IT管理者コミュニティ「Mac Admins Japan」発足イベントレポ。世界8万人が参加する巨大共同体の日本版。技術レベルを問わず、Appleデバイス運用の知見をシェア

2026.08.31 中臺さや香 約6分
IT管理者コミュニティ「Mac Admins Japan」発足イベントレポ。世界8万人が参加する巨大共同体の日本版。技術レベルを問わず、Appleデバイス運用の知見をシェア

Appleデバイスの導入が進む中、運用やセキュリティ、ID管理など、情シス担当者やIT管理者が向き合う課題は年々複雑になっています。一方で、そうした知見を日本語で気軽に共有・相談できる場は決して多くありません。

 

そんな中、日本のAppleデバイス管理者(Mac Admins)がつながるコミュニティ「Mac Admins Japan」が発足。初のオフラインイベント「Mac Admins Japan Meet-up #0」には約50名が集まり、新たなコミュニティの船出を祝いました。この記事では、当日の様子とともに、設立の背景や今後の展望をレポートします。

日本のApple管理者コミュニティ「Mac Admins Japan」が発足。その背景とは?

Mac Admins Japanは、Appleデバイスの管理者や運用担当者を対象としたコミュニティ。参加するとSlackを通じて日常的に情報交換や相談ができるほか、Meet-upや勉強会などのイベントにも参加できます。発足イベントでは、コミュニティ設立の経緯や今後の展望が紹介されたほか、参加者同士の交流も行われました。

「技術レベルを問わず誰でも参加できるコミュニティにしたい。困っていることを相談したり、自分が学んだことを共有したりできる場になればと思っています」

そう語ったのは、発起人の一人である中西匠さん。Mac Admins Japanでは、イベント当日の交流だけで終わるのではなく、オンライン上でも継続的に学び合える場づくりを目指しています。

発起人である、渡辺淳さん(写真手前)、秋葉慶吾さん(写真左)、高野梨紗さん(写真中央)、中西匠さん(写真右)の4名。コミュニティ立ち上げまでの経緯や今後の展望について語りました。

「日本語で相談できる場所を作りたい」。設立のきっかけは?

イベントでは、Mac Admins Japan発足の背景についても語られました。中西さんは、これまでさまざまなITコミュニティで活動する中で、「Appleデバイス管理について幅広く語り合える場が、日本にももっとあっていいのではないか」と感じていたそうです。

海外にはApple管理者向けの大規模コミュニティやカンファレンスが数多く存在しています。しかし、日本国内の管理者にとっては、言語や距離の壁もあり、参加へのハードルが高いのが実情です。

そこで、「まずは日本語で気軽に相談できる場所を作りたい」という思いから、Mac Admins Japanの設立を決意したといいます。

会場となったのは、天王洲の運河沿いにあるレストラン「T.Y. HARBOR」。古い倉庫をリノベーションした開放的な空間で、心地よい風が吹き抜けるなか、イベントが開催されました。

世界8万人超が参加する「Mac Admins Slack」と連係。グローバルコミュニティへの架け橋にも!

Mac Admins Japanは、米国の非営利団体「Mac Admins Foundation」が運営するグローバルコミュニティ「Mac Admins Slack」と連係しています。Mac Admins Slackには世界中の8万2000人のAppleデバイス管理者が参加しており、Apple製品の運用だけでなく、セキュリティやネットワーク、ID管理といったさまざまなテーマについて日々活発な議論が行われているのだそう。

また、Mac Admins Foundationではコミュニティ運営だけでなく、若手IT管理者の育成にも力を入れています。はじめて海外カンファレンスへ参加する人への支援や、初登壇を目指す人へのメンタリングなど、共同体としてのサポートも魅力です。

中西さんは、こうした取り組みに触れた経験を振り返りながら、「日本でも学びや挑戦の機会を広げていきたい」と語りました。将来的には海外からのスピーカ招聘や、日本から海外イベントへ登壇する管理者の支援なども視野に入れているそうです。

イベントでは、Mac Admins Foundation創設メンバーのChris Zerbe氏から寄せられたビデオメッセージも上映されました。Chris氏はFoundationの活動内容を紹介するとともに、Mac Admins Japanの発足を歓迎。「世界中のMac Adminsコミュニティの一員として迎えられることをうれしく思う」とメッセージを送りました。

さらに、日本コミュニティの発足に合わせて、Mac Admins Slack内には、日本語で交流できる「#macadmins-japan」チャンネルも開設されました。Mac Admins Japanは独立したSlack環境を構築するのではなく、グローバルコミュニティの基盤を活用する形で運営されており、参加者は無償で利用できます。

世界中の管理者たちが集まるコミュニティにつながりながら、日本語で気軽に相談や情報交換ができる環境が整ったことも、日本コミュニティ誕生の大きな魅力の一つです。

桜をイメージしたロゴもお披露目。定期Meet-upや勉強会も開催予定

イベントではMac Admins Japanのロゴも正式にお披露目されました。Macの[command]キーをモチーフにしたグローバルロゴを基に、桜の花弁をイメージしたアレンジが加えられています。

左がMac Adminsのグローバルロゴ。右がMac Admins Japanのロゴ。

日本版のロゴは、立ち上げ準備の中でも特に時間をかけて作り上げたそうで、新コミュニティのシンボルとして今後さまざまな場面で活用される予定です。

また、今後について運営メンバーは、定期的なイベントを予定しており、2026年12月上旬には「Mac Admins Japan Meet-up #1」の開催が告知されました。「4人だけで運営できるコミュニティではないと思っています」という言葉のとおり、今後集まるメンバーの協働によって活発化することに期待が集まります。

約50名が交流。Mac管理やセキュリティの話題で盛り上がった懇親会

後半は懇親会形式で開催され、参加者同士の交流が行われました。「技術レベルを問わず誰でも参加できるコミュニティ」を目指すだけあり、雰囲気は非常にカジュアル。それゆえ自然に交流、情報交換が行われていました。

集合写真。会場には50名近いIT管理者が集まりました。

オンラインでの情報共有が当たり前になった時代だからこそ、実際に顔を合わせて話せる機会には大きな価値があります。

グローバルコミュニティと連係しながらスタートしたMac Admins Japan。Appleデバイスの管理や運用に携わる人たちが、日本語でつながり、学び合える新たな場として、大きな一歩を踏み出しました。

Mac Admins Japanの詳細は公式サイトから
https://macadminsjapan.org

Tシャツ、マグカップ、キャップなど、コミュニティのオリジナルグッズも充実。写真左のTシャツに書かれている英文は、Macを扱うIT管理者ならピンと来るでしょう。
ロゴ入りのキャップ。グッズは今後、Mac Admins Japanのロゴでも展開を検討中だとか。
TAGS #Mac

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