本記事では、 GYGES LABSが展開する指輪型AIボイレコ「Vocci(ヴォッチ)」を実機レビューしていく。
AIボイスレコーダや文字起こしツールが次々と登場し、筆者もこれまでさまざま試してきた。いずれも完成度は高く、そのうちいくつかは必須ツールとなっている。取材の文字起こし、会議の議事録作成など用途も多様だ。
個人的には現状に満足感があり、ある程度ジャンルが成熟してきたと思っていた。そんな考えを変えてくれたのが「Vocci(ヴォッチ)」だ。ヘルスケアデバイス、スマートデバイスのコントローラとしても採用される指輪だが、ボイレコとはまさに新発想である。

指輪だからこそ生まれる使いやすさ。Vocci(ヴォッチ)の魅力
Vocci(ヴォッチ)の第一印象はスマートリング。しかし、ヘルスケアデータを取得したり、決済端末として使う製品ではない。最大5メートル離れた相手の声も収音する高感度マイクを内蔵したAIボイレコだ。
Vocci(ヴォッチ)には物理ボタンが搭載されており、2回連続で押すと録音がスタート。録音した音声はアプリ「Vocci」に同期され、AIによる文字起こし、要約、ToDoリスト化などが行える。なお、録音中にボタンを一度押すことでハイライト指定したり、長押しで独自のAI機能を呼び出したりすることが可能だ。
MCPにも対応し、ChatGPTやClaudeとの連係もできる。Vocci(ヴォッチ)で録音した内容をそれらに受け渡すなど、活用の幅を広げてくれるだろう。
また、数日使用して指輪型であることのメリットは強く理解できた。常に装着していることで、よりシームレスに録音をスタートできる。iPhoneにせよ、ボイレコ専用機にせよ、取り出して機能をオンにするという手間がある。一方Vocci(ヴォッチ)なら、指をちょいと伸ばしてボタンを2回押すだけでいい。録音忘れの防止にも役立った。

ちなみに、連続録音時間は最大8時間。また、IP67の防水性能を備えるため、装着したまま手を洗うなどしても問題ない。常にウェアラブルできる仕様となっている。
Vocci(ヴォッチ)を体験。装着すべき指は? カラー選びは?
着けるなら人差し指。それも利き手とは反対側で
まずお伝えしたいのは、装着する指についての注意点。操作性を考えると人差し指がマストなのだが、利き手につけてしまうと筆記具やカトラリーに当たり体験が非常によくない。ちなみにこれはVocci(ヴォッチ)に限った話ではなく、指輪全般に言える。
というわけで、利き手と反対側の人差し指をおすすめしたい。なぜこんなことを書いているかというと、この手のデバイスはサイジングが肝だからだ。購入前にはサイジングキットで指にあった号数を調べることになるが、その際、利き手と反対側の人差し指で試すことをお忘れなく。
ブラックか、シルバーか。個人的にはシルバー派
今回、筆者が試用したのはブラックだった。質感はマットで高級感がある。ただ、プラチナの結婚指輪を常に着けている筆者は、そのコントラストからやや浮いてしまう印象があった。好みの範囲だが、個人的にはシルバーを推したい。

一方、ガジェット感が強いのはブラックだ。最新テックを身に纏い、「それ何?」という会話からVocci(ヴォッチ)の魅力を語りたい人にとってはブラックが好ましいかもしれない。

物理ボタンとインジケータの恩恵
ボイレコは、録音/停止のスムースさや、録音できているかどうかが確認できる、というのが重要なポイントだ。ボイレコユーザなら、使用中に何度も正常に動いているか確かめた経験があるだろう。
Vocci(ヴォッチ)はその点すばらしい。ボタン操作は良好で、ダブルクリックすると振動でフィードバックがある。また、録音中はインジケータが点灯するため、動作状況が一目でわかる。

Vocci(ヴォッチ)のマイクの感度と文字起こしの精度をチェック!
Vocci(ヴォッチ)の魅力は「手軽な録音」だ。AIとの連係機能も、使い込んでいくにつれて利便性を増していくだろう。ただその根幹たる、録音性能はいかほどか。騒音まみれの地下鉄内や駅構内で試してみた。
操作はこれまで書いてきたように、Vocci(ヴォッチ)のボタンを2回押すだけ。録音完了後はアプリに転送され、自動で文字起こしされる。
複数人での会話や環境によって変わるだろうが、申し分ない精度だと思う。なお、会議などを録音した場合、[メモ]に概要、キーポイント、決定事項、未解決事項、ハイライト(指定した場合)、チャプター、などが整理される。
Vocci(ヴォッチ)の価格は? 文字起こしは一部無料。使い込むならサブスク利用を
Vocci(ヴォッチ)は、2026年9月30日よりGREEN FUNDINGでクラウドファンディングを実行中。希望小売価格は4万9990円だが、Vocci(ヴォッチ)本体に1カ月分のPro機能が付属して2万9990円という、超お得な支援プランが用意されている。
サブスクリプションプランは、月300分の文字起こしに対応する「Starter」(無料)、月1200分の文字起こしに対応する「Plus」(3000円/月、2万2000円/年)、文字起こし時間が実質無制限の「Pro」(6000円/月、4万5000円/年)の3種類。
AIボイレコはとにかく利便性が高いので、Starterで使い始めてもすぐにアップグレードを検討することになるだろう。事実筆者がそうだった。あとは指輪型、という個性が響くかどうか。本記事を、支援するか否かの参考にしていただければ幸いだ。







