DTM初心者に知って欲しい！オーディオインターフェイスでできるコト／宮本佳林のDTMでは研修生【第4回】

弊社では約50の海外ブランドを取り扱っています。今回は「APOGEE」というブランドの最新オーディオインターフェイス「Duet 3」を紹介します。宮本さんは、オーディオインターフェイスってどんな機械だと思いますか？

そのとおりです！ もう少し詳しく説明すると、歌や楽器の演奏などのアナログ信号を、PCで扱えるデジタル信号に変換して取り込むこと（インプット）と、取り込んだ音をアナログに変換して再生すること（アウトプット）、この２つの機能を持つ機器です。

ほとんどのPCにはマイクが内蔵されているので、実はPCだけでも録音できます。でも、PC内蔵のマイクの性能はあまり良くなく、ノイズが混入したり、音質が下がったりしてしまいます。画像や映像の「解像度」ってありますよね。解像度が高いと画像がくっきり、鮮やかに見えます。それと同じで、優れたオーディオインターフェイスを入れると、解像度の高い音を取り込めるんです。

品質が良くないと音の解像度が下がって、元の音と別物になってしまうんです。

個人的には一番大事だと思っています。オーディオインターフェイスによる音の違いは如実に出ます。宮本さんがどんなに素晴らしい声で歌っても、どんなに高価なギターを使っても、オーディオインターフェイスの質が低いと悪い音質で録音されてしまいます。

APOGEE製品はサウンドクオリティに定評があり、中でもDuet 3は小型なボディでプロフェッショナル向けの性能を発揮できます。

もちろんです。特にLogic Proと組み合わせるとさらに便利に使えますよ。Duet 3に搭載されているAPOGEEのソフトウェアをインストールすると、「Logic Pro」の画面に調整メニューを出せるんです。

また別売りの「Duet Dock」に接続すると、ケーブルの整理がラクになります。持ち運ぶときに「Duet 3」だけ取り外せばよいので、コードをいちいち抜く必要がないのもメリットです。

一部、関係あります。特に声を張ったときに割れてしまいますか？

音割れはゲイン、つまり入力信号の音量を大きくしたときに起こるんです。コンプレッサ内蔵のDuet 3なら、音割れすることなくレコーディングできますよ。