Macは企業にとっても従業員にとっても合理的な選択肢
近年、日本でも業務端末としてMacを採用する企業が増えている。そうした流れについてBorchers氏は、「Macはビジネスシーンに最適なシステムであり、それはデータにも現れている」と説明した。
Borchers氏によれば、Macを選択した従業員は、生産性と仕事に対する満足度が高い傾向にあることが、調査データから分かっているという。
また、Macはクリエイティブな業務だけでなく、日常的なビジネスワークにも適した環境を提供すると話す。加えて、Appleが提供する管理ツールやフレームワークによって導入・運用がしやすく、IT部門の負担軽減にもつながると説明した。
さらに、長期的な視点では総所有コスト(TCO)の面でも優位性があるという。初期導入費用だけでなく、運用や保守まで含めたコストを考えると、Macは企業にとって合理的な選択肢になり得るとの見解を示した。
「Macは財務面でも合理的な選択であり、同時に従業員にとっても価値ある選択です」とBorchers氏は強調する。
企業のAI活用の基盤に。Borchers氏が語るMacの新たな価値
AI活用についても興味深い見解が示された。
近年は生成AIやAIエージェントの導入が進み、多くの企業が「どこでAIを動かすか」「どのモデルを採用するか」という課題に直面している。そうした中で、AppleはMacを単なる業務端末ではなく、AI活用の基盤となるプラットフォームとして位置付けているようだ。
Borchers氏は、Appleが2026年8月25日に発表した最新のMac miniおよびMac Studioについて、「AIワークロードにおいて大きな性能向上を実現した」と説明。その上で「私たちはMacがAIにとって最良のプラットフォームだと考えている」と語った。
MacはAppleが提供するAIモデルだけでなく、ユーザや企業が利用したいさまざまなAIモデルやワークフローをサポートできる柔軟性を持つ。Borchers氏によれば、デスクトップ上で動作するエージェント型システムから、複数のMac Studioを組み合わせた推論処理まで、幅広い用途ですでに活用されていると説明した。
こうしたローカル環境でのAI活用は、企業にとってセキュリティやガバナンスの面でもメリットがある。機密情報や社内データを扱う業務では、外部クラウドサービスへの依存を避けたいケースも多い。その点、高いローカルAI処理性能を備えるMac miniやMac Studioは、有力な選択肢の一つとなる。
AI活用が競争力を左右する時代において、Macの価値は「使いやすいパソコン」に留まらず、企業が安心してAIを業務へ組み込むためのプラットフォームへと広がりつつある。

