アップルTVを社内会議に活かす?

ライバル、再び

タカハシ●おっと、今日の依頼はまたイジュウインからだぞ。相変わらず上から目線なのかへりくだってるのかわからない文面だな。

ハヤシバラ●イジュウイン君はタカハシ君の同期の方ですね。確か、以前タカハシ君は「彼は花形のマーケティング部なのに、俺は…」とぼやいていましたよね。

タカハシ●っ！今はそんなこと思っていませんよ!!

ハヤシバラ●ほほほ。まあ、先日のモバイルプロジェクタの一件ですっかり信頼されているようじゃないですか。

タカハシ●そうなんですかねえ。なになに…社内会議で順番に発表するとき、プロジェクタのケーブルをつなぎ替えるのが面倒なのか。わがままだなあ。でも、毎回アダプタをつないだりとかは確かにちょっと大変かもしれませんね。

ハヤシバラ●社内の会議室のプロジェクタにはWi−Fi機能がないようですね。どのように使っているのかをもう少し詳しく聞き出して、何らかの解決策を提示しないといけません。別にプロジェクタじゃなくてもいいかもしれませんし。

タカハシ●そうですね。どういうデバイスでどんな風に社内会議をしているのか知らないので、いまいち想像ができません。

ハヤシバラ●ふーむ。もしかしたら資材倉庫にストックしている前モデルのアップルTV。あれが役に立つかもしれませんよ？

タカハシ●え？アップルTVってそういう用途に使えるんでしたっけ？テレビで映画や音楽を楽しむためだけのものかと思ってました。

テレビだけじゃない!?

ハヤシバラ●アップルTVはパーソナルな用途というイメージが強いですからね。でもHDMI接続できるものであれば、テレビだけじゃなくて最近のプロジェクタにも問題なくつながりますよ。MacBookやiOSデバイスには「エアプレイ」の機能がありますから、アイデア次第でビジネスにも使えるでしょう。

タカハシ●でも、アップルTVは最新のモデルじゃなくてもいいんですかね？お古を使うと新しもの好きのイジュウインの奴が嫌がりそうな気がするんです。

ハヤシバラ●ははは、彼らしいね。今一番新しいモデルは第4世代ですが、第3世代のアップルTVも現行モデルとして併売されているので問題ないでしょう。確かにtvOSとかアプリの活用とか将来性を考えると第4世代のアップルTVのほうが面白いのですが、今回の依頼は基本機能だけで十分対応できると思いますよ。

タカハシ●わかりました！では、まずどのように会議をしているのかの聞き取りと、アップルTVとプロジェクタの接続方法から調べてみます。

依頼書

アップルTVなら会議のプレゼンはどう変わる？

タカハシ●ほほう、そういう会議のやり方なんだ。部署が違うと方法もけっこう違うんだねえ。なるほど、確かにWi−Fi接続できないプロジェクタなら、複数人で1台のプロジェクタを使い回すのはかなり面倒そうだ。それにiPhoneとかiPadを有線でHDMIにつなぐには、確か変換アダプタが必要だったんだよね。イジュウインがエレガントにしたいというのもわかる気がするな。

さて、アップルTVは資材倉庫にあるんだったよな。どれどれ…あった、これか。会議室でテストしてみよう。

まず、プロジェクタとアップルTVそれぞれに電源ケーブルをつないで、プロジェクタ付属のHDMIケーブルをアップルTVに接続っと。それでプロジェクタの映像入力をHDMIに切り替えて、アップルTVの電源をアップルリモートでオンにすれば…林檎マークが出た。そうか、Wi−Fiに接続しないといけないんだね。幸い会議室には社内のWi−Fiが来ているから設定しておけばよさそうね。あとは…ええっと、MacやiOSデバイスからはエアプレイという機能で接続するんだよな。その設定は…「設定」にある［AirPlay］か。

おっと、この会議室にはハイビジョンテレビもあるんだった。こっちもHDMIケーブルでアップルTVとテレビをつなげばいいのだから、簡単だね。

アップルTVは第3世代（【価格】8856円）と第4世代（【価格】32GB：1万9872円、64GB：2万6784円）が販売されています。いずれもHDMIポートと有線LANポート、メンテナンス用のUSBポートを備えています。プロジェクタやテレビとの接続にはHDMIを利用します。なお、本記事で解説する機能はどちらでも利用できます。