AmazonビジネスとApple Businessの連携でMacのゼロタッチ導入を実現
Apple Businessは、組織がAppleデバイスを導入・管理するための無料のオンラインポータル。内蔵MDMを利用したデバイス管理をはじめ、管理対象Apple Accountの作成・管理、アプリ配布、セキュリティ設定、ゼロタッチ導入のための初期設定などを一元的に行える。
新しいデバイスを従業員へ配布する際、IT担当者が端末ごとに初期設定を行うのがよくある風景だ。一方AmazonビジネスとApple Businessを連携させれば、対象デバイスがApple Businessに登録された状態で配送される。そのため、ユーザはMacを箱から取り出して初回セットアップを行うだけでいい。組織が定めた設定やアプリ、ポリシーが自動で適用され、いわゆる「ゼロタッチ導入」が実現する。
Apple Businessでは、設定やアプリの構成をテンプレート化する「ブループリント」機能が利用可能だ。Amazonビジネス経由で購入した端末にはこうした設定を初回起動時から適用できるため、IT担当者の管理工数削減につながる。
なお、対象となるのはAmazonが販売・出荷するMac、iPhone、iPad、Apple Watch。整備済み品やマーケットプレイス出品者が販売する商品は対象外のため、商品詳細ページで販売元と発送元の両方がAmazonであることを確認しよう。最低注文数量の制約はなく、1台から注文できる。
連携設定は初回だけ。以降は購入=初期設定が完了
AmazonビジネスとApple Businessの連携には申請が必要だ。Amazonビジネスの管理画面にある「ビジネスアカウントの設定」から「Apple Businessの設定」を開き、Apple Businessの組織IDと、その組織IDを確認できるスクリーンショットを登録しよう。申請後2〜3営業日以内に承認結果が通知される。


承認を受けたら、メールで通知されるAmazonビジネスの販売店番号をApple Business側に登録すればいい。入力手順はAppleのサポートページで確認可能だ。
連携が完了すれば、以降はAmazonビジネスで対象のAppleデバイスを通常どおり購入するだけ。以降、Apple Businessに自動登録された状態で配送される。購入するたびに連携設定を行う必要はない。
仮にAmazonビジネスとApple Businessの連携申請が「Failed」となった場合は、エラー内容を記載したメッセージが届く。Amazonによると、エラーの原因はアップロードするスクリーンショットの誤りが多いようだ。確認して再申請しよう。スクリーンショットは、Apple Businessの管理画面で組織IDが表示され、かつ「確認済み」となっている画面でなくてはならない。

なお、Apple Businessに未登録の組織は、先に登録を済ませる必要がある。手順はAppleのサポートページに掲載されている。
多様なコストの圧縮に貢献。Amazonビジネスの新たな価値
Amazonが掲げる利点は、対象デバイスの設定やアプリ、アカウントを一元管理できること、デバイスごとの個別対応が不要になること、そして組織内のデバイスの登録状況を把握できるため、不必要な追加購入を避けられることなど。従業員へのデバイスの割り当てや再割り当てが柔軟になり、部署異動や新入社員の受け入れ時にも配布を進めやすくなるだろう。
MacやiPhoneの導入台数が増えるほど、初期設定や運用管理にかかる工数は無視できなくなる。AmazonビジネスとApple Businessの連携は、単なる購買手段の拡充ではなく、デバイス運用全体の効率化につながる選択肢として注目されそうだ。

