに使える

今回検証していくのは「DJI Mic Mini 2(2 TX + 1 RX + 充電ケース)」の構成です。トランスミッタ(マイク)が2台、レシーバが1台、そしてそれらをまとめて充電・収納できるケースが付属します。

DJI Mic Mini 2(2 TX + 1 RX + 充電ケース)の内容物一覧。トランスミッタ、レシーバ以外にも、標準で付いてくる周辺アクセサリが充実しています。

トランスミッタは、マグネットクリップによる装着が可能です。初代はクリップが本体に固定されていたのですが、Mic Mini 2は90度ごとに固定できるので、4方向に角度を変更可能。マイクが口元に向きやすい方向に装着できるようになりました。また、マグネットを使った固定にも対応しています。衣服の中からマグネットで固定しても、磁力が強力なので落ちる心配がありません。

左がマグネット、右がマグネットクリップをトランスミッタに装着している様子。クリップは90度ごとに向きを変えることができます。

また、マイク本体をおしゃれに色変えできるマルチカラーフロントカバーも標準で付属。気分に合わせてカラーを変更できます。

標準のオブシディアンブラックとグレイズホワイトに加えて、8枚のカラフルなパネルから自分の好きな色、今日の気分の色を選んでで使えます。
パネルを付け替えたレシーバ。

屋外でも使えるウインドスクリーンも標準で付属。カメラとの接続も簡単

風切り音を防止するウインドスクリーンも同梱されており、屋内外を問わずそのまま使い始められます。ウインドスクリーンなどのほとんどのアクセサリ類は充電ケースにまとめて収納できるため、細かいパーツを別で持ち歩く必要がない点も、うれしいところ。充電ケースに入らないのはマルチカラーフロントカバーが入ったケースくらいで、これも付属のポーチで充電ケースと一緒に持ち歩けます。

充電ケースに入ったDJI Mic Mini 2。USB-C to Cケーブルとカラフルなマグネティックフロントカバーが入ったケース以外、すべてケースに収まります。
別売りのウインドスクリーンでさらに色合いをカスタマイズできます。

また付属の音声ケーブルでカメラと接続することも可能。

Canon製カメラとMic Mini 2を音声ケーブルで接続している様子。

別売りのカメラアダプタを使うとSONY製カメラのMIシューに直接接続することもできます。

カメラアダプタを使って、Mic Mini 2をSONY製カメラのMIシューに直接接続している様子。




Mic 3より小さいけど Mini より大きいサイズ感

Mic Mini 2 は初代 Miniの後継モデルですが、機能追加に伴い、トランスミッタと充電ケースのサイズはいずれもわずかに大きくなっています。

公式スペック上、トランスミッタの重量はMic Miniの約10gから約14g(マグネットクリップ込み) へと増加しました。ただ、実際に装着してみると重量増によって実用的に困るという点は感じません。

ただし、充電ケースのサイズアップはコンパクトさを重視する人にとっては気になるポイントかもしれません。体感では横幅が約1.1〜1.2倍ほどになった印象です。カバンをできるだけ小さく抑えたいなら初代のMic Miniや充電ケースがよりコンパクトなトランスミッタが1つのMic Mini 2(1TXモデル)を使用するのも選択肢の一つです。

※ただしトランスミッタが1つのMic Mini 2はレシーバも「モバイルレシーバ」となり性能が変わります。

左からMic Mini 2(1TXモデル)、初代MIc Mini(2TXモデル) 、Mic Mini 2(2TXモデル)の充電ケース。1TXモデルは2TXモデルと比べてかなり小さいことがわかります。2TXモデルはわずかにサイズアップしていますね。

Mic Mini 2の性能を実際に検証

ここまで本体やアクセサリを見てきましたが、やはり注目したいのは実際に使ったときのマイク性能。Mic Mini 2を使ってiPhoneで動画を収録したときの音声を確認していきます。

iPhoneと接続する際は、付属のスマートフォンアダプタを使います。同梱されるアダプタはUSB-Cに対応していますが、ライトニング端子と接続したい人は別売りのアダプタを購入できます。また、専用アプリ「DJI MIMO」を使うときはBluetoothでも接続できます。

収音仕様と基本スペックの確認

まずは、マイクとしての基本仕様を整理します。

  • 指向性:全指向性
  • 最大音圧レベル:120 dB SPL
  • サンプリング:48kHz/24bit
  • ワイヤレス伝送方式:2.4GHz
  • トランスミッタ重量:約14g(マグネット含む)

日常的な会話から屋外撮影までを想定した仕様で、数値上は一般的なワイヤレスピンマイクの範囲に収まっています。

ノイズキャンセリングを検証!

DJI Mic Mini 2 はベーシックと強の2段階のノイズ低減機能を備えています。今回の検証では屋外で「強」のノイズキャンセリングを使ってどんな音が収録されるかを確認します。また、iPhoneのマイクで収録した音声とも比較します。。

iPhoneの内蔵マイクで収録した音声と比べると、DJI Mic Mini 2では声の輪郭がはっきりしており、聞き取りやすさに差が出ています。iPhoneではホワイトノイズのようなものが強く乗ってしまっていましたが、Mic Mini 2ではそうしたノイズは抑制されています。

ボイストーンを検証!

Mic Mini 2 では、収録時に音の傾向を切り替えられるボイストーンが用意されています。プリセットは「レギュラー」「ブライト」「リッチ」の3種類が用意されており、標準的なバランス、声の輪郭を強調した方向、低音域に厚みを持たせた方向と、それぞれ異なる音作りが施されています。

個別にイコライザを調整する機能ではなく、あらかじめ用意された音の傾向を選ぶ仕組みで、あとから音声編集をして好みの音に変更する手間を省けるのがこの機能のポイント。早速屋内で違いを比較してみました。なおこの検証では、ノイズキャンセリングは屋内向けのベーシックを適用しています。

ボイストーン「レギュラー」で収録
ボイストーン「ブライト」で収録
ボイストーン「リッチ」で収録

デフォルトのレギュラーは自然な音声で、ブライトは確かにハイトーンが強く輪郭がくっきりするイメージです。リッチはレギュラーに近いですが、低音がややしっかりしているように聞こえます。女性の声で試すと低音の強調がわかりやすいのかもしれません。

自動ゲイン調整を検証!

また、Mic Mini 2にはゲインを自動で調整する機能も備わっています。録音するときに音量に合わせてゲインを調整するのは単純に手間ですし、さらに音量の変化があるときはその都度調整しなければなりません。万が一音が大きすぎて音割れが起こってしまうと、編集ではどうにもならないので録音が失敗してしまいます。そんなやっかいな調整を自動に行ってくれるのは便利ですよね。

実際にYouTubeの音声をスピーカから流して検証してみます。

小さい音量から徐々に上げていきました。最後はちょっと耳が痛くなるくらいの音量まで上げていますが、音割れする様子はありません。

動画のとおり音割れも起こさず、クリアに聞こえます。途中から音量が上がらなくなるのは自動ゲイン調整が効いている証拠でしょう。




初代Mic Miniからのアップデート

基本スペックはMic Miniを踏襲しているMic Mini 2ですが細かな部分がアップデートされています。

前述のボイストーンはMic Miniにはなかった新機能です。またMic Mini 2のレシーバは、Mic Miniのトランスミッタからの音声とMic Mini 2からの音声を同時に受信できます。すでにMic Miniを持っているユーザにもありがたい機能ですね。

ただし、最大接続数は2つまで。Mic Mini 2のトランスミッタをすでに2つ接続しているときに追加で接続できるわけではありません。充電切れの際に代わりに使うなどの用途で使えるイメージでしょうか。

そのほかスペックの詳細を確認するために初代Mic Miniとの比較表を用意しました。

Mic MiniMic Mini 2
最大音圧レベル120 dB SPL120 dB SPL
サンプリングレート48 kHz48 kHz
ビット深度24 bit24 bit
無線伝送方式2.4 GHz2.4 GHz
最大伝送距離最大 400 m最大 400 m
ノイズ低減2段階2段階
音声トーンプリセット(ボイストーン)なし3種類(Regular / Bright / Rich)
自動ゲイン調整音声クリッピング防止の自動制御音声クリッピング防止の自動制御
内部録音非対応非対応
タイムコード非対応非対応
最大接続TX数2台2台
トランスミッタ(マイク)重量約10 g約14 g(マグネットクリップ込み)
バッテリ駆動時間(TX)約11.5時間約11.5時間
バッテリ駆動時間(RX)約10.5時間約10.5時間
充電ケース併用時最大 約48時間最大 約48時間
混在接続非対応Mic Mini との混在接続対応

Mic Miniから比べて、大きなアップデートというわけではありませんが、ボイストーン設定があるおかげであとから編集する必要なくなる場面が増えています。Osmoシリーズと一緒に使えるマイクを探している人や、iPhoneでより高音質で動画を撮りたい人には、安心して選べる1台と言えるでしょう。

「扱いやすさ」を重視したアップデート内容なので、音声収録に慣れていない人ほど恩恵を感じやすいはず。ワイヤレスマイクを初めて使う人に自信を持っておすすめできる製品です。

逆に内部録音機能が必要な人や、音声の後処理を前提として録音する人には向かないモデルです。そういった用途では、上位モデルのMic 3がおすすめです。

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著者プロフィール

佐藤彰紀

佐藤彰紀

『Mac Fan』編集部所属。ECサイト運営などの業務を経て編集部へ。好きなものは北海道と競技ダンスとゲーム。最近はXR分野に興味あり。

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