個人契約から学校単位での導入へ
同社によると、これまで「学校としてまとめて導入したい」「校内の複数の教員で同じ環境を使いたい」といった要望が寄せられていたという。新たに追加した学校契約ログイン機能では、学校に発行されたアカウントでログインすることで、対象となる教員が上位のProプランに含まれる全機能を利用できる。
利用状況や時間割、授業時数を校内で管理
学校契約では、個人契約にはない専用機能を提供する。学校専用ダッシュボードでは、校内におけるアプリの利用状況を1画面で確認できるほか、同じ学校の教員同士で時間割を共有できる。他の教員の授業予定を確認できるため、時間割の変更や授業交換、教室・特別教室の調整、空き時間の把握といった日常的な調整を行いやすくするという。
個人単位で自動集計している授業時数は、学校単位でも集計できる。教員別、学級別、教科別の時数を一覧で把握できるため、同社は教務主任や管理職による時数管理の負担軽減につながるとしている。

校務に必要な情報をiPadに集約
デジタルティーチャーズプランナーは、元教員の経験をもとに開発されたiPad専用アプリである。授業計画や会議記録、面談メモ、校務分掌、座席表、児童生徒ごとの記録など、紙やExcel、メモアプリなどに分散しやすい校務情報をiPadに集約する。

カレンダーと時間割は年間、月間、週間、日間の各表示に対応。登録した教科を選んで予定を追加できるほか、テンプレートを使った時間割の一括登録も可能。
登録した授業から期間別の授業時数を自動集計し、CSV形式で出力する機能も備える。同社は、週案や勤務報告にも活用できるとしている。

Apple Pencilによる手書き入力にも対応し、週間カレンダーと日間カレンダーでは、手書きした内容の一部が自動的に同期される。年間指導計画、単元計画、授業計画を連動させる機能や、校務管理、会議・面談メモ、名簿、座席表、児童生徒別の記録ページも搭載する。外部サービスとの連携では、Googleカレンダーとの連携と、iPadOS標準のリマインダーとの同期に対応している。

前身となるGoodnotes用テンプレート版は累計2万5000人以上が利用しており、iPadアプリ版は2025年11月7日の正式リリースから10か月で累計1万ダウンロードを超えたという。
個人向けプランの料金は、時間割やカレンダーを中心とするSimpleプランが月額200円または年額2000円、授業計画や校務管理、名簿、座席表などを備えるProプランが月額300円または年額3000円。いずれも税込で、初回契約時には7日間の無料トライアルが付く。対応OSはiPadOSで、App Storeから入手できる。
先着10校で4週間の無償導入試験
学校契約ログイン機能の追加にあわせ、実際の学校現場における使用感を確認するため、先着10校の導入試験校を募集する。対象校は4週間にわたって無償で利用でき、試用期間の終了後にアンケートへ回答する。寄せられた意見は、今後の機能改善や学校向けプランの設計に反映する方針とのことだ。
募集条件やスケジュールなどの詳細は、導入試験校の応募フォームで確認できる。定数に達し次第、受け付けを終了する。学校契約の料金体系と正式な提供開始時期は、導入試験の結果を踏まえて改めて案内する予定となっている。
iPadを校務の共通基盤として活用
学校契約への対応により、iPadを校務に活用する学校では、教員ごとの個人契約に加えて、学校単位でアプリを導入する選択肢が加わる。専用ダッシュボードによる利用状況の確認や時間割の共有、授業時数の集計は、iPadを教員個人のデジタル手帳として使うだけでなく、校内の業務に組織単位で活用するための機能となる。一方、今回の発表では、Apple School ManagerやMDMとの連携、アプリの一括配布方法などは明らかにされていない。

