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度数調整できるXRグラス「VITURE Pro 2」実機レビュー。軽くて薄く、機能もバッチリ。5万円以下で買えちゃう注目モデル

著者: 小枝祐基

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度数調整できるXRグラス「VITURE Pro 2」実機レビュー。軽くて薄く、機能もバッチリ。5万円以下で買えちゃう注目モデル

人気のXRグラスメーカー「VITURE」から、5周年記念モデルとなる「VITURE Pro 2 XRグラス」がリリース。VITURE史上で最薄という約63gの薄型フレームに加えて、4万9880円というお手頃価格ながら近視調整機能も備えているコスパモデルです。その実力をメガネ歴30年のXRグラス初心者が試してみました。

手頃な価格のXRグラス。近視調整機能がグッド

メガネのように装着するだけで、臨場感のある映像を視聴したり、拡張現実の世界を楽しめるXRグラス。Apple Vision Proをはじめ、さまざまな製品があふれている一方で、価格が10万円以上の高価な製品も多く「ずっと気になっているけどなかなか手が出せない」という人も少なくないのではないでしょうか。実は筆者もそんな1人で、Apple Vision Proの映像体験は衝撃的だったものの、気軽に購入できる金額ではないし、ほかの製品もなんとなくスルーし続けてきました。

そんななか、4万9880円という魅力的な価格で登場したのが「VITURE Pro 2 XRグラス」です。本体重量が63gとかなり軽量で、薄型設計。ディスプレイにSony製Micro OLEDを搭載し、目に優しい表示設計といいます。解像度はフルHDで最大146インチの大画面が体感できるそう。しかも低価格帯の製品ながら近視調整機能まで搭載しています。今回、製品をお借りしたので、さっそく試していきたいと思います。

ちなみに筆者はメガネ歴30年で、裸眼の状態で対象物がくっきりと見えるのはせいぜい20~30センチ程度。以前、Apple Vision Proを試したときにコンタクトを忘れてしまい、せっかくの感動が半減した記憶もあり、この手のデバイスはちゃんと画面が見えるかが大きな課題でした。そのため、近視調整は製品が届く前から注目していました。

この点だけ先に結論をお伝えすると、筆者の場合は調整レベルをマックスの-5.00Dにして問題なくコンテンツの視聴ができました! ただ文字などは表示サイズによっては若干ぼやけるなど、おそらくギリギリのライン。視力だけでなく乱視の状況など個人差があるので、一例として参考にしていただければと思います。

近視調整のダイヤルはフロント部の上部に左右それぞれ配置。0〜-5.00Dまで対応しており、ダイヤルを右に回すと度数が強くなります。なお近視調整はあくまでも画面に対して行われ、レンズそのものが調整されるわけではありません。

VITURE Pro 2 XRグラスの細部をチェック!

冒頭から近視調整だけ紹介してしまいましたが、まずはそのほかの箇所もチェックしていきます。本体のデザインや基本機能などの印象は、一般的なXRグラスで見覚えのある「奇をてらわない」内容と言えそうです。

本体デザインはテンプルが太めで、ちょっとゴツめのサングラスといった佇まい。重量63gは一般的なメガネと比べると重いものの、XRグラスとしては最軽量クラスです。
フレームは全体的にマットな質感。テンプル(つる)はスポーツタイプのメガネに似ており、程よい弾力で頭部を挟み込んでくれます。感じ方に個人差はありますが、耳掛けの負担が少なく、長時間かけていても疲れにくい印象です。
正面から見たところ。外側の薄いレンズはやや青っぽく、度が入っていないサングラスのようなイメージ。内側の厚いレンズは濃いめですが透過するので、画面がオフの状態ではレンズの向こうまで見渡せます。
画面をオンにするとディスプレイが点灯し、内側のレンズの透過は感じにくくなります。ただし明るいライトや太陽光下では、背面が明るくなり画面内にも影響が出ます。その場合、付属のレンズフードで覆うことで光を遮断できます。
交換式のノーズパッドは3タイプ付属。形の似ている2つはパッドの位置をずらして3段階から高さの調節ができます。ちなみに筆者は鼻が低いので、大きなノーズパッドを一番下までずらし、支えを最大にしてちょうどいい感じでした。
テンプルは根本をグイッと動かして3段階の角度調節が可能。動かすごとにカチッと鳴るのでわかりやすく、しっかりと固定されます。慣れれば、装着したままでも動かせました。
左側のテンプルの底部にはボタン類が配置。小さい方のボタン(L1)は設定の呼び出しや切り替えに使用。また2度押しや3度押し、長押しで、カラーモードの変更や視軸調整、2Dと3Dの切り替えなども行えます。大きい方のボタン(L+・L−)は音量や明るさの調節、メニューの選択などに使用します。

まずはiPhoneにつないでみた!

筆者の手元のiPhoneは15 Pro Max。外付けディスプレイへの出力に対応しているので、とりあえずつなげてみようと、付属のUSB-Cケーブルと接続。すると、特別な設定をせずとも、iPhoneの画面がVITURE Pro 2に映し出されました。

第一印象は、iPhoneの縦画面が視界の中央にポツンと浮かんでおり不思議な感じです。試しにYouTubeの動画を再生してみると、VITURE Pro 2の画面いっぱいに映し出されました。音声はテンプル部のスピーカから再生され、ただ動画を見ているだけでもかなりの没入感が得られます。

右側のテンプルの先にUSB-Cコネクタを装備。付属のケーブルでiPhoneとつなげれば、特別な設定をせずに画面が表示されました。なお接続中はiPhoneの充電をMagSafeで行えます。

この状態ではiPhoneと同じ画面がVITURE Pro 2にミラーリングされているだけなので、iPhoneを見ずにアプリを操作するのはちょっと難しい状況。そこで、もう少し複雑な操作をiPhoneで行うために、周辺機器不要でiPhoneだけでも使える「SpaceWalker」アプリをインストールしてみました。

すると、VITURE Pro 2にはブラウザや設定などが用意された専用画面が表示され、iPhone本体の方はアプリ操作用のリモコン画面へと切り替わります。これならiPhone本体をレーザーポインタやトラックパッドのように操作できるようになり、手元を見なくても操作が可能です。

またSpaceWalkerアプリで面白いのが、動画を3Dへと変換してくれる「没入型3D」機能。アプリ内で動画を再生中に「没入型3D」を有効にすると、動画内の被写体が浮き上がり、3D動画として楽しめます。iPhone内に保存されたものなど、再生できる動画は限られますが、iPhoneで撮影した思い出の動画などを一風変わった楽しみ方ができて新鮮でした。

アプリのホーム画面。専用のブラウザでWebページを表示や、YouTubeの再生などが可能です。画面下方のランチャーから、iPhone内の写真やファイルを呼び出すこともできます。
画面操作をレーザーポインタとトラックパッドのいずれかのモードで操作可能。2本の指を使ってのスワイプやスクロール操作にも対応するほか、必要に応じてキーボード入力画面などに切り替わります。
テンプルの裏面にある「L1」ボタンを長押しすると3Dモードに切り替わり、iPhoneで撮影した動画などを3D化してくれます。

MacならVITURE Pro 2だけでもかなり機能が充実

iPhoneではおもにコンテンツ視聴がメイン用途になりそうですが、せっかくならもっと色々なことがやりたくなります。そこで今度は、MacBookにVITURE Pro 2をつないでみることに。こちらも基本的には付属のUSB-Cケーブルでつなぐだけで外付けディスプレイとして認識されますが、ミラーリングだけでなく拡張画面としてVITURE Pro 2を設定することが可能です。また外付けのキーボードとマウス・トラックパッドがあれば、MacBookの画面を閉じて外付けディスプレイだけに表示させる「クラムシェルモード」として本機を使うこともできます。

またMac向けの「SpaceWalker」アプリは、VITURE公式ページのダウンロードセンターから入手が可能。こちらはiPhone用とはかなり機能が異なります。大きなところでは、デスクトップの表示方法が複数用意されている点。画面を並列に2枚並べるモードや3枚並べるモード、さらに曲面ディスプレイのように表示するモードなど、好みの画面が選べます。

さらに、「SpaceWalker」内ではヘッドトラッキングに対応するのもポイント。iPhoneに接続した場合など、頭の動きや振動に合わせてVITURE Pro 2の画面も傾いたり揺れたりしてしまいますが、「SpaceWalker」で表示すると頭の向きを変えた時にもディスプレイの位置が動かず固定されます。画面共有機能を使っての表示となるため、レスポンスがやや緩慢で画面も多少粗くはなりますが、複数の画面とアプリを動かしてオフィスワークをする場合などに便利に使えそうです。

Mac用の「SpaceWalker」画面。ステータスメニューから表示モードなどが設定できます。たとえばデイトレーダーのように複数のモニタに囲まれるような配置も選べます。
こちらは3つの画面を垂直表示するモード。このほかにも首の動きに合わせて横方向にだけ追従するように設定したり、画面からの距離を離したりなど、使いやすく設定が変えられます。

もうひとつ、Macならではの機能が、「Immersive 3D」アプリを使ったコンテンツの3D変換です。iPhoneで没入型3Dでの視聴をする場合、iPhoneに保存された動画などが対象でしたが、Macではブラウザで表示したYouTubeなどの動画も3Dで視聴ができます。見たことのある作品でも3Dになるだけでまた違った臨場感が感じられるので、ぜひ体験してみてほしいです。

「Immersive3D」での動画視聴画面。ブラウザで表示したYouTube動画も3D用の表示に変換してくれます。体感としては、手前のケーブルを持っている手が浮いて見えており、MacBook本体もより立体感のある表示になっています。
設定から「深度レベル」を変更してより奥行きのある見え方にしたり、コンテンツに合わせて「ムービーモード」や「ゲームモード」を選択するなどができます。

結論。軽度の近視ならまず問題なし!初心者にも選びやすい

個人的にはXRグラスは高価で手が出しにくいと思い込んでいましたが、今回、VITURE Pro 2を使わせてもらって、コストパフォーマンスに優れたモデルが増えているのだと再認識しました。なかでもVITURE Pro 2は、画面の明るさなど基本性能はもとより、近視調整機能があることでコンタクトレンズや専用フレームの追加が不要な点にかなりの魅力を感じました。

今回は試していませんが、別売りの「VITURE モバイルドック Mini」をはじめ、アダプタやコントローラなどのオプションを組み合わせれば、さらに機能性が向上するとのこと。ですが、まずはVITURE Pro 2を買うだけでも、筆者のようなXRグラス初心者には十分なほどの体験ができました。もし筆者のように初心者で「XRグラスって難しそう」と思っている人がいたら、ぜひVITURE Pro 2を試してみてほしいと思います!

寝転びながらiPhoneを手に持たずにコンテンツを視聴できるのがとにかく快適!気になっていた近視調整機能もばっちり効果が感じられました。
MagSafe対応のモバイルバッテリがあれば、出先でも充電切れを気にせずに使えます。なお明るい屋外などでは付属のレンズフードで遮光性が上げられます。

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