Vision ProはApple Storeで無料で体験できる
Appleは2024年6月28日、日本でも空間コンピュータ「Vision Pro」を発売した。すでにその実力をさまざまなメディアが報じているが、本記事では、世界一のプロバスケットボールリーグ「NBA」のファンに向けて、「Vision Proの無料デモ」への参加を強くおすすめしたい。
Apple Vision Pro

Vision Proは59万9800円からと非常に高額なデバイスだが、Apple Storeで行われるデモで無料体験できる。このデモは購入を前提としたものではないため、気軽に参加可能だ。

デモの詳細は別記事にまとめている。興味のある方リンクから読んでみてほしい。
NBAファンがVision Proのデモに参加するべき理由
さて、なぜ私がNBAファンにこのデモを勧めるかというと、まるで自分がリムになったかのような目線で、レブロン・ジェームスのトランジションダンクを体感できるからだ。
実際に体験したとき、私は大きくのけぞった。Vision Proの高精細ディスプレイと8K映像の表現力により、度肝を抜かれる迫力だ。レブロンの巨体がこちらに突進してくるのはまさに恐怖。彼と対戦するリムプロテクターたちのタフさに改めて感心する。


ちなみに、映像は2023-2024シーズンのインシーズントーナメント決勝のもので、立ち尽くすタイリース・ハリバートンの姿も拝めた。
こればかりは、現地アメリカに足を運び、べらぼうに高いお金を払ってコートサイドの席を確保したとしても体験できないだろう。試合観戦というより、コートに一緒に立っている感覚に近いからだ。
レブロンのダンクを体感できるのは、デモの最終版。「Apple TV+」のイマーシブコンテンツを楽しむタイミングである。イマーシブコンテンツは、高い山の上で綱渡りをする女性からはじまり、スリルあるパルクール、沼地で水浴びをするゾウ…と多種多様な短い映像が映し出される。NBAの映像はその一部だ。

ステフ・カリーのスリーポイント、アリーナの“デカさ”も味わえる
レブロンだけではなく、オールスターゲームでステフ・カリーが華麗にスリーポイントを沈めるシーンも映し出された。2Dの映像を観ているだけではわからない、想像以上に分厚い彼の肉体に驚く。さらには、ハイメ・ハケス Jr.がダンクコンテストで魅せたえげつないダンクも炸裂する。
選手の圧倒的な存在感だけではなく、「コートに足を踏み入れた」感覚も非常にリアルだ。天井から照らすライトは眩しく、観客の熱狂まで伝わってくる。
なお、デモの内容は分岐する可能性があるため、対応してくれるジーニアス(Apple Storeのスタッフ)に、「イマーシブコンテンツ」が観たいと伝えておくと安心だろう。
Vision ProがNBAの楽しみ方を変えるかもしれない
1つ残念なのは、この映像はあくまでVision Proを体験するための短いコンテンツとして提供されていること。たとえVision Proを購入したとしても、現状は試合をとおしてイマーシブな体験ができるわけではない。
とはいえ、これが当たり前になるのだとしたら、未来が楽しみで仕方ない。約60万円という価格すら安く感じるくらいだ。
はやくデリック・ライブリー2世のプットバックを、ルカ・ドンチッチの魔法のパスを、ダニエル・ギャホードのハッスルを、カイリー・アービングの美しいフィニッシュを、そしてPJ・ワシントンの仁王立ちをイマーシブな映像で見たくて見たくてたまらない(あとクレイ・トンプソンのスリーポイントも)。
さて、繰り返しになるがこのデモは無料だ。Vision Proでしか味わえないNBAの世界を、ぜひ体験しに出かけてほしい(予約はオンラインのApple Storeから)。


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著者プロフィール

関口大起
『Mac Fan』副編集長。腕時計の卸売営業や電子コミック制作のお仕事を経て、雑誌編集の世界にやってきました。好きなApple Storeは丸の内。Xアカウント:@t_sekiguchi_