1台あれば、“カーシェア”できる時代がやってきた
皆さんは“カーシェアリング”という言葉をご存じでしょうか。これは、レンタカーのように必要な時間に応じて車を借りることができるサービスかつ、レンタカーサービスではスマートとは言えなかったオペレーションが効率化されているのが特徴です。
たとえば、タイムズモビリティ株式会社（以下、タイムズ）が運営するカーシェアリングサービス「タイムズカー」は15分単位の短い時間から車を借りることができますし、ガソリンを満タンにして車を返却するという意外に面倒な作業も不要です（ただし、ガソリンが半分程度になったら給油するのがマナー）。料金は車を借りている時間や移動した距離を基に計算され、逆にガソリンを入れたり洗車を行ったりした場合は割引を享受できます。
また、レンタカーで車を借りる場合は自動車保険に関する説明を受けたり、その都度免許証を提出したりする必要がありますが、タイムズカーの場合はこの手の作業は必要ありません。公式WebサイトやiPhoneアプリ「タイムズカー」でアカウントを発行し、免許証やクレジットカード、現住所確認書類などの書類を一度登録すれば、iPhoneで車の予約や支払いを済ませられるほか、車の解錠や施錠も行えます。
アプリ「タイムズカー」で車を借りてみよう！
新幹線を使った移動時に、私も到着駅の近くからタイムズカーを使ってみました。まず会員登録を済ませた状態でアプリを開きます。次に、新幹線の到着時刻である7時21分に合わせて、７時45分から5時間乗れる車を探します。車を借りたい時間を入力すると、位置情報もしくは任意の場所の近くにある車を探すことが可能。なお、対象の車はタイムズが運営する駐車場に停められており、借りられる場所が多いのも特徴です。
「タイムズカー」アプリを使うことで、位置情報や地図検索を基に近隣の駐車場に停まっている専用の車を探して予約できます。
予約後は、指定の駐車場でナンバープレートと車種を確認して、予約した車を見つけます。予約時間の少し前になると同アプリ上で解錠ボタンが表示されるので、それを押して車のドアを解錠。助手席前のグローブボックス内に車の鍵が置かれています。この一連の流れが、なんだかスパイ映画の主人公のようでワクワクします。
なお、自分の前に借りている人がいない場合はおおよそ５〜10分前には乗車でき、今回の場合も７時30分過ぎから予約した車に乗ることができました。
数時間の“ちょい借り”が便利！ 延長申し込みも簡単です
乗車に関して同アプリで行う操作は基本的に予約、解錠、そして返却時の施錠の３つだけで、難しいことは特になし。車は15分単位で借りられるので、私の場合は移動時間や観光する時間、渋滞を考慮しての予備時間などを設定して、ピンポイントで数時間借りることが多いです。
自分のあと同じ車を借りる人がいなければ15分単位で延長もできるので、予期しない渋滞にハマったり、道に迷ったりした場合も安心です。ただし、返却予定日時までに延長手続きを行わずに返却が遅れた場合、返却完了までの超過料金は通常料金の2倍になるので気をつけましょう。
「PayPay」アプリで獲得したポイントを運用可同アプリでは、予約をはじめ車の解錠、施錠を行うことが可能。実際の鍵は車の中に置いてあり、運転時にはこれを使います。
また、「タイムズカー」で貸し出されている車はすべてネットワークで管理されており、それぞれの車の位置情報や計器などのデータをタイムズ側が把握しているのもポイント。トラブルがあった場合は相談窓口に電話すれば、窓口側で車のコントロールも行えます。私も車内に忘れ物をしたことに気づいて連絡したところ、窓口側でドアを解錠してもらって忘れ物を取り出せました（自分のあとに同じ車を借りた人がいる場合、同様の対応は難しいのでご注意を！）。
つまり、同サービスはタイムズの駐車場と予約が空いている車さえあれば、いつでも、どこでも、iPhoneと免許証だけで車を気軽に借りることができるのです。今後、日本でも免許証を「ウォレット」に登録できるようになったら、より便利に使える日が来そうですね。
カーシェアリングなら、従来のレンタカーで必要とされていた「1時間単位での予約」「店舗での免許証確認」などの不便な点を手軽に解消できます！
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