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Mac Fan メールマガジン

掲載日:

ファイルの受け渡し(2/2)

著者: 栗原亮

ファイルの受け渡し(2/2)

[ 活用 ]リカイを深めよう!

iWorkドキュメントの受け渡しや共有方法を理解して、共同作業の効率化などに役立てましょう。

iWorkドキュメントの共有

アップル製のページズ、ナンバーズ、キーノートの書類(以下iWorkドキュメント)は、メールやメッセージなどを利用してほかの人に渡したり、共同作業ができます。基本的にはツールバーの[共有]ボタンのメニューから行いますが、利用目的によって操作方法が異なりますので、ここで手順を確認しておきましょう。

まず、自分で作成したiWorkドキュメントを共同作業している人に送るには、[コピーを送信]でファイルをメールやメッセージで送ります。次に、他人ではなく自分のMacとiOSデバイス間で同じファイルを編集するには、「アイクラウド・ドライブ」の機能を使うと便利です。最後にiWorkを利用できない人との共同作業の場合は、WEBブラウザベースでファイルを共有できます。ファイルへのリンクを相手と共有することで、WEBブラウザ上で作業が可能です。ただし、同サービスはβ版(開発途上)のため、機能の互換性が完全ではありません。

コピーを送信する

1:送信するソフトを選択

iWorkドキュメントのツールバーにある[共有]ボタンから[コピーを送信]を選ぶと、メール、メッセージ、エアドロップの各送信手段が表示されます。ここでは[メール]を選びます。

2:書類の形式を選択

送信するファイルの形式を選択できます。元の形式以外にもPDFやオフィス互換のファイル形式などを選べます。選んだら[次へ]をクリックします。

3:書類が添付された

新規メッセージ画面が表示され、選択したiWorkドキュメントが添付されます。サイズが大きい場合もメールドロップが有効なメールアカウントならそのまま送信できます。

アイクラウドに保存

1:アイクライド・ドライブを確認

システム環境設定の[iCloud]パネルで[iCloud Drive]のチェックボックスが入っているのを確認します。iOSデバイスの場合は、「設定」アプリの[iCloud]で[iCloud Drive]の項目とアプリ名をチェックします。

2:書類をアイクラウドに保存

iWorkドキュメントをアイクラウド・ドライブ内に保存します。通常は対応ソフトごとのフォルダが用意されているはずです。

3:各デバイスで同期された

ファインダのサイドバーにある[iCloud Drive]に保存されたiWorkドキュメントは、iOSデバイスの同じiWorkアプリ内にも保存されています。

リンクを共有する

1:リンクを共有する方法を選択

iWorkドキュメントで[共有]ボタンから[iCloudでリンクを共有]を選択し、リンクの共有先を選択します。ここでは[メール]を共有手段にします。

2:URLリンクを送信

共有したいiWorkドキュメントへのリンクが入力されたメッセージが作成されたので、これをドキュメントを共有したい相手に送信します。ほかの方法でも手順はほぼ同様です。

3:アイクラウドのiWork上で共同編集

送られてきたURLにアクセスすると、iWork ifor iCloudのページがWEBブラウザで開きます。ここでドキュメントを作成した人と共同編集などができます。

[ トラブルシューティング ]セツジツなお悩み相談

エアドロップやメールドロップの設定や操作で何かわからないことはありませんか? そんな悩みを解決します!

 

【Q】「エアドロップの相手が表示されません!

【A】ファイルを送受信するそれぞれのMacでエアドロップの項目を選択しても相手が表示されない場合は、まずMacを検出可能な相手が[全員]になっているかどうかを確認します。それでも表示されない場合は、Macの機種が古い場合があります。その場合は[古い機種のMacを検索]をクリックしてみましょう。なお、インターネット共有を利用している間のiPhoneもエアドロップに表示されません。

エアドロップのウインドウ下部にある[お探しの相手が表示されませんか?]をクリックすると古いMacを探すボタンが表示されます。

 

【Q】アイクラウドメール以外でもメールドロップしたい!

【A】ヨセミテ標準搭載の「メール」ソフトであれば、アイクラウド・メール以外にもGメールなどのアカウントでもメールドロップ機能を利用できます(アップルIDの取得は必須です)。ただし、WEBブラウザメールなど「メール」ソフト以外では利用できません。なお、POPアカウントを使う企業メールや一部のプロバイダメールではメールドロップを利用できないことがあります。アカウントを登録後、メールの環境設定で項目があるかどうか確認しましょう。

Gメールなどであれば、システム環境設定の[インターネットアカウント]パネルから登録できます。メールアカウントの設定項目にメールドロップについての項目がなければ利用できません。

【応用】ツボはここにある!

エアドロップなどファイル送受信のTIPS&裏技をここで紹介します。これを知っていれば、もうビギナーは卒業です。

 

自分宛のエアドロップは受信の承認が不要!

近くにいる人にファイルを送るのに便利なエアドロップですが、複数台のMacやiOSデバイスを所有している場合、自分宛にも送れます。その際に、同じアップルIDを登録したデバイス同士であれば、通常のエアドロップのようにファイル受信の承認作業は不要で、ファイルをドロップするとすぐにファイルの受信が始まります。

 

エアドロップに表示される名前を変更したい

エアドロップに表示される名前は、Macの「コンピュータ名」または「連絡先」に登録されている自分の「名前」です。設定によっては、不意に近くにいるMacなどに自分の名前が表示されてしまうこともあります。コンピュータ名を変更するには、システム環境設定の[共有]パネルから[コンピュータ名]に書かれている名称を変更すればOKです。

 

一度送った相手にすぐにファイルを送る

[共有]メニューからファイルをメールやメッセージで送ると、次回より[共有]メニューに[履歴]の項目が表示されます。毎回宛先を入力しなくても、すぐにファイルを送信できるので効率的です。ファイルを副ボタンクリックで表示されるコンテキストメニューから利用するとさらに便利です。

【豆トリセツ】

iWorkドキュメントの[共有]ボタンから[共有設定を表示]すると、ドキュメントの編集を許可するか閲覧だけ許可するかといったアクセス権や、ファイルを開くためのパスワードを設定できます。

【豆トリセツ】

iOSデバイスの場合は、「設定」アプリの[一般]→[情報]→[名前]を辿っていくと表示される名称を変更できます。または「連絡先」アプリの[自分]と書かれた項目の[名前]が表示される場合がありますので、こちらを変更します。