第15回アマタツ、森田さんはもうイラナイ!?アプリでお天気おじさんを目指す

変わりすぎデショ

秋は天気が変わりやすい。ことわざにも「女心と秋の空」とある。もっともこれは元は男心だったのが、時代の流れもあって近年、女心に変わったとか。確かに今の時代、男女関係においてどちらに主導権があるかといったら…って心の話じゃなくて、今回は天気の話。変わりやすい天気についてデス。

最近、日本の天気がどうもおかしい。記憶に新しいところでは、最高気温の記録が全国60カ所以上で更新されるほどのとんでもない猛暑だったのに、一転して冷夏に変わり深刻な日照不足を起こした今年の夏。変わりすぎデショ。ちなみにこの夏、猛暑の真っ只中にエアコンが壊れた我が家は、工事日待ちの長い地獄の日々を耐えたあげく、ようやく新しいエアコンが取り付けられるや冷夏に突入するという寒～い結末を迎え、もう踏んだり蹴ったりだったのである。余計な話ですけど。

このように夏ですら天候が不順なのに、その変わりやすさが懸念されてきた秋は、はたして大丈夫なのか？いや、そもそもこれからの日本の天気は？そして、そんな天候不順にワタクシたちはどんな対応ができるのか？これが今回のテーマなのである（かなり大風呂敷）。

「変わる天気」といえば、最近は急激な天気の崩れも目立ちマス。局地的な雷雨や豪雨、突風、竜巻など、これまでの日本ではあまり見られなかった気象現象が頻発しているようだ。もっとも、発生から消滅までの時間が短いこれらの気象現象については、スマホの普及によって決定的映像が多く出回るようになり、頻発しているイメージがあるとの説もあるが…。とはいえ、急激に天気が崩れる危険性がそれなりにあるのは間違いない。できればこうした突発的な事態にも備えたいところだ。

実用性と面白味

こうした観点を踏まえて選んだのが今回の天気アプリなわけだが、ワタクシがイイネと思ったのは、実用性と面白味を兼ね備えている点だ。数ある天気アプリの中でも驚くほど多機能なアプリだが、ただ便利なだけじゃなくて使っていて楽しいのが素晴らしい。たとえば実用性では雨レーダ機能だ。雨レーダは15分ごとの雨の動きが少し過去から今後に向けてアニメーション表示される。見ていて面白いし、実にわかりやすい。これなら気象ド素人のワタクシでも予測を立てられそうである。もちろん短時間の予測に限っての話だが。

一方、面白味では断トツなのがチャート機能だ。「気温／降雨量／風／気圧／紫外線」の予測が、最大10日間分グラフ化されて表示される。正直、10日後の予測なんてあまりアテになるとは思えないが、グラフは見ているだけでなんだか面白いもんね。しかもグラフを指でなぞると数値が表示されるなど、芸が細かいのもうれしい。

消えた台風

しかし残念ながら問題点もある。以前は表示されていたという台風情報が、ワタクシの環境ではまったく表示されないのだ（ほかにも同様のレビューがあった）。折しも超大型台風の18号が日本を直撃した際に、カスタマーサポートにメールで問い合わせてみたところ、バグを認める返信をもらった。

台風はいわば気象のビッグイベント。大災害を引き起こす可能性のあるこうした気象情報こそ、このアプリでいち早くキャッチしたい。台風シーズンといわれるのは７～９月の３カ月。今年は平年の２倍近いペースで台風が発生しているらしいが、シーズン終了まであと少し。一日も早い修正版のリリースが待たれるところである。

世界の天気レーダー雨レーダー予測

【作者】International Travel Weather Calculator

【価格】240円

【カテゴリ】App Store>天気

天気アプリの中でももっとも機能が充実し、多彩な情報を手軽に得ることができるスグレモノ。降雨量や気温といった基本情報はもちろん、紫外線や気圧、風についての予測も知ることができるので、日焼けや体調管理、スポーツなどさまざまなシーンで役立ちそう。iPhoneとiPadの両方に対応。広告付きの無料版もある。