25周年を迎えたPFUのドキュメントスキャナ「ScanSnap」シリーズに、新たなサービスが加わった。今回発表された「ScanSnap Cloud+」は、AIによってスキャンした文書を活用しやすい形へ変換する「ScanSnap AI」と、スマートフォンを用いて利用する「ScanSnap Camera」機能を中核とするサブスクリプションサービスだ。
ScanSnapは、これまでの“紙を電子化する道具”から一歩進み、スキャンした情報を行動につなげる仕組みへと進化した。発表会と体験コーナーで体験した新サービスの魅力をレポートする。

「ScanSnap AI」。AIがPDFを“使える情報”に進化させる
ScanSnap Cloud+の主役と言えるのが「ScanSnap AI」だ。
従来のScanSnapもOCRによる文字認識には対応していたが、ScanSnap Cloud+では、生成AIを活用することで、文書内容の理解や情報の構造化を行う。主な機能は、手書き文字対応OCR、AIによるファイル名生成、そして「リンク付きPDF」の3つだ。

中でも特徴的なのがリンク付きPDF機能である。スキャンした文書内の日付はカレンダー登録(Outlook、Googleに対応)、住所は地図アプリ(Apple、Google、Yahoo!に対応)、QRコードは該当サイトへと直接リンクされる。手書きメモに書かれた予定についても認識対象となり、PDFを見ながら次のアクションへ移れる仕組みだ。



「ScanSnap Camera」。スマホをScanSnap代わりに
ScanSnap Cloud+のもう1つの柱が「ScanSnap Camera」だ。
「ScanSnap Home」アプリ内の機能として提供され、スマートフォンのカメラを使ってScanSnap品質のスキャンを実行できる。自動クロップや台形補正、傾き補正といった基本機能は無料。ScanSnap Cloud+のユーザになると、紙の書類の折り目を補正する「フラット補正」や、撮影時の影を除去する「影消し補正」も利用できる。


iPhoneにも通常機能としてスキャン機能が搭載されているが、ScanSnap AIの存在がやはり圧倒的な優位性だ。また、プロファイル機能によってスキャン対象に応じて保存対象をあらかじめ振り分けておけるなど、管理面でも優れている。なお、ScanSnap Cloudだけでなく、Googleドライブ、Dropboxなど多様なクラウドストレージに対応している。
一方で、大量の書類を高速処理する用途では、やはり専用スキャナに軍配が上がる。PFUもスキャナの代替ではなく、紙の書類の電子化の裾野を広げる存在として位置づけているようだ。むしろScanSnap CameraによってScanSnapブランドを認知し、その先でスキャナの購入につながる流れもあるだろう。








