Apple Businessの登録方法を解説。組織の作成から認証までの手順と注意点

2026.09.23 水川歩 約7分
Apple Businessの登録方法を解説。組織の作成から認証までの手順と注意点
企業でMacやiPhone、iPadなどのApple製品を効率的に導入・管理するうえで、「Apple Business」は重要な基盤のひとつです。本記事では、利用開始に必要な組織の作成と認証について、具体的な手順と注意点を解説します。

Apple Businessの登録は無料でシンプル

Apple Businessは、Webブラウザでログインページにアクセスし、有効なApple Accountでサインインすることで利用できます。これまでApple Business ManagerやApple Business Essentialsを利用していた組織、または管理対象Apple Accountを使用してApple Business Connectを利用していた組織などは、既存アカウントをそのまま使用できます。

一方、これらのアカウントを持っていない場合は、組織の登録手続きが必要です。「手続き」と聞くと面倒に感じるかもしれませんが、Apple Businessの登録は無料で行えます。また、登録作業はすべてWebブラウザ上で完結するため、それほど手間がかかるものではありません。手続きは、①「組織の作成」を行ったあと、②「組織の認証」を受けるという、大きく2つのステップで進みます。それぞれのステップについて詳しく解説していきましょう。

Apple Business 画面-1
Apple Businessは、Webブラウザでログインページにアクセスし、有効なApple Accountでサインインして利用します。Macからアクセスする場合は、macOS 11以降に加え、Safari 16.6以降、Chrome 138以降、Microsoft Edge 138以降、Firefox 140以降のいずれかが必要です。

Apple Businessで組織を新規作成する

①「組織の作成」は、ビジネス用のメールアドレスがあればすぐに開始することができます。Apple Businessのサイトで[今すぐ始める]をクリックすると組織情報の入力画面が表示されますので、「組織名」「ビジネス用メールアドレス」「Webサイト(任意)」「国」「住所」を入力しましょう。

Apple Business 画面-2
Apple Businessのサイトへアクセスして[今すぐ始める]を選択します。
Apple Business 画面-3
「組織の詳細を追加」という画面が表示されます。組織名やビジネス用メールアドレス、国、住所等を入力したら、[次へ]を選択します。

いずれも入力に迷うような項目ではありませんが、ここで注意したいポイントは以下の2点です。

●組織名
任意の名称ではなく、組織の正式名称を入力しましょう。ここで入力した名称がApple Business上に表示され、登録後は自分で変更できません。また、この組織名は、②「組織の認証」の際にAppleによって確認されます。

●ビジネス用メールアドレス
Apple Businessの初期管理者アカウントとして使用するメールアドレスを入力します。このメールアドレスには、ほかのAppleサービスやWebサイトでApple Accountとして使用しておらず、App StoreやiCloudにも関連付けられていないものを用意する必要があります。独自ドメインのメールアドレスだけでなく、Gmailなどの一般的なメールサービスも利用できますが、Apple Business専用のメールアドレスを使用しましょう。

組織情報の入力が終わると、続いて「管理対象Apple Accountの作成」画面が表示されます。ここでは組織を代表して登録を行う人の氏名、パスワード、勤務先の電話番号の入力を行います。ここで入力した人がApple Businessの初期の管理者となります(Appleによる組織承認後、最大9人のユーザに組織管理者の役割を追加で付与できます)。「ITコーディネーター」、あるいは「iPad導入担当者」のような氏名ではなく、法的に有効な個人名の入力が必要です。

Apple Business 画面-4
「管理対象Apple Accountの作成」画面で初期管理者となる人の氏名やパスワード、電話番号を設定します。入力を終えたら[次へ]を選択します。

その後は、メールアドレスに送信された確認コード、電話番号に送信された確認コードを入力し、Apple Businessの利用規約を確認して[同意する]を選択。そして最後にApple Businessの用途と従業員数をチェックボックスから選択すれば、組織の登録は完了です。すぐに「ようこそ Apple Business」というメッセージとともに、Apple Businessのサイトが表示されます。ここまで、ビジネス用メールアドレスさえ取得済みであれば、実際の作業は数分あれば完了します。

Apple Business 画面-5
メールアドレスに送信された確認コード、そして次に電話番号に送信された確認コードを入力して[次に進む]を選択します。
Apple Business 画面-6
Apple Businessの利用規約が表示されますので、内容を確認して[同意する]を選択します。
Apple Business 画面-7
Apple Businessの使用用途、そして組織の従業員数を入力して[完了]を選択します。このステップはスキップすることも可能です。
Apple Business 画面-8
「ようこそ Apple Business」というメッセージが表示されたら組織の作成は完了です。[続ける]を選択すると、Apple Businessのサイトへアクセスできます。

Appleの組織審査を受ける

組織の作成を済ませると、Apple Businessにサインインして各種メニューを確認できるようになりますが、この段階では利用できる機能は制限されています。そのため、Apple Businessの機能を本格的に利用するには、Appleによる組織の認証を受け、登録手続きを完了させる必要があります。

認証が済んでいない場合は、Apple Businessの画面上に「組織を認証してください」という手続きを促すメッセージが表示されます。そこから手続きを進めるか、[設定]→[組織]と進んで[今すぐ確認]を選択しましょう。

Apple Business 画面-9
Apple Businessの画面上部に「組織を認証してください」というメッセージが表示されますので、[今すぐ確認]を選択します。

すると「(組織名)を認証する」という画面が表示され、組織の実在性を確認するための2つの認証方法の選択が求められます。「認証方法(1)」「認証方法(2)」それぞれのプルダウンメニューを開いて認証方法を選択し、必要事項の入力、または書類等のアップロードを行います。認証方法として選択できるのは、以下のものです。

●ビジネスID
D-U-N-S番号や法人番号など、国・地域で利用可能な事業者識別番号

●ドメイン検証
組織が所有するドメインのDNSサーバに追加するTXTレコード

App Store Connect(サードパーティパートナーと代理店は利用不可)
組織に関連付けられたApp Store Connect上のアプリ

●公式文書
営業許可証、販売税許可証、食品、衛生、酒類の許可証、賃貸契約書または不動産契約書、公共料金請求書など

それぞれの設定が完了したら[審査へ送信]を選択し、「情報が審査のために送信されました」と表示されれば申請は完了です。

Apple Business 画面-9
組織の実在性を確認するため、「認証方法(1)」と「認証方法(2)」の2つを設定します。
Apple Business 画面-10
各プルダウンメニューから認証方法を選択します。選択した方法に応じて、必要事項の入力や確認書類のアップロードを行います。
Apple Business 画面-11
設定が完了したら[審査へ送信]を選択すると、「情報が審査のために送信されました」と表示され、申請が完了します。
Apple Business 画面-12
Apple Businessの「設定」メニューを開き、[組織]を選択すると、現在審査中であることが確認できます。

Apple Businessを使ってみよう

Appleによる審査は、申請が集中する時期を除き、通常は最大5営業日ほどで完了します。承認されると、登録したビジネス用メールアドレスに通知が届きます。通知を確認してApple Businessにサインインすると、組織の認証前には制限されていた機能も利用できるようになります。

なお、申請内容によっては、Appleサポートから追加の情報や書類の提出を求められることがあります。その場合は、届いた案内に従って対応しましょう。

また、組織の認証は、Apple Businessで組織を作成してから60日以内に完了させる必要があります。期限内に承認されなかった場合は、作成した組織とそのデータ、管理対象Apple Accountが削除されるため注意が必要です。

Apple Business 画面-13
Appleの審査が完了すると、登録したビジネス用メールアドレスに通知が届きます。
Apple Business 画面-14
承認後にApple Businessへサインインすると、すべての機能を利用できるようになります。

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