デザインはそのまま パフォーマンスが向上
新しいMacBook Proは、Appleの自社製造プロセッサであるM3/M3 Pro/M3 Maxをノート型Macではじめて搭載した。
全モデル共通のトピックとしては、M3採用によるCPUとGPU性能の引き上げが挙げられる。Appleの公式アナウンスによれば、CPUは、M2ファミリーに比べ高性能コアが最大15%、高効率コアは最大30%向上しているという。一方GPUは、メモリの割り当てを効率化するダイナミック・キャッシングを搭載するなど、新機軸の取り組みがいくつもなされている。
各モデルごとの進化にも注目していこう。M3 Pro/M3 Maxを搭載したモデルは、これまでのM2 Pro/M2 Max搭載モデルを置き換える存在だ。
チップの進化によるパフォーマンスの向上は本特集冒頭より述べているとおりだが、それ以外のデザイン/スペックについては、以前のモデルをそのまま継承しているといっていいだろう。高い輝度とコントラスト比を実現するLiquid Retina XDRディスプレイ、120Hzという高リフレッシュレートを実現するProMotionテクノロジー、1080pの高解像度なFaceTime HDカメラ、6スピーカサラウンドシステム、最新「WiFi 6E」のサポートなど、MacBook Proならではの特徴を引き継いでいる。バッテリ持続時間(公称値)も前モデルと同様だ。
搭載するポートやボディデザインにも変更はないが、スペースブラックという新色を選択できるようになった点は外観上の大きなトピックだ。従来のスペースグレイよりも深みがあり、精悍な印象に加え指紋が目立ちにくいというメリットもある。
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M3搭載モデルはエアとの差別化も十分
次に、M3チップを搭載した14インチMacBook Proについて解説したい。このモデルは、従来ラインアップされていたM2チップを搭載した13インチMacBook Proの後継にあたる製品だ。
13インチMacBook Proは、Liquid Retina XDRディスプレイに対応しておらず、HDMIポートやSDXCカードスロットも搭載していなかった。「MacBook Pro」という名を冠しながらも、14/16インチとは大きな差があったのだ。一方のM3モデルは、ディスプレイ性能もほかのモデルと同等になり、HDMIポート、SDXCスロットも搭載。従来モデルでは差を感じにくかったMacBook Airとの差別化が十分に図られている。
ただし、M3 Pro/M3 Maxを搭載したモデルと比べると、筐体側面のThunderbolt/USBポートが1基少ない(左側のみに2ポート)という違いがある。また、M3モデルは新色のスペースブラックを選択できず、従来どおりスペースグレイとシルバーが提供される。
総じて、今回のMacBook Proは、真のハイパワーラップトップを望む人から、フォトグラファーやデザイナーまで、より幅広い「プロ」のニーズに応えるラインアップだといえるだろう。
※この記事は『Mac Fan』2024年1月号に掲載されたものです。
著者プロフィール
小平淳一
Apple製品を愛するフリーランスの編集者&ジャーナリスト。主な仕事に「Mac Fan」「Web Desinging」「集英社オンライン」「PC Watch」の執筆と編集、企業販促物のコピーライティングなど。ときどき絵描きも。Webの制作・運用も担う。
















