自動化することで効率的に
普段Macを使っていると、同じ作業を繰り返し行ってる場合が多々あります。単調な作業は飽きやすく憂鬱なものですが、本来こういった作業こそコンピュータの得意とするところなのです。OS Xにはこういったよくある繰り返し作業を「自動化」する仕組みが備わっています。
たとえば、ファインダウインドウから複数の項目を選択して副ボタンクリックすると表示されるコンテキストメニューには、対象を1つの新しいフォルダにまとめる[選択項目から新規フォルダ]、ZIP形式でファイルをまとめて圧縮する[項目を圧縮]、CDやDVDを作る[項目のディスクを作成]など目的となる部分までの作業をすべて自動的に行ってくれる機能が揃っています。
また、前バージョンのOS Xヨセミテで追加されたのが[項目の名前を変更]です。これを使うことでファイルの名前を同じ表記ルールを守った連番ファイルにしたり、ファイル名の一部を置き換えたり、前後にテキストを追加することができます(自動化テク?)。
さらに、Macでの作業の手間を減らす機能がまだまだあります。OS Xには「サービス」という機能があり、選択した項目に応じて連携できるソフトや機能にその作業を引き渡すことができます。
たとえば、動画ファイルを選択したときだけ、MPEG-4形式に変換する「項目をエンコード」機能など、サードパーティ製ソフトを使ってしまうような作業ですらコンテキストメニューから選ぶだけで実行できるのです(自動化テク?)。
【自動化テク?】繰り返し作業を自動化
フォルダの中にある複数のファイルを名前を書き換えてみましょう。まず、対象となるファイルを選択して副ボタンのクリックで表示されるメニューから[項目の名前を変更]を選択します。
次に、シートが表示されるので変更したいルールを決めます。ここではそれぞれのファイルの名前の一部を検索して置換するように設定し、最後に[名前を変更]をクリックしました。
すると、フォルダの中のファイルの名前が書き換えられました。このようにファイルの一部の名前をほかに合わせて揃えたりといった作業を、Macに自動化させて実行できます。
ファインダのコンテキストメニューには、選択した複数のファイルを1つのフォルダにまとめる機能も備わっています。
【自動化テク?】サービスメニューを活用
ファインダからファイルを選択して[Bluetoothデバイスにファイルを送信]を使えば、iPhoneやiPad以外のブルートゥースデバイスにもファイルを1クリックで送信することができます。
テキスト選択して、[Safari]メニューから[サービス]を選ぶと、関連した対応可能サービス項目が表示されます。[選択部分から新規メールを作成]を使えばメールの本文が一瞬で作成されます。
ファインダで画像ファイルを選んでコンテキストメニューを出し[サービス]→[デスクトップピクチャを設定]を選ぶと、システム環境設定を開くことなくデスクトップピクチャを設定できます。
ファインダで動画ファイルを選んでコンテキストメニューの[サービス]→[選択したビデオファイルをエンコード]を選ぶと、クイックタイム・プレーヤを起動することなく簡単に動画変換が可能です。
専用ソフトも活用
大量の画像ファイルのファイル形式を変換したり、複数の画像をファイルを1枚の画像ファイルに結合するといった作業は、Macアップストアで配布されている「フォトスケープX(PhotoScape X)」にお任せすることをおすすめします。指定したフォルダから画像ファイルを読み込み、大きさの調節や画質調整を一括で適用して任意のフォルダに保存できます。このとき、ファイル形式や圧縮率、ファイル名の変更も詳しく設定できます。このように適材適所なソフトを探す手間を惜しまないことも重要なのです(自動化テク?)。
【自動化テク?】一括処理はプロにお任せ
フォトスケープXを起動したら[一括編集]ボタンをクリックし、サイドバーから素材画像の入ったフォルダを指定します。
サムネイルをウインドウ中央にドラッグ&ドロップし、右端の編集パネルの[+]をクリックして大きさを調整したり画質を調整します。
右下にある[保存]をクリックするとバッチ処理された画像が保存できます。
[詳細設定]をクリックすればファイル名を高度に編集することもできます。
起動と同時に準備万端
Macの電源オンもタイマーで自動化できるので、始業前などにセットしておけば出社したら即仕事ができるようになります。さらに、[ログイン項目]に毎日使うソフトやファイルを追加することで、ログイン後に自動的に起動したり開いたりできるようになります。出社してから電源を入れて起動プロセスが終わるのを待つ時間が節約できます(自動化テク?)。