「MDM(モバイルデバイス管理)」とは? 主な機能と選ぶ際のポイントも整理/ビジネス・IT用語解説

2026.09.03 DouBt編集部 約3分
「MDM(モバイルデバイス管理)」とは? 主な機能と選ぶ際のポイントも整理/ビジネス・IT用語解説

近年、企業のIT環境は大きく変化しています。スマートフォンやタブレット、ノートパソコンを使って業務を行うことが当たり前となり、リモートワークやハイブリッドワークも定着しました。一方で、端末の紛失や盗難、情報漏えい、不正アプリの利用といったセキュリティリスクも増加しています。こうした課題を解決する手段として注目されているのが「MDM(Mobile Device Management)」です。

この記事では、MDMの意味や必要性、主な機能、選ぶ際のポイントを解説します。

MDM(モバイルデバイス管理)とは?

MDM(Mobile Device Management)とは、日本語で「モバイルデバイス管理」を意味します。企業が利用するスマートフォンやタブレット、ノートパソコンなどの端末を一元的に管理し、セキュリティ対策や運用管理を効率化するための仕組みやサービスを指します。

管理者はMDMを利用することで、
・端末設定の一括管理
・セキュリティポリシーの適用
・アプリケーションの配布
・紛失時の遠隔ロックやデータ削除
などを行うことが可能です。

ちなみに、Appleは自社でMDMを内蔵するビジネス向けプラットフォーム「Apple Business」を展開しています。対象となるデバイスは、Mac、iPhone、iPad、Apple Watch、Apple TVと幅広く、無料で利用可能です。

MDMサービス「Apple Business」
Apple Business。画像●Apple

MDMの主な4つの機能

MDMにはさまざまな機能がありますが、代表的なものは以下の5つです。

デバイスの一元管理

端末の利用状況や設定情報をMDMの管理画面から確認できます。

・OSバージョン
・利用者情報
・インストールアプリ
・ネットワーク設定
などを一括で把握できるため、IT資産管理が容易になります。

セキュリティポリシーの適用

企業が定めたセキュリティルールを強制できます。

たとえば、
・パスワード桁数の指定
・生体認証の必須化
・画面ロック時間の設定
・OSアップデートの強制
などが可能です。

アプリケーション管理

MDMの管理者が指定したアプリを一括で配布できます。

また、
・アプリの自動更新
・特定アプリの利用制限
・未承認アプリの禁止
といった運用も可能です。

リモートロック/リモートワイプ(遠隔消去)

リモートロックは、端末を紛失した際、管理者が遠隔から端末を操作不能にする機能です。第三者による不正アクセスを防止できます。

そしてリモートワイプは、遠隔操作で端末内のデータを削除する機能です。万が一、端末が盗難に遭った場合でも、機密情報の流出リスクを抑えることができます。

MDM導入時のチェックポイント

MDMを選ぶ際には、機能やコストなどのほか、以下を確認しましょう。

対応OS

・iOS(対象デバイス:iPhone)
・iPadOS(対象デバイス:iPad)
・watchOS(対象デバイス:Apple Watch)
・Android(対象デバイス:Androidスマホなど)
・Windows(対象デバイス:Windows PC)
・macOS(対象デバイス:Mac)
など、自社環境に対応しているか確認が必要です。

クラウド型かオンプレミス型か

現在は導入や運用が容易なクラウド型が主流ですが、業界やセキュリティ要件によってはオンプレミス型(サーバやソフトウェアなどを自社に設置し、保有・運用する形態)が選ばれることもあります。

重要性を増すMDM。ビジネスに欠かせないIT基盤

MDMは、スマートフォンやタブレット、ノートパソコンを一元管理するための仕組みです。

リモートワークの普及やモバイルデバイスの利用拡大により、企業におけるMDMの重要性は年々高まっています。MDMを導入することで、情報漏えいリスクの低減、運用効率化、セキュリティ強化を同時に実現することが可能です。

「端末管理に手間がかかっている」「セキュリティ対策を強化したい」という企業にとって、MDMは欠かせないIT基盤のひとつといえるでしょう。

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