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「Macでプリント」の実践

「Macでプリント」の実践

【実践1】プリントダイアログを使いこなそう!

プリントダイアログのインターフェイス

プリントダイアログは、書類を印刷する際に[ファイル]メニューの[プリント]を選択すると表示されるウインドウです。普段何気なく印刷枚数や、用紙サイズなどを指定しているこのウインドウ、実は使用するソフトやプリンタ、ファイルの種類によって内容が変化します。まずはインターフェイスを見てみましょう。

プリントダイアログには簡易表示と詳細表示があります。表示を切り替えるには、ウインドウ下部の[詳細を表示]をクリックします。下の図が詳細表示です。

多彩な設定が可能なプリントオプション

印刷部数や用紙サイズなど、印刷に共通する基本設定に加え、より詳細な設定を行うのが「プリントオプション」です。もっともよく使う[印刷設定]では、給紙方法や用紙の種類、白黒印刷などを設定します。また[レイアウト]では割付印刷、[カラー・マッチング]では、使用するカラーマネジメントをそれぞれ選択します。なお、メニューの名称などはプリンタによって異なります。ここでは一般的な項目を紹介していますが、見つからない場合も同等の項目を探して設定してみましょう。

[印刷設定]では給紙方法や印刷品質、用紙の種類などを指定します。たとえば、インクジェット専用紙や光沢紙を使う場合など、種類を指定しておかないと最適な結果が得られないことがあります。

[レイアウト]では、指定したページの数を1画面に配置する割付印刷を設定できます。配置するページの進行方向などのオプションも用意されています。プレビューを見ながら設定するといいでしょう。

[カラーオプション]では、[詳細設定]を用いることで、色の補正などが設定できます。また、書類の種類や写真の被写体を指定して自動補正するオプションなどが、プリンタごとに用意されています。

ソフト別のプリントオプションを活用する

Macには、「カレンダー」や「写真」など独自のプリントオプションが用意されているソフトがあります。これらのソフトのプリントオプションを使用するには、[プリントオプション]のメニュー項目からソフト名のオプションを選択します。

なお、一部のソフトでは、[ファイル]メニューから[プリント]を選択すると、通常のプリントダイアログの前に独自の設定画面が表示されることがあります。ここで詳細を設定したあとで、プリントダイアログが表示されます。

「カレンダー」では、プリントダイアログが表示される前に、[月][週]といった表示方法や、印刷するカレンダーを指定するウインドウが表示されます。

「連絡先」のプリントオプションでは、封筒やラベルの宛名印刷が設定できます。ワープロソフトなどで作成するよりも簡単に印刷できるので覚えておきましょう。

iTunesでは、曲やアルバムのリストが印刷できるほか、CDジャケットのテンプレートも用意されています。プレイリストからCDを作成するときなどに重宝します。

よく使う設定をプリセットにする

ビジネス文書をメインにプリントするなら「普通紙に白黒」印刷、自分の年賀状なら「光沢はがきに高画質」印刷。このように印刷する対象ごとにその都度設定を行うのが面倒という場合は、よく使う設定をプリセットとして保存しておきましょう。

こうしておけば、印刷の際にプリントダイアログでプリセットを指定すればOK。あとは、部数などを指定して印刷を実行します。

印刷の設定を行ったあと、[プリセット]ポップアップメニューから[現在の設定をプリセットとして保存]を選択します。

プリセットに名前を付けます。ほかのプリンタにもプリセットを適用する場合は、[プリセットの対象]で[すべてのプリンタ]を選択して[OK]をクリックします。

プリセットを適用するには、[プリセット]ポップアップメニューから使用するプリセットを選択します。なお、[プリセットを表示]では保存済みのプリセットが確認できます。

既存の書類からPDFを作成する

最近のmacOSでは、[ファイル]メニューからPDFに書き出しができるソフトが増えていますが、プリントダイアログからPDFを作成することも可能です。プリントダイアログの[PDF]メニューでは、PDFの作成や作成したPDFの共有先などが選べます。また、生成したPDFにパスワードを追加できるなど、通常の[PDFとして書き出す]コマンドにない機能が使えるので、覚えておくと便利です。

ここではWEBページをPDFとして保存します。プリントダイアログの[PDF]メニューで[PDFとして保存]を選択しましょう。

次の画面でファイル名や保存場所を指定します。パスワードを追加する場合は[セキュリティオプション]をクリックして設定します。

【カラー・マッチング】

[カラー・マッチング]では、色を管理するプロファイルをソフトとプリンタのいずれかの設定から選べます。ソフト側で制御する場合は[ColorSync]を選択し、必要に応じてプロファイルを選びます。

【宛名ラベル】

「連絡先」のプリントオプションでは、市販の宛名ラベルの品番を指定することで、ラベルのレイアウトを自動で切り替えられます。ラベルはAveryとDYMOから選べるほか、カスタムラベルを設定することも可能です。