ノイズを遮断して仕事に集中したい
オフィスにはさまざまな雑音があります。パソコンのファンや空調のノイズに加えて、隣の部署の話し声が聞こえたりすると集中力が妨げられます。
こうした外界のノイズをシャットアウトするために耳栓をしたり、ノイズキャンセル機能を搭載したヘッドフォンやカナル型のイヤフォンを装着して音楽を聴きながら仕事するという人も少なくないでしょう。
筆者も環境ノイズを減らすために、遮音性が高いと評判の「サイレントピース」を手持ちのカナル型イヤフォンのイヤピースと付け替えてみました。サイレントピースは最近流行のソフトフォーム素材で、指先で軽くつまんで小さくしてから耳に挿入し、しばらくすると耳の穴の形状にフィットして遮音性能を発揮します。
付けてみると、まさに耳栓といった感じで、評判どおり外界のノイズは全体的に軽減しました。肝心の音質は高音部が聞こえにくくなってしまうため、iPhoneの場合は対応する音楽プレーヤ「UBiO」で、Macでは高音増幅ケーブル「マジックコネクタ」を使って補正します。
ところが、こうした対策には大きな問題があります。遮音性が高すぎるため上司や同僚に話しかけられても気がつかなかったり、電話の着信音が聞こえなかったりして周囲のヒンシュクを買ってしまうのです。そもそも用事のたびにイヤフォンを付けたり外したりするのも煩わしいですし、困ってしまいました。
音楽を聴きながらでも外の音が聞ける
何かよい方法はないかと考えていたときに偶然出会ったのが「ダンボ（DUMBO）」です。これは、Macのマイクから集音し、自分に話しかける声や着信音のような一定以上の音量の音声を合成してイヤフォンに流してくれます。
つまり、音楽を聴きながら仕事をしていても、大事な用件を聞き逃さずに済むというわけです。音楽の音量もメニューバーから簡単に調整できるという優れものです。普段は200円の有料アプリですが、開発元のSIエージェンシーさんのご厚意で本誌発売日より無料にしてもらえることになりました。通常のイヤフォンでも効果を実感できますので、ぜひ皆さんも試していただければと思います。
?サウンドサイエンスの「サイレントピース」と「マジックコネクタセット」を用意します。お試しセットは、525円で発売されています。【URL】http://www.silentpiece.jp/
?サイレントピースはよくあるカナル型イヤフォンに装着できます。赤色のピースはMサイズで長め、青色のピースはMサイズで短めとなっています。自分の耳の穴とイヤフォンの形状に合わせてピースを選びます。
?iPhoneの場合は高音質化アプリ「UBiO」Macでは高音域増幅用の専用ケーブルの「マジックコネクタ」経由で利用すると、音質を損なうことなく外界の環境ノイズをカットできます（【発売】SoundScience co.,Ltd 【価格】500円 【カテゴリ】App Store＞ミュージック）。
DUMBO【無料化！】
【発売】SI Agency
【価格】200円
【カテゴリ】App Store＞ミュージック
?イヤフォンをMacにつないだ状態でダンボを起動し、メニューバーアイコンから［Enabled］を選びます。［Input Device］から内蔵マイク［Built-in Microphone］になっているのを確認します。軽く手を叩くなどして、外部の音声がイヤフォンに流れてくるのを確認します。
?［Input Volume］からマイクの音量をスライダで調節します。大きくしすぎると細かな環境ノイズまで拾ってしまいますので、iTunesの音楽などとの兼ね合いで調整しましょう。
【もっと媚薬】
サウンドサイエンスのサイレントピース&マジックコネクタは、9月24日発売のMac Fan 11月号増刊『Appleユーザのためのデジタル・オーディオ・バイブル』に特別付録します。サイレントピースは構造を変更した改良版となっているのでぜひ試してください。
