MDM(モバイルデバイス管理)とは?
MDM(Mobile Device Management)とは、日本語で「モバイルデバイス管理」を意味します。企業が利用するスマートフォンやタブレット、ノートパソコンなどの端末を一元的に管理し、セキュリティ対策や運用管理を効率化するための仕組みやサービスを指します。
管理者はMDMを利用することで、
・端末設定の一括管理
・セキュリティポリシーの適用
・アプリケーションの配布
・紛失時の遠隔ロックやデータ削除
などを行うことが可能です。
ちなみに、Appleは自社でMDMを内蔵するビジネス向けプラットフォーム「Apple Business」を展開しています。対象となるデバイスは、Mac、iPhone、iPad、Apple Watch、Apple TVと幅広く、無料で利用可能です。

MDMの主な4つの機能
MDMにはさまざまな機能がありますが、代表的なものは以下の5つです。
デバイスの一元管理
端末の利用状況や設定情報をMDMの管理画面から確認できます。
・OSバージョン
・利用者情報
・インストールアプリ
・ネットワーク設定
などを一括で把握できるため、IT資産管理が容易になります。
セキュリティポリシーの適用
企業が定めたセキュリティルールを強制できます。
たとえば、
・パスワード桁数の指定
・生体認証の必須化
・画面ロック時間の設定
・OSアップデートの強制
などが可能です。
アプリケーション管理
MDMの管理者が指定したアプリを一括で配布できます。
また、
・アプリの自動更新
・特定アプリの利用制限
・未承認アプリの禁止
といった運用も可能です。
リモートロック/リモートワイプ(遠隔消去)
リモートロックは、端末を紛失した際、管理者が遠隔から端末を操作不能にする機能です。第三者による不正アクセスを防止できます。
そしてリモートワイプは、遠隔操作で端末内のデータを削除する機能です。万が一、端末が盗難に遭った場合でも、機密情報の流出リスクを抑えることができます。
MDM導入時のチェックポイント
MDMを選ぶ際には、機能やコストなどのほか、以下を確認しましょう。
対応OS
・iOS(対象デバイス:iPhone)
・iPadOS(対象デバイス:iPad)
・watchOS(対象デバイス:Apple Watch)
・Android(対象デバイス:Androidスマホなど)
・Windows(対象デバイス:Windows PC)
・macOS(対象デバイス:Mac)
など、自社環境に対応しているか確認が必要です。
クラウド型かオンプレミス型か
現在は導入や運用が容易なクラウド型が主流ですが、業界やセキュリティ要件によってはオンプレミス型(サーバやソフトウェアなどを自社に設置し、保有・運用する形態)が選ばれることもあります。
重要性を増すMDM。ビジネスに欠かせないIT基盤
MDMは、スマートフォンやタブレット、ノートパソコンを一元管理するための仕組みです。
リモートワークの普及やモバイルデバイスの利用拡大により、企業におけるMDMの重要性は年々高まっています。MDMを導入することで、情報漏えいリスクの低減、運用効率化、セキュリティ強化を同時に実現することが可能です。
「端末管理に手間がかかっている」「セキュリティ対策を強化したい」という企業にとって、MDMは欠かせないIT基盤のひとつといえるでしょう。

