メールがさらに楽しくなる新定番アプリ
1・後発アプリだからこその完成度の高さ!
2015年にリリースされたメールアプリの大本命は、なんといっても5月に発表された「スパーク」だ。
特徴的なのは、メールの優先度に応じてさまざまなアカウントを一括で管理できる「Smart Inbox」。ピンしたもの(iPhoneの標準メールアプリでいうところの「フラグ」)、ニュースレター(メルマガなどのDM)、その他を自動的に整理し、見やすい形で提示してくれる。しかも、日頃から中身を確認するようなメールだけを通知することができるので、不要なメールの通知にいちいちiPhoneを取り出していた手間が省ける。
メールのリスト画面では横スワイプで「アーカイブ」「既読」「ピン」「削除」などの操作ができるが、これらは自分が使いやすいようにカスタマイズできる。受信メールの自動振り分けボックスの作成など、ユーザの設定できる範囲が広い。
そのほかにも「クイックリプライ」機能を筆頭に、多くの便利機能が盛りだくさんで、そのうえ無料! メールアプリの新定番となることうけ合いだ。
デフォルトでは上から「新着」→「ニュースレター」→「ピン」→「Inbox(既読)」で表示される。
受信メール内の日付をタップするとスパークアプリ内でカレンダーに予定を追加できる。返信する際には「クイックリプライ」機能があり、「Like」や「Thanks」をタップすると、自動でメールを返信してくれる。返信メールをOS Xの「メール」で確認したのが上図。
2・Gメールユーザなら使ってみて損なし
グーグルの新メールアプリ。2014年の公開当初は招待制だったが、今年5月に一般公開がスタートした。受信メールを、時系列ではなく内容や重要度によって表示する形式や、指定した時間・場所で再表示する「スヌーズ」機能など、従来のメールアプリとは一線を画す発想のもと設計されている。
受信メールの内容を元に、「トラベル」や「マネー」などのカテゴリ別にメールが自動で仕分けされる。内容に沿った写真が配置され見やすい。
3・定番メールソフトのiPhone版登場!
マイクロソフトの定番メールソフト「Outlook」のiPhone用アプリがついに登場した。送受信ボックスなどのメールアプリとしての標準的な機能だけでなく、予定表や連絡先の機能も搭載した強力なアプリに仕上がっている。数種類のフィルタリング機能で、確認したいメールを素早く探し出すことが可能だ。
数回のタップでファイルを簡単に添付できる。ワンドライブやドロップボックス、グーグル・ドライブなど、各種共有ソフトへのアクセスが可能だ。
4・チャット形式で素早く送受信
メールのやりとりをテキストメッセージのように素早く簡単にするアプリ。不要なメタデータを排除し、メール内容をチャット形式で表示する。また、過去に返信したことのあるメールアドレスとのやりとりは、そのほかのメールと分けて表示されるので、重要なメールを見逃す心配もない。
チャットのようにやりとりできるから、メールの送受信を素早く行える。メッセージをタップすれば、通常メールのように表示することも可能だ。
標準以上に使いやすいカレンダーアプリ
5・新しいスケジュールビューで予定がわかりやすい
ビジネスでもプライベートでも愛用者の多い「Googleカレンダー」のiPhone用アプリ。表示方法をスケジュール単位にすると行き先の写真や地図、参加者が表示され、一目で予定を確認できる。アイクラウドカレンダーなどにも対応しており、デバイスで使用しているすべてのカレンダーを一カ所で管理できる。
行き先の地図や写真が表示されるほか、月の初めには季節感あふれるイラストが配置され、見るのも楽しいカレンダーになっている。
6・ビジネスパーソンにとって予定の追加はスピードが肝!
予定入力に特化したインターフェイスで、快適に素早く予定の追加ができる。日付はカレンダーから日付を選んでタップ。タイトルや場所はプリセットされている候補から選ぶだけ。自分だけのテンプレートを前もって登録しておくことも可能だ。忙しいビジネスパーソンにオススメのアプリだ。
時間の設定は「テンキー」と「時計」の2種類のモードから選べる。
最後に、どのカレンダーに追加するかを選んで登録する。
[ 新作アプリiPad編 ] 便利な署名アプリ
2015年はアドビから、ドキュメント処理に関する2つの重要なサービスがローンチされた。「Adobe Echo Sign」の後継である「Adobe eSign Manager DC」と、「Adobe Fill & Sign DC」だ。
「Adobe eSign Manager DC」は、電子文書の署名に特化したアプリ。署名作業や署名に関わる他人とのやりとりをリアルタイムでトラックし、文書のステータスを管理する。ドキュメントをクラウドで管理する「Adobe Acrobat DC」のコンパニオンアプリで、関連のサブスクリプションサービスへの加入が必要だ。
「Adobe Fill & Sign DC」は、「Adobe Acrobat DC」と連携させることもできるが単体で使用することも可能で、内容的にもより多芸なアプリだ。電子文書に任意のフォームで入力と署名を実行できるほか、紙の書類をカメラでスキャンしデジタルデータへの変換が可能。自動候補や保存されたプロファイルデータに基づき、素早くフォームを入力することができる。
いずれもiPhone版が存在するが、作業効率を考えれば画面の大きなiPad版の利用が主となるだろう。
指またはスタイラスペンを使って、画面に直接署名する。
紙の書類をカメラでスキャンし、電子的な入力や署名、送信が可能なフォーマットに変換する。