グリーンハウスの注目製品をチェック

アームを使う大きなメリット

MF●パソコン周辺機器を中心にさまざまなIT機器・アクセサリを取り扱うグリーンハウスさんですが、最近のイチオシ製品は何ですか？

今●ディスプレイ用アームのお問い合わせが多いですね。ECサイトでも常に複数の製品がランキング入りしていて、ベストバイになっている製品もあります。

MF●ディスプレイ用アームというと、法人用途が主でしょうか？

今●法人需要はもちろんですが、ここ5年で見ると、飛躍的に伸びているのがコンシューマ市場なんです。

MF●そうなんですか。驚きです。

今●複数のディスプレイを同時に使いたいというゲームユーザや、デスクの省スペース化を図りたいという人に特にお買い求めいただいています。新生活のタイミングで自宅やオフィスの卓上周りを模様替えするときなどに、ディスプレイと一緒に購入される方が多いですね。

MF●なるほど。たしかに今はさまざまなデジタルコンテンツがありますから、表示するのに1画面では足りないと感じることがありますね。複数ディスプレイ（マルチディスプレイ）にしてみると、実に多くのコンテンツを一度に表示できて、作業効率が格段にアップします。皆さんもディスプレイ用アームを使っているのですか？

関●はい。オフィスでデザイン作業をするときにはMacプロ、一般業務にはウィンドウズPCを使っているのですが、机の幅があまりないのでウィンドウズ側のディスプレイをアームに接続しています。そうするとディスプレイ下にキーボードを収めたりできて、デッドスペースの有効活用ができ、机の上がスッキリとします。

今●私の場合は少し変則的ですが、メインマシンと22インチのディスプレイを縦方向に配置して、自社製品の売上や在庫等の一覧を表計算ソフトで常に見られるようにしています。ノートパソコンの小さな画面でエクセルなどの細かな数字を確認するのは大変ですから、こうすると仕事が捗ります。

MF●そのほかに、ディスプレイ用アームのおすすめの使い方はありますか。

今●大型ディスプレイをアームに取り付けて、チーム内の情報共有に活用するのにも便利です。たとえば製品開発時のデザインやマーケティングデータなどを大画面で表示すればチーム全員が一度に確認できますので、コミュニケーションが図りやすくなります。アームに取り付けたディスプレイならば簡単に角度を変えたりできますからね。

実に多彩なバリエーション

MF●カタログを見ると、20種類を超える、実にさまざまなモデルがあるんですね。製品ごとの違いを教えていただけますか。

今●ディスプレイ用アームは、「接続可能なディスプレイ（画面）数」と「アームの支持方式」が第一のチェックポイントです。弊社では1画面用、2画面用、4画面用があります。また、支持方式としてはガススプリング式とヒンジ式があります。これに加えて製品ごとに、画面の前後移動の自由度を決める関節（3軸から5軸）や材質、アームの高さなどの違いがあります。標準の75ミリまたは100ミリのVESA規格に対応しているディスプレイであればどれでも接続できます。もちろん、21・5インチ／27インチiMacのVESAモデルも取り付けできますよ。

MF●おすすめモデルはどれですか。

今●1画面用であれば、ガススプリング式の「GH-AMCD01」が人気です。アームの移動にガス圧を利用しているので、大きなサイズの液晶ディスプレイも軽々と動かせるのが特徴です。また、ECサイトで一番よく売れているという意味では「GH-AMCG01」ですね。こちらは5軸の自由度を持ちながら、実売で2000円台とコストパフォーマンスに優れています。

MF●思っていたより安価なんですね。このクランプ式／グロメット式の違いは何でしょう。

関●それはデスクへの固定方式です。C型クランプを机の縁にネジで固定するか、天板に開けられた穴に芯を通して固定するかの違いです。いずれもしっかりとネジを締めることで地震などによる転倒を防いで安全性を高められます。モデルごとに耐荷重が記載してあるので、購入前にチェックいただくとよいですね。

MF●台座を補強するプレートや液晶ディスプレイとのセット商品もあるんですね。このノートPC用アームというのも気になります！

今●「GH−AMNA」ですね。ガススプリング式のノート用は珍しいと思います。MacBookユーザにはおすすめです。これでもすべての用途をカバーしきれているとは思っていませんので、今後のバリエーション展開にもご期待ください。