導入後の継続的な端末管理を支援
同社は今回の機能追加の背景に、端末導入後の継続的な管理の重要性が高まっていることを挙げる。例えば教育分野では、「GIGAスクール構想」が第2期に入り、第1期に整備した端末の更新が進められている。文部科学省も、端末配布後のセキュリティ設定やソフトウェアの更新、端末の状態確認などを遠隔から一元管理することが望ましいとし、MDMなどによる管理を推奨している。
こうした状況を踏まえ、同社はAppleが提供する「Return to Service」を活用し、端末利用者自身が初期化・再セットアップを実行できる機能を追加した。
Appleの「Return to Service」を利用者側から実行
「Return to Service」は、管理対象端末を消去した後、指定されたWi-Fiへの接続、デバイス管理サービスへの再登録、設定までを自動化し、端末を再び利用できる状態に戻す仕組みだ。
今回のアップデートにより、iOS/iPadOS端末の利用者は「mobiAppsオンデマンドアプリ」から、この仕組みを使った初期化・再セットアップを実行できるようになった。従来は管理者側で行っていた作業を利用者自身が進められるようになるため、同社は管理者の負担軽減につながるとしている。
初期化後の設定や実行条件は管理者が指定
利用者が初期化を実行する際の条件や、初期化後の端末設定は、管理者があらかじめ指定する仕組みとなっている。
具体的には、初期化後に端末表示名・所属グループ・時間帯を引き継ぐかどうかを設定できる。eSIMデータプランの維持やWLAN設定も指定可能だ。さらに、初期化実行用のパスコードや実行可能な期間も設定できる。
これにより、管理者が実行条件を制御しながら、利用者側で初期化・再セットアップを進められる。
Androidでは限定公開アプリの登録・更新に対応
Android端末向けには、managed Google Playを利用した限定公開アプリの登録機能を追加した。APKファイルに加えてApp Bundle(AABファイル)形式にも対応し、登録済みアプリの更新も可能になった。
これにより、組織内など利用対象を限定したAndroidアプリを、managed Google Play経由で登録・更新できる。
初期化・再セットアップの負担を管理者から分散
mobiconnectは、企業向けの「mobiconnect for Business」と教育機関向けの「mobiconnect for Education」を展開している。スマートフォンやタブレット、PCなどを対象に、遠隔からのアプリ配信や設定変更、紛失時のロック、データ消去などの管理機能を提供している。
今回の機能追加は、これまで管理者側で行っていた端末の初期化・再セットアップを、管理者が実行条件を握ったまま利用者側で進められるようにした点に特徴がある。対象はiOS/iPadOS端末となる。

