【実践1】4つの表示を切り替えてフォントを確認しよう
フォントブックの基本構成
まずは、フォントブックの見方をチェックしましょう。フォントブックには4種類の表示方法が用意されています。用途に応じて、表示を切り替えて使用するわけです。また、フォントリストで選択した任意のフォントは、使用/不使用の切り替えが可能です。使わないフォントを「不使用」に設定しておくと、テキストエディットなどのソフトのフォントパネルに反映されなくなるため、目的のフォントが見つけやすくなります。
フォントブックの表示
(1)フォントブックを起動して、最初に開く画面が「サンプル」表示です。フォントリストで選択中のフォントの見本が表示されます。右端のスライダーでフォントの表示サイズを調整できます。
(2)ツールバーのボタンで表示を切り替えます。たとえば左から2番目の「レパートリー」ボタンをクリックすると、選択したフォントに含まれる文字や記号が一覧できます。
(3)「カスタム」表示は、見本のテキストエリアをクリックして、任意の文字列を入力できるユニークな機能です。実際に使用する文言を入力して見え方を確認したいときに便利です。
(4)選択中のフォントの詳細情報を見るには、「フォント情報」ボタンをクリックして情報を表示します。フォントの名前から対応言語、製造元、保存場所、作者などの情報が確認できます。
フォントの使用を停止する
(1)使用しないフォントを選択し、ツールバーの[チェックボタン]をクリックします。フォントファミリー全体、またはフォントスタイルごとに個別に選択が可能です。
(2)ダイアログが開いたら[使用停止]をクリックします。使用停止にしたフォントはリストに[切]が表示されます(左)。再度使用する場合は、ツールバーのチェックボックスをクリックします。
【実践2】新たなフォントをインストールしてみよう
ダウンロードしたフォントを組み込む
フォントブックの見方をひととおり覚えたところで、今度はフォントをインストールしてみましょう。OS Xには、日本語を含む数多くのフォントがプリインストールされていますが、市販のフォントや、インターネットからダウンロードしたフリーフォントを新たにインストールして利用することもできます。
(1)インストールしたいフォントファイルをダブルクリックします。ここでは、インターネットからダウンロードしたフリーフォントを使います。
(2)フォントのプレビューウインドウが開きます。内容を確認し、インストールする場合は[フォントをインストール]をクリックします。インストールしない場合は、そのままウインドウを閉じます。
(3)自分でインストールしたフォントは、初期設定では「ユーザ]→[home]→[ライブラリ]→[font]に保存され、現在のユーザだけが利用できます。フォントブックでは、[ユーザ]内に表示されます。
(4)同じ系列のフォントシリーズなど、複数のフォントをインストールしたいときは、フォントブックにまとめてドラッグ&ドロップするといいでしょう。
(5)Macにログインしたすべてのユーザがフォントを使えるようにするには、「Font Book環境設定」でインストールする場所を[コンピュータ]に変更します。
フリーフォントをダウンロードする
インターネット上には、フォントを販売、無料配布しているWEBサイトが数多く存在します。以前は少なかった日本語のフリーフォントも、最近では増えてきました。欧文フォントならグーグルのフォントサービス「グーグル・フォント」も要チェック。膨大なストックの中からイメージにあったフォントがダウンロードできます。標準以外のフォントを使って、ひと味違う文書やプレゼン資料を作ってみませんか?
グーグル・フォントはWEBフォントだけではありません。実はデスクトップフォントにも対応しています。気に入ったフォントを見つけたら、[Add to Collection]ボタンでコレクションに追加します。
[ダウンロード]ボタンをクリックして、表示されたポップアップウインドウで「Download the font families in your Collection as a .zip file」のリンクをクリックします。
【システムフォント】
OS Xに付属するフォントの中には、システムが使用する「システムフォント」が含まれます。このシステムフォントは、使用停止または削除できないので注意が必要です。
【フォント形式】
Macで問題なく利用できるフォント形式は、TrueType(拡張子:「.ttf」「.ttc」)またはOpenType(拡張子:「.otf」)です。フォントをダウンロードする場合は、フォントのファイル形式を確認しましょう。