Mac業界の最新動向はもちろん、読者の皆様にいち早くお伝えしたい重要な情報、
日々の取材活動や編集作業を通して感じた雑感などを読みやすいスタイルで提供します。

Mac Fan メールマガジン

掲載日:

逆引き林檎辞典:「い」から始まるMacの疑問

著者: 山田井ユウキ

逆引き林檎辞典:「い」から始まるMacの疑問

Q 印刷するにはどうすればいいの?

A・Macの場合は、[ファイル]メニューから[プリント]を選択するか、[コマンド]キー+[P]キーの(1)ショートカットキーを押すだけです。プリントダイアログが表示されるので、そこからネットワーク接続されているプリンタを選択して、印刷枚数などを決めてプリントをクリックすれば、(2)プリントジョブが(3)プリントキューに配置されて印刷が始まります。そうそう、(4)エアプリント(AirPrint)に対応したプリンタであれば、MacやiPhone、iPadからワイヤレスで印刷することもできますね。処理中のジョブなどプリンタのステータスの確認やプリントの停止、削除を行うには、プリントキューから可能です。

コトバがわかれば理解力アップ

(1)ショートカットキー

コンピュータで特定の操作を「近道」して行うこと。具体的にはメニューから実行項目を選択するのではなく、キーボードのキーの組み合わせによって特定の操作を実行します。Macでプリントするには、メニューから[プリント]を選んでも可能ですが、キーボードで[コマンド]キー+[P]キーを同時に押すことで同じ操作が行えます。

(2)プリントジョブ

書類などを印刷する際、プリンタが処理する「作業」のことをジョブと呼びます。そのためプリントジョブは、「印刷作業」というふうにとらえるとわかりやすいでしょう。

(3)プリントキュー

キューとは「列」のこと。すなわち、プリントキューとはプリントジョブの待ちデータを指します。いくつもの印刷命令が出た場合、印刷の処理順にデータのプリント待ちが発生します。これがプリントキューです。プリントを選ぶと、そのデータがプリントジョブとしてプリントキューに送られ、順番に処理(プリント)されていくのです。

(4)エアプリント

アップルのワイヤレスプリントテクノロジーのことで、MacやiPhoneなどのデバイスに追加ソフトウェアをインストールしないでもワイヤレスで印刷できます。ただし、プリンタがエアプリントに対応しており、デバイスとプリンタが同じWi│Fiネットワークに接続されている必要があります。最近の一般的なインクジェットプリンタはほぼエアプリント対応です。

【POINT】Macでのプリントは手間いらず

(1)プリンタ接続が有線の場合は、ドライバをMacにインストール

プリンタとMacを有線で接続する場合は、プリンタメーカーから提供されている「ドライバ」と呼ばれるソフトをインストールする必要があります。主要メーカーの機種のドライバはプリンタをMacに登録する際にOS上からインストールできますが、プリントメーカーのWEBサイトからダウンロードしてインストールすることも可能です。

(2)[ファイル]メニューかショートカットキーでプリント開始

Macからプリントする場合は、[ファイル]メニューから[プリント]を選ぶか、[コマンド]キー+[P]キーを押すとプリントダイアログ(左図)が表示されます。部数や用紙サイズ、カラーなどの項目を必要に応じて設定し、あとは[プリント]をクリックすることで印刷がスタートします。

(3)プリンタを登録するにはシステム環境設定から

一般的なプリンタであればプリンタに付属するインストールソフトウェアを使うと、Macに自動的にプリンタが登録されます。もし手動で登録しなければならない場合は、システム環境設定の[プリントとスキャナ]からプリンタ一覧の下にある[+]をクリックして登録できます。

(4)プリントキューでプリントのステータスを確認

3の画面で[プリントキューを開く]を選ぶと、プリントキューが表示でき、プリンタのステータスなどが確認できます。

 

Q・いつも使うソフトを簡単に開く方法はない?

A・よく使うソフトはできるだけすぐに起動できるように、(1)ドック(Dock)に登録したり、(2)ランチパッド(LaunchPad)を使って呼び出したりしましょう。どこにいったかわからなくなったら、(3)スポットライト(Spotlight)で探すのも有効です。また、Macを起動してログインすると自動的にソフトが開くよう、ログイン項目に設定しておくと便利です。

いろんな方法があるよ

(1)ドック

Macの画面の下、または横に表示されるアイコンが並んだバーのこと。常に表示しておくか、マウスを重ねたときにだけ表示するかなど、好きな表示方法を選べます。

(2)ランチパッド

インストールしたソフトウェアのアイコンを一覧で見ることができるMacの標準機能。ドックのランチパッドアイコンをクリックするか、トラックパッドの上で4本指でビンチ(親指と3本指をすぼめる)ことでも呼び出すことができます。

(3)スポットライト

Mac内にあるソフトウェアや書類、写真、曲、ムービー、その他のファイルを探せるMac標準の検索機能のことです。メニューバーの虫眼鏡アイコンをクリックするか、[コマンド]キー+[スペース]キーで起動することができます。システム環境設定の[Spotlight]パネルから設定が可能です。

【POINT】設定しておけばソフトをすぐに開ける

(1)Dockに登録

Dockにソフトウェアを追加するのにもっとも簡単なのが、ソフトウェアのアイコンをDockにドラッグすると方法です。ドックからアイコンを削除する場合はドックから3センチ以上離れたところまでアイコンをドラッグして、2、3秒待つと[削除]というメニューが表示されますのでクリックすると消すことができます。

(2)[ログイン項目]に設定

Macを起動し、ログインしたときに自動的に起動するソフトウェアを設定することができます。「システム環境設定」を開き、[ユーザーとグループ]をクリック。ユーザアカウントを選択し、ウインドウ上部にある[ログイン項目]をクリック。ここに出てくるソフトウェアがログイン時に自動的に起動するものです。[+]ボタンで項目を追加できます。

 

Q・移動中にインターネットにつなぎたい

A・一般的にはオフィスやカフェ、コワーキングスペースなどで解放されている(1)Wi-Fiを利用するのが便利です。もしWi-Fiがない場所でも、iPhoneがあればテザリングできますね。iOS 8とOS Xヨセミテ以降であれば、(2)インスタントホットスポット(Instant Hotspot)でつなげばテザリングの設定の手間を省いて、簡単にMacをiPhone経由でネット接続できますよ。

テザリングとは厳密には違うんだね

(1)Wi-Fi

「無線LAN」と混同されますが、Wi-FiはWi-Fi Allianceという団体に認証された無線LANの規格の1つです。

(2)インスタントホットスポット

PhoneとMacをブルートゥースやWi-Fi、USBで接続することで、iPhoneのモバイル回線を利用して、Macをインターネット接続できます。一般的に「テザリング」(インターネット共有)と呼ばれるものですが、iOS 8とOS Xヨセミテからはテザリングの手間を省略する「インスタントホットスポット」という機能が追加されました。同一のアップルIDでアイクラウドにサインインしていれば、子機となる端末からの操作で親機の「インターネット共有」項目をオン、そのままテザリングを開始できます。即座に端末がホットスポット(無線によるネットワーク接続ができる公共の場所や施設)になることから、そのように名づけられています。お使いのMacがインスタントホットスポットに対応しているかは、[このMacについて]の[Bluetooth]から確認できます。

【POINT】すぐにつなぐにはインスタントホットスポット

(1)接続するにはWi-FiとBluetoothをオン

インスタントホットスポットを利用するには、まず親機と子機(たとえばiPhoneとMac)のWi-FiとBluetoothをオンにする必要があります。iPhoneの場合は「設定」アプリやコントロールパネルから、Macの場合はシステム環境設定などから行います。また、共通のApple IDでiCloudにサインインしておきましょう。

(2)Macのメニューバーから自分のデバイスを選ぶ

MacのメニューバーからWi-Fiアイコンをクリックすると、[インターネット共有]欄に自分のiPhoneの名前が表示されます。あとはクリックするだけで、iPhone側で何も操作することなく、インターネット共有ができます。ロック解除すら必要ありません。インターネット共有を終了する場合は、同じようにWi-Fiアイコンから[接続を解除]をクリックします。