【ここが新しい!!】
??改良された言語エンジン
??キーボード入力のためのライブ変換
??4つの新しい日本語フォント
??バリエーションが増えたヒラギノ
もっと賢く、スピーディーに、自動で変換してくれる
エルキャピタンの新機能の中で日本人にとってうれしいのが、日本語入力の進化だ。より素早く、快適に日本語を入力するために「ライブ変換」が実装されている。
エルキャピタンのライブ変換という新しい手法を使うと、ユーザが[スペース]キーを押して変換作業をすることなく、自動的に次々と文章が変換されていく。その精度はとても高く、外来語が混ざった文章でもかなり正確に変換してくれる。固有名詞のボキャブラリーも充実しているため、多くの有名人が正しく変換されやすい。これにより、今後は一文を一気に入力していくことが可能となり、変換のたびに思考が途切れることもない。
また、表記を合わせるという配慮もされている。たとえば、これまでの日本語入力ソフトは「8月三〇日」という変換を普通にしてしまうが、エルキャピタンのライブ変換では「8月」と選んでいれば「30日」にしてくれる。もちろん、「年金を納める」「国を治める」などの同音異義語も文脈を判別する。
さらに、新しい日本語フォントが追加されているのも特筆すべき点だ。フォントの美しさや、システム標準とは思えないほどの充実ぶりはOS Xの得意とするところであり、エディトリアルデザインだけでなく一般のビジネスやパーソナルなドキュメント作成でも役立っている。それがさらに強化されるのだ。
具体的に追加されるのは、以下の4つの新書体だ。硬筆書体といわれるペンや鉛筆で手書きしたような、日記や手紙にぴったりの「クレー」。漢字のエッジがやわらかくモダンな雰囲気の「筑紫A丸ゴシック」、筑紫A丸ゴシックと漢字は共通でありながら個性的なかなや英数字の書体を特徴とする「筑紫B丸ゴシック」、そして游明朝体の漢字と合わせて使えるクラシカルなかな書体「游明朝体+36ポかな」だ。中でも、游明朝体+36ポかなは大正時代に制作された36ポイント(見出し向け)サイズの金属活字をベースにデザインされているもので、表情ゆたかな線と独特のスタイルを持つ。
ちなみに、エルキャピタンではOS Xの標準フォントである「ヒラギノ角ゴシック」のウェイト(太さ)が追加され、W0からのW9という10のウェイトを利用できるようになった。このようなウェイトのフル装備は欧文フォントでも大変めずらしく、とても貴重だ。新規フォントの追加と相まって、OS Xでのドキュメント作成はよりエレガントで、リッチなものになる。ぜひ書類作成の際に、新しいフォントを選んでみてはどうだろうか?
●4つの新しい日本語フォント
硬筆書体といわれるペンや鉛筆で手書きしたような、日記や手紙にぴったりの「クレー」。漢字のエッジがやわらかくモダンな雰囲気の「筑紫A丸ゴシック」、筑紫A丸ゴシックと漢字は共通でありながら個性的なかなや英数字の書体を特徴とする「筑紫B丸ゴシック」、そして游明朝体の漢字と合わせて使えるクラシカルなかな書体「游明朝体+36ポかな」が追加されている。
●劇的に早くなる日本語入力
[スペース]キーを押して変換作業をすることなく、自動的に次々と文章が変換されていく。入力途中に間違って変換されても、入力を続けるに従って全文の内容を判断して自然に修正される。