“Windowsだけ”から「Macを選べる」環境へ。ヨックモックの導入事例、Platform SSO、AppleシリコンのAI性能【今週のAppleビジネストレンド】

2026.07.17 DouBt編集部 約5分
“Windowsだけ”から「Macを選べる」環境へ。ヨックモックの導入事例、Platform SSO、AppleシリコンのAI性能【今週のAppleビジネストレンド】
株式会社ヨックモックホールディングス 情報システム部 部長 八重澤哲也さん(左)/情報システム部 情報システムグループ グループ長 佐藤尚也さん(中)/情報システム部 情報システムグループ 主任 三輪義人さん(右)

「DouBt」がお届けする、企業ITの意思決定に役立つ注目記事。今回は、7月13日(月)から7月16日(木)までに公開した記事の中から、企業におけるMacの導入・管理と、AppleシリコンのAI処理性能をテーマにした4本を紹介します。

Windows中心だった社内環境にMacという選択肢を加えたヨックモックホールディングスの事例をはじめ、Macのログインと企業の認証基盤を連携させる「Platform SSO」、AI処理を支えるユニファイドメモリアーキテクチャ、そしてAppleシリコンとWindows PCの設計上の違いまで、企業IT担当者が押さえておきたいポイントをまとめて振り返ります。

Windowsだけだった環境に“Macを選ぶ自由”を! ヨックモック流・現場主導の業務デバイス改革

洋菓子ブランド「ヨックモック」を展開するヨックモックホールディングスでは、2024年4月から、従業員が利用する業務用デバイスの選択肢としてMacを採用しました。

同社では、もともとWindows環境に統一して端末を管理していました。しかし、プライベートや前職でMacを利用していた従業員から「Macで仕事がしたい」という声が自然と高まったことに加え、Microsoft 365の導入などによって、OSに左右されにくい業務環境が整ってきたことが、Mac導入を後押ししました。

記事では、Macを選択肢に加えた背景だけでなく、導入前のPoC、Microsoft Intuneを活用した端末管理、キッティングや認証の考え方、導入後の従業員の反応までを詳しく紹介しています。

Macを特別な端末として扱うのではなく、従業員が自分の業務に合ったデバイスを選べる環境をどのように整えたのか。Macの企業導入を検討しているIT担当者にとって、実践的なヒントが詰まった事例です。


「Macは認証周りが大変」はもう古い! MacのログインとIdP認証を統合する「Platform SSO」とは?

企業がMacの導入を検討する際、「既存の認証基盤とどのように連携させるのか」「Macだけ別のアカウント管理が必要になるのではないか」といった疑問が挙がることがあります。

現在のmacOSには、企業が利用しているIdPとMacのログインを連携させる「Platform SSO」という仕組みが用意されています。これにより、従来は分かれていたMacへのログインと、Microsoft 365をはじめとするクラウドサービスへのサインインを、同じ企業アカウントを軸に運用できるようになります。

記事では、従来のMacにおける認証上の課題を振り返りながら、Platform SSOの基本的な仕組みや導入の流れ、Secure Enclaveを利用した認証方式、Microsoft Entra IDやOktaとの連携について解説しています。

Macの導入を単なる端末選定にとどめず、認証やセキュリティを含めた企業IT基盤全体の中で検討するために、押さえておきたい内容です。 


“AI処理に強いAppleシリコン搭載Mac”を支える、「ユニファイドメモリアーキテクチャ」とは何か?

生成AIの企業利用が広がる中、クラウドだけでなく、PC上でAI処理を実行する「AI PC」への注目が高まっています。その選択肢の1つとなるのが、Appleシリコンを搭載したMacです。

AppleシリコンのAI処理性能を支える重要な技術の1つが、「ユニファイドメモリアーキテクチャ(UMA)」です。

一般的なPCでは、CPUやGPUなどの処理ユニットごとに利用するメモリ領域が分かれ、処理の過程でデータを受け渡す必要があります。一方、AppleシリコンではCPU、GPU、Neural Engineなどが同じメモリ上のデータにアクセスできるため、データ移動を抑えながら効率的に処理できます。

記事では、UMAの基本的な構造を「スタッフと机」にたとえながら、一般的なWindows PCのメモリ構成との違いをわかりやすく解説。限られたメモリを有効に活用し、処理速度と省エネルギー性能を両立する仕組みを紹介しています。

Appleシリコンの性能を、単なるスペックの数字ではなく、アーキテクチャの違いから理解するための入門記事です。 


MacはなぜAIを高速に処理できるのか──Appleシリコンの設計とWindows PCとの違いを読み解く

Appleシリコン搭載MacがAI処理に強い理由は、AI処理専用のプロセッサを搭載しているから、というだけではありません。

Appleシリコンには、Neural Engineに加え、CPUコア内のML Acceleratorや、GPUコア内のNeural Acceleratorなど、用途に応じてAI処理を分担する複数の演算ユニットが組み込まれています。

さらに、AppleがOS、プロセッサ、製品を一体で設計していることも大きな特徴です。ハードウェアとソフトウェアを統合して最適化することで、それぞれの処理ユニットの性能を効率よく引き出しながら、高い処理性能と省電力性を両立しています。

記事では、Windows PCに搭載されるCPU、GPU、NPUとの違いを交えながら、AppleシリコンのAI処理を支える仕組みを整理。クラウドAIとローカルAIの違いや、企業がPC上でAIを活用するメリットについても解説しています。

「AI PC」という観点からMacとWindows PCを比較し、今後の業務デバイスを検討したい企業IT担当者におすすめの記事です。


Mac導入を「端末選び」だけで終わらせないために

今回紹介した4本の記事から見えてくるのは、企業におけるMacの導入は、単にWindows PCとMacの性能を比較して決めるものではない、ということです。

従業員が自分の業務に合ったデバイスを選べる環境をどう整えるのか。既存の認証基盤や端末管理の仕組みに、Macをどう組み込むのか。そして、生成AIの活用が広がる中で、今後どのような処理性能を業務用PCに求めるのか。

デバイスの選択制度、管理・認証、セキュリティ、AI活用までを含めて検討することで、自社にとって必要なIT環境がより具体的に見えてきます。

気になるテーマから、ぜひ各記事をご覧ください。

TAGS #Mac

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