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オズポケシリーズ最新モデル「Osmo Pocket 4P」実機レビュー! 人気の「3」や「4」と比較検証。デュアルカメラ、17ストップダイナミックレンジの実力は?

著者: 山田井ユウキ

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オズポケシリーズ最新モデル「Osmo Pocket 4P」実機レビュー! 人気の「3」や「4」と比較検証。デュアルカメラ、17ストップダイナミックレンジの実力は?

オズポケ、ことOsmo Pocketはジンバルカメラの大ヒットシリーズです。2026年4月にOsmo Pocket 4が登場したばかりですが、何と今回、その上位モデルOsmo Pocket 4P(オズポケ4P)がリリース。実機を一足先に入手したので、Osmo Pocket  3、4、4Pを比較しつつレビューしていきます。

日常や旅行、イベントなどを撮影し、Vlogに編集して楽しんでいる人も多いのではないでしょうか。そうした撮影の場合、一眼デジカメのような重い機材は適さないこともあります。iPhoneでもいいのですが、もう少し高画質に記録したかったり、プロのようななめらかなカメラワークで撮りたかったりするなら、おすすめは小型のジンバルカメラを使うことです。

このニーズに応えて、Vlogの定番アイテムとなったのがDJIのOsmo Pocketシリーズ。世界中で大ヒットしたOsmo Pocket 3の登場から2年半が経ち、2026年4月には後継機種となるOsmo Pocket 4が発売されました。

そして、満を持して本日6月29日に発売されたのが、Osmo Pocket 4の上位モデルとなるOsmo Pocket 4Pです。

Osmo Pocket 4P、最大の特徴はデュアルカメラ

Osmo Pocket 4Pの最大の特徴であり、Osmo Pocket 4/3との明確な違いは「デュアルカメラ」です。Osmo Pocket 4/3はカメラが一つだけで、35mm換算で20mmの広角レンズが搭載されていました。iPhoneでいうと、標準カメラ(1倍)とProモデルなどに搭載されている超広角カメラ(0.5倍)のちょうど間くらいの画角です。

Osmo Pocket 4P
2つのレンズを備えるOsmo Pocket 4P

この画角は自撮りや風景を広く撮るなどの用途には最適です。しかし、人をアップで撮ったり、遠くの物を大きく映したりするのにはあまり向いていませんでした。ロスレスズームも可能ですが、ズームしすぎるとどうしても多少は画質が劣化してしまいます。

その点、Osmo Pocket 4Pは二つのカメラを備えており、一つは35mm換算60mmの中望遠で撮影が可能です。iPhoneでいうと、2倍ズームよりももう少しだけズームできる感覚。物理的にカメラを切り替えているので、画質もきれいに撮影できます。

新搭載「中望遠カメラ」のメリットって何?

中望遠のメリットは単にアップで撮れるだけでなく、被写体の形をきれいに見せられること。iPhoneの標準カメラで寄って撮影したことがある人ならわかると思いますが、広角で寄ると被写体の形が歪んでしまいます。なので、iPhoneでも標準カメラで寄るより、被写体から少し離して2倍ズームにしたほうがきれいに撮れるのですが、それと同じ撮り方がOsmo Pocket 4Pならできるというわけです。特に人物や料理を撮るのに力を発揮するでしょう。

Osmo Pocket 4P
起動するとカメラが上下に並びます。

なお、ロスレスズームで6倍の120mm、デジタルズームで12倍の240mmまで撮影が可能です。個人的には12倍ズームまでいくと、やや画質の劣化が気になりました。ただ、120mmが普通に使えるのはうれしいポイント。20mmから120mmまでカバーできると、日常的な撮影ではほぼ困ることはないはずです。

この焦点距離の広さは、Osmo Pocket 4/3にはない、Osmo Pocket 4Pの明確なメリットと言えます。

業務機材レベルの17ストップダイナミックレンジを実現

もう一つ、Osmo Pocket 4Pだけの特徴が、新設計の1インチCMOSセンサを搭載しており、17ストップのダイナミックレンジを備えていることです。

ダイナミックレンジとは、黒つぶれや白飛びせずに明るい部分から暗い部分までしっかりとディテールを表現する力のこと。17ストップというのは、数百万円もするような業務用シネマカメラでしか実現できない驚異的な性能です。

ただし、17ストップで撮れるのは、今回新しく追加された「D-Log 2」モードで撮影する場合のみ。さらに、このモードではズームができず、画角は1倍に固定されます。

このように制約はありますが、この価格とサイズのポケットジンバルカメラで、17ストップのダイナミックレンジを実現したことは高く評価できます。Osmo Pocket 4で搭載されたD-Logも使えるので、用途によって使い分けたいところです。

3つ目のアップグレードポイントは、被写体を自動で追従する機能がActiveTrack 8.0に進化したこと。これにより、望遠カメラの使用時や複数人物に対するトラックにも対応しました。もともと高いトラッキング性能を持っていましたが、より安定して被写体をロックできるようになったことで、撮影の幅が広がります。

Osmo Pocket 4P
ポケットサイズの筐体に2つのカメラを搭載し、ハイクオリティな映像が手軽に撮影できます。

Osmo Pocket 4Pを4、3と比較。取り回しの良さは従来モデルに軍配?

以上の3点が、Osmo Pocket 4Pの大きな特徴であり、4からアップグレードされた部分です。デュアルレンズの採用とトラッキング性能の向上、そして業務機材レベルのダイナミックレンジの広さ。これらはすべて、表現の幅を広げる進化といえます。20mmだけでなく、もっといろいろな焦点距離を使って多彩な映像を撮りたい人や、自分でしっかり色を作り込み、シネマティックな映像を制作したい人にとって、Osmo Pocket 4Pは最適な相棒になるでしょう。

一方で、日常や旅行、イベントなどを記録として残したい人や、自撮りメインの人、できるだけ軽くて目立たないカメラを選びたい人にとっては、Osmo Pocket 4Pよりも4のほうが向いている可能性もあります。

Osmo Pocket 4P/4/3
左からOsmo Pocket 4P、4、3。ジョイスティックやボタン、ディスプレイをスライドさせると起動する仕様はいずれも共通します。

それは取り回しの良さの違いです。Osmo Pocket 4Pは性能だけ見れば4の上位モデルですが、デュアルカメラにより重量が約40g増えています。さらにヘッド部分も1.5倍くらいのサイズになっていて、かなり存在感は増しています。特に電源オフ時にはデュアルカメラが横並びになる仕様で、Osmo Pocket 4/3のようなスティックタイプとは印象が大きく異なります。

Osmo Pocket 4/3が普通に入っていたポケットに、Osmo Pocket 4Pは入らないという可能性もあるでしょう。

Osmo Pocket 4P
ジョイスティックの形状や、モニターを回転させるとボタンが2つある点はOsmo Pocket4/4Pはどちらも同じ仕様。

その他の仕様は、基本的に Osmo Pocket 4がベースになっています。内蔵ストレージが103GBも搭載されており、microSDカードがなくても使えるのは相変わらず便利。Osmo Pocket 4からは写真機能にも力を入れており、最大3700万画素の写真が手軽に撮影できます。Osmo Pocket 4Pの起動時間も4と同じく高速で、3と比べて明らかに速いのはうれしいところです。

Osmo Pocket 4P 写真作例
16:9画角なら約3300万画素で写真撮影が可能。夜間でも明るい写真が撮れます。

機種ごとの色味の違いを動画で検証!

最後に、色味の違いについて検証してみました。Osmo Pcoket 4の登場時、3との比較レビューでは色味の違いを感じたのですが、4Pではどう変わっているのでしょうか。

動画の撮影クオリティを比較検証。左からOsmo Pocket 4P、4、3です。

ご覧いただくとわかりますが、Osmo Pocket 4P、4、3はそれぞれオートで撮ったときの色の出方が異なります。端的にいうと、Osmo Pocket 4Pの色味は、3と4の中間くらいという印象でした(露出の違いが色に与える影響を考慮する必要はありますが)。

特にカフェのようなアンバーな電球色だとよくわかります。より黄色みが強い4と、かなり補正して黄色みを減らす傾向のある3に対し、Osmo Pocket 4Pはその中間くらいのバランスの良い色味になっていました。より自然で、肉眼に近いと言えるでしょう。

併売される3モデル。ただ、今買うならOsmo Pocket 4Pでしょ!

ちなみに、今回比較レビューしたOsmo Pocket 4Pと4はもちろん、3も併売されています。価格情報は以下のとおり。

・Osmo Pocket 4P スタンダードコンボ:9万9000円
・Osmo Pocket 4 スタンダードコンボ:7万9200円
・Osmo Pocket 3:6万3360円

性能的に、Osmo Pocket 3がレガシーになったわけではありません。6万円台と比較的手頃で、申し分ないクオリティの映像が撮れます。Vlogにも問題なく対応しますし、ファミリー用のビデオカメラとしても魅力的です。

一方、もう少し予算があるならOsmo Pocket 4をおすすめしたいのも事実。最新世代らしいセンサ性能の向上に加え、暗所耐性やAF性能の安定感もワンランク上。さらに内蔵ストレージを備えている点は、撮影機材をシンプルにまとめたい人にとって大きなメリットになるはずです。

そしてOsmo Pocket 4P。デュアルレンズによる高い表現力を実現するのは言わずもがな。ズーム性能、17ストップのダイナミックレンジ、そしてナチュラルな色表現と、プロユースにも適した1台です。同時に、思い出を残すための趣味のカメラとしても魅力に溢れています。個人的には、今買うなら奮発してOsmo Pocket 4Pを選ぶかも…。

Osmo Pocket 4POsmo Pocket 4Osmo Pocket 3
カメラ構成デュアルシングル
シングル
センサ1インチ+1/1.28インチ1インチ1インチ 
画質(写真)約37MP約37MP約9.4MP
動画性能最大4K/240fps最大4K/240fps最大4K/120fps
ズーム/画角望遠あり(60mm)+最大12倍デジタル最大4倍デジタル最大4倍
暗所性能(ISO上限)最大51200相当最大25600最大16000 
Log撮影D-Log 2(新)D-LogD-Log
バッテリ約210分約240分約166分
重量約230g約190g約179g 
内蔵ストレージ約103GB約107GBなし
Osmo Pocket 4P/4/3の比較表。

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