テレビだけじゃない。REGZAが示した今後の軸
4年に一度のワールドカップを目前に、テレビ業界はにぎわいを見せています。
日本のテレビ市場において販売台数シェアNo.1のREGZA。同社からも新製品が登場するようで、今回はその発表会に参加してきました。

画像:REGZA
本発表会の主役はRGB Mini LEDを搭載した最新テレビでしたが、今回のキーワードは「テレビの進化」だけではありません。
今年、REGZAは誕生20周年を迎えます。節目となるこの年に、同社が今後の軸として掲げたのが「RGB Mini LED」、「AI」、そして「AVカテゴリの拡張」です。
そのAV製品ラインとして、今回はじめてREGZAのラインアップに加わったのが、イヤカフ型イヤフォン 「RB-A1S」。REGZAが“音”の分野でどんな提案をしてくるのか、気になるところではないでしょうか。実機を用いてレビューしていきます。


REGZA初のイヤフォン「RB-A1S」の詳細をチェック。装着感の決め手は「圧の分散」!
さて、RB-A1Sを2時間ほど耳に着けてまず驚いたのは、イヤカフ型なのに耳が痛くなりにくいこと。これまでいくつもイヤカフ型イヤフォンを試してきましたが、長時間使うと痛くなってしまうものもあったんです。
というのも、イヤカフ型は耳の軟骨を挟むようにして装着します。イヤフォンと耳が点で触れることになるため、そこが痛くなってしまうのは、ある程度仕方のないことではあるのです。
しかしRB-A1Sは、耳に触れる面を広く取ることでその問題を解決。装着時に耳にかかる圧力が分散されることで、負担を軽減しています。
さらに、クリップ部分にはチタン素材を採用。軽さと強度のバランスがよく、イヤフォンの装着位置が安定しやすいのも特徴です。痛みやズレといった違和感を気にせず、音楽や動画に集中できるのはうれしいですね。


音質も侮るなかれ。イヤカフ型なのに音漏れしにくいぞ!
耳を塞がない=音質が犠牲に、はもう昔の話!
RB-A1Sは、「音漏れしやすく、低音が出にくい」というイヤカフ型イヤフォンの弱点を克服しています。そのカギとなるのが、イヤフォン内部に搭載された「高推力マグネット」。
これは音を生み出す振動板を動かすための重要なパーツです。高い磁力で振動板を正確にコントロールし、音の立ち上がりの速さや歪みの少なさを実現しています。
RB-A1Sは、この高推力マグネットに加え、振動板の動きを効率よく音に変換する設計も採用しています。それにより、耳を塞がないイヤフォンにありがちな、音の薄さや迫力の欠けが気にならなくなっているのです。
実際に音楽を聴いてみると、音の密度の高さにびっくりします。繊細な音の多いクラシック音楽などにぴったりのサウンドという印象でした。

この曲はバイオリンが高音域でメロディを奏で、その下でヴィオラやチェロが曲を支えているのですが、高音のメロディを邪魔することなく、チェロの低音がもつ重みや、シンセサイザの音圧まで感じられました。
さらに、弦楽器の音が空間にほわっと残る、少しくぐもった温かみのある響きも伝わってきます。イヤカフ型イヤフォンでここまで表現できることに、正直驚きました。
長期間使っても高音質を維持できる! 理由は「ボイスコイル」にあり
もうひとつ注目したいのが、イヤフォン内部に搭載されたボイスコイルの耐久性。ボイスコイルとは、電気信号を振動に変え、空気を揺らして音を生み出すための重要な部品です。
イヤカフ型は、外に空気が逃げやすいため、しっかり音を出そうとすると、このボイスコイルに強い負荷がかかります。
その点RB-A1Sのボイスコイルは耐久性を追求しているため、長期間使用しても音がヘタりにくく、安定した音質をキープできます。
音漏れ対策も「物理」と「音」のダブルガード!
また、イヤカフ型イヤフォンで気になるのが音漏れですが、RB-A1Sはこの点も抜かりありません。RB-A1Sは、音の広がりを抑える「指向性制御」と、 外へ漏れようとする音を、逆向きの音で打ち消す「逆位相フィルタリング」を採用しています。
試しにオフィスでの作業中に控えめの音量で音楽を流し、隣の席の人に聴こえるか尋ねてみたところ、まったく聴こえないとのことでした。とはいえ、音量を上げればもちろん音漏れが生じることもあると思うので、その点は注意しましょう。
また、専用アプリを使えば、「ミュージック」、「シネマ」、「クリア音声」の3種類から最適な音質を選択できるのもグッド。音楽を聴くのはもちろん、映画やテレビの音により没入できるラインアップには、さすがテレビ業界を率いるREGZAといったところ!

外付けディスプレイやプロジェクタもREGZAブランドから登場!
最後に、会場に展示されていた映像製品も少しだけ紹介します。テレビのほか、プロジェクタやゲーミングディスプレイといった展示も充実。なかでも注目したのが、REGZAのゲーミングディスプレイ初となるホワイト筐体を採用した「RM-27G5SR」です。
RM-27G5SRは、視野角による色味やコントラストの変化が少なく、どこから見ても同じように映像を楽しめるのが特徴。また、最大200Hzのリフレッシュレートや1msの応答速度にも対応し、動きの激しいゲームでも滑らかな映像でプレイできます。ディスプレイ背面もスタンド部分も白いので、インテリアになじみそうですね。

RGB Mini LED、AI、そしてAV製品の拡張。20周年を迎えるREGZAは、テレビを起点により広い意味でライフスタイルに踏み込もうとしているように感じました。RB-A1Sは、その象徴ともいえるプロダクトでしょう。
RB-A1S

おすすめの記事
著者プロフィール
中臺さや香
Mac Fan編集部所属。英日翻訳職を経て、編集部へジョインしました。趣味はピアノを弾くこと、乗馬、最新のガジェットを触ること。家中まるっとスマートホーム化するのが夢です!








