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「AirPods Max 2」6カ月レビュー。約9万円が当然と思えるクオリティとデザイン。最高峰のモバイルオーディオは日常に花を添えるアクセサリでもある

著者: 関口大起

「AirPods Max 2」6カ月レビュー。約9万円が当然と思えるクオリティとデザイン。最高峰のモバイルオーディオは日常に花を添えるアクセサリでもある

AirPods Maxといえば、Appleが誇る最高峰のモバイルオーディオだ。2020年12月に初代モデルが登場し、2026年4月には第二世代にアップデートされた(厳密にいうと、2024年9月に端子をLightningからUSB-Cにリプレイスする第一世代のマイナーチェンジが行われている)。

Apple好き、ガジェット好きとして、購買意欲を掻きたれられる製品であることは間違いない。ただ、どうしても価格がハードルとなる。8万9800円という価格設定は、お試しで手を伸ばせる金額ではない。筆者と同じく、ネックは価格だけ…という人は多いはずだ。

さて今回、そんな筆者のもとにAirPods Max 2を試す機会が訪れた。AirPods Max 2の実機を入手したのは2026年4月。それから半年以上にわたり、仕事、日常生活を問わずさまざまなシーンで使い続けてきた。

先に結論をお伝えすると、AirPods Max 2はすばらしい製品で、まさに虜になった。約9万円の価値は確実にある。オーディオとして優れ、音楽好きに選ばれるのはもちろんとして、たとえば高級時計、あるいはハイジュエリーやフレグランスといったような、日常生活に華を添える存在なのだ。

レビュー期間を終えた今、AirPods Max 2は本気で欲しいガジェットの筆頭となっている。

AirPods Max 2。Appleのオーディオ技術が詰め込まれたフラッグシップ

AirPods Max 2は、Appleのオーバーイヤ型ワイヤレスヘッドフォンだ。アルミニウム製イヤカップやメッシュ素材のヘッドバンドなど、高級感のあるデザインを採用するほか、アクティブノイズキャンセリング、外部音取り込みモード、空間オーディオ対応など、Appleのオーディオ技術を惜しみなく投入したフラッグシップモデルである。

細部まで美しいAirPods Max 2。さらりとしたアルミニウムは光沢があり、傷にも強い。画像●Apple

近年は完全ワイヤレスイヤフォンの進化が著しく、音質やノイズキャンセリングの面で不満を感じる場面はほとんどなくなった。そのため従来ヘッドフォンが持っていた優位性が崩れた、かというとそうではない。むしろこだわりや個性を発揮するアイテムとして存在感を増し、人気を集めている。AirPods Max 2は、そうしたヘッドフォンならではの魅力を、Appleらしい完成度でまとめ上げた製品なのだ。

カラバリは5種。左からミッドナイト、スターライト、オレンジ、パープル、ブルー。今回試したのはミッドナイトだ。画像●Apple

没入感のあるハイクオリティなサウンド。ユーザを音楽の世界に引きずり込む

筆者はもともと音楽をあまり聴かない。移動中はYouTube番組やポッドキャスト、ラジオが中心で、好きなアーティストもいないし音楽ライブに行ったこともない。しかし、AirPods Max 2を使って数カ月、音楽を聴く機会が確実に増えた。

特に早朝や深夜の散歩。音楽を聴いて歩くことがここまで気持ちのいいことだとは。両耳がAirPods Max 2に優しく包まれ、ノイズキャンセリングを効かせると、とにかく気分がいい。日常的に音楽を聴かないとはいえ、仕事柄さまざまなイヤフォン、ヘッドフォンを試してきた。そんな中でも、AirPods Max 2の音質は高いクオリティだと太鼓判を押せる。

リスニングモードボタン。適応型オーディオと外部音取り込みをワンクリックで切り替えられる。程よい跳ね返りで押し心地がとてもいい。
Digital Crownの操作性もすばらしいが、もう少しクリック感があると良かったように思う。音量の細かな調整がやや難しい。一方、押し心地はリスニングモードボタンと同じく上質だ。

AirPods Max 2は音楽好きのための製品でもあるのだが、筆者のようなユーザと音楽との距離を縮めてくれる製品とも言えるだろう。

高級腕時計やアクセサリのような存在感を放つ、美しいデザイン

モバイルオーディオは現代人の必需品ともなっており、1万円前後の製品でも優れた音質を実現している。AirPods Max 2はそんな中でも一際優れたサウンドを奏でるが、その存在を唯一無二たらしめているのはデザインだろう。

アルミニウム製のイヤカップは高級感があり、表面の質感も美しい。手に取ったその瞬間から満足感を得られる。ヘッドバンドのメッシュも、柔らかくしなやかでありながら優れた耐久性を持つ。少なくとも、約半年の使用期間においては、ほつれはもちろんヨレも発生していない。きめ細かく、新品同様の美しさだ。

柔らかく軽やかで通気性にも優れたヘッドバンドのメッシュ素材。

そのデザインは、コーディネートのアクセントとしても活躍する。冒頭にも書いたが、腕時計やアクセサリとしての価値も非常に高い。なんとなく物足りない服装も、AirPods Max 2を合わせるだけでグッと決まる。

AirPods Max 2を合わせると一気に雰囲気が出る。ラフなスタイルにも、フォーマル目なスタイルにもマッチするのはありがたい。

モバイルオーディオに約9万円というとやや尻込みするが、超ハイクオリティなモバイルオーディオであり、そのうえアクセサリとしても上質となると、決して高くないように感じる人は多いのではなかろうか。試しに、普段使っているオーディオやアクセサリの金額を足して、比較してみてほしい。

痛み・蒸れなど、ヘッドフォンのお悩みもクリア。AirPods Max 2の上質な装着感

イヤフォンやヘッドフォンを使ううえでの悩みといえば、痛み、蒸れなどが真っ先に思い浮かぶ。しかし、AirPods Max 2であればその心配はない。

このレビュー期間で中国・深圳に行く機会があったのだが、自宅を出発して羽田空港から飛行機に乗り、深圳に到着する前、ずっとAirPods Max 2を装着していた。それだけ長時間使っていても、耳は痛くならないし、不快な蒸れも感じなかった。柔らかく通気性に優れたイヤカップ、フィットしながら負担の少ないメッシュ素材のヘッドバンドなどによるものだろう。

ソフトなイヤカップ。驚くほど圧迫感がない。

ただし、装着位置には少しコツがある。筆者の場合は、ヘッドバンドを頭頂部よりやや前にすると安定した。使い始めた当初、頭頂部からやや後ろにヘッドバンドを持ってきていたのだが、それだとすぐにズレて体験が非常に悪かった。AirPods Max 2を使う機会があったら、自分の頭の形に合わせてベストな位置を探すところから始めてほしい。前述の通り、フィットする場所を見つけられれば、長時間利用でもストレスのない安定感と快適性をもたらしてくれる。

飛行機搭乗中は、そのノイズキャンセリング性能にも驚かされた。騒音絶えない機内でも静寂に身を置ける。また、「会話感知」機能により、機内スタッフに声をかけられると自動で相手の声が増幅されるため、自然にコミュニケーションが取れるのもありがたい。

そのお値段、約9万円。AirPods Max 2がもたらしてくれるのはそれ以上の価値

AirPods Max 2を半年使い、あえて気になったところを挙げるとしたら、バッテリ性能だろうか。アクティブノイズキャンセリングを使用していても20時間の連続使用が可能と、実使用においては問題にならないが、スリープ中もかなりバッテリを消費していると思う。感覚としては、2-3日に1度は充電がマストである。

付属のSmart Caseに入れることで即刻スリープモードに切り替わるため、バッテリが気になる方はSmart Caseをうまく使いたい。

とはいえ急速充電に対応し、5分間の充電で約1.5時間の再生時間を得られるため、大きな問題になることはないと思う。

AirPods Max 2はUSB-Cケーブルで充電する。右のイヤカップの下側にポートを搭載。

さて、AirPods Max 2はモバイルオーディオとしてのクオリティが非常に高く、ノイズキャンセリングを筆頭とした機能性と利便性は類を見ない。そこにアクセサリとしての魅力もあるのだから、8万9800円という価格は妥当だし、むしろそれ以上の価値があると感じている。

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