【Finder】サイドバーの「マイファイル」が消えた
Finderのサイドバーに表示される「マイファイル」が、「最近使った項目」に名称変更。最近開いた、もしくは追加したファイルのみが表示される仕様へと動作も変わりました。
無数のファイルが表示され、かえって使いづらいと評価も低かったマイファイルがようやく改良されました。
【Dashboard】ウィジェットがいくつか消えた
OS X 10.4 Tigerで登場した「Dashboard」。標準のウィジェットから翻訳とFlight Trackerが消えています。これは機能を提供していたサイトがそれぞれサービスを終了しているのが原因のようです。
隆盛を誇ったウィジェットも、最近は通知センターやSpotlightなどにその機能を奪われつつあります。
【ネットワーク】つながらないサイトやソフトがある
ネットワーク通信時に用いられるTLS(データを暗号化する方法)にはいくつかの世代がありますが、SHA-1という古い方法を使っているタイプを使っているサイトにはアクセスができなくなりました。
SHA-1はバージョン10.12.4以降でも非サポートとなっており、接続時には警告表示が出ていました。
【写真】環境設定にも細かい変化が
写真は、環境設定をチェックしてみると[メモリーの通知を表示]が増えており、この機能を強くアピールするようになった一方で、モーションの[動きを減らす]オプションがなくなっています。
[メモリーの通知を表示]を選ぶと、メモリーが追加されたときに通知されます。
【iCloud】2ステップ認証が非対応へ
Apple IDにはセキュリティを高める仕組みが用意されていますが、コードをSMSで通知する「2ステップ確認」が廃止され「2ファクタ認証」のみに変更されています。
2ステップ認証になっているApple IDは、High Sierraでログインすると2ファクタ認証に変換されます。
【ターミナル】いくつかのコマンドが廃止になった
ターミナルにおいて廃止されたコマンドがあります。大きなものとして「telnet」と「ftp」コマンドがあり、今後は「ssh」「sftp」など後継となる業界標準コマンドを使用することが推奨されています。
どちらも暗号化が実装されていないような、古い環境にアクセスする手段として残されていました。
【ディスクユーティリティ】サイドバーの標準表示が変更に
ディスクユーティリティをよく見てみると、サイドバーの表示方法も従来のディスクとボリュームの階層表示からボリュームのみの表示へと標準設定が変更されています。
以前の表示方法に戻すには、メニューバーから[表示]→[すべてのデバイスを表示]を選択します。
【メール】環境設定の一部が変更に
メールの環境設定の「一般」では、メッセージを作成したアカウントの送信サーバを使用できないときの設定があとで自動的に送信を試みるかのチェックボックスだけに変更されています。
以前はポップアップメニューで[代替のサーバリストを表示]が選択できましたが、High Sierraでは選択できません。
SierraとHigh Sierra細かすぎて伝わらないBefore/After
OSのバージョンアップでは、指摘されないと気づかないレベルでの追加・変更点がたくさんあります。
ここでは、編集部が発見した「細かすぎる」変更点をリストアップしてみました。
日本語へのローカライゼーション表記が変わった
システム環境設定などで[入][切]となっていたものは[オン][オフ]と翻訳せずカタカナ表記になりました。アプリケーションメニューで使われる[隠す]は[非表示]に表現が変更に(一部のソフトは未対応)。また、連絡先やカレンダーなどで使われている[アプリケーション内で検出]機能は名称が[SiriがAppで検出]に変わっています。
チェックボックスのオン/オフの初期設定が以前と逆になった
連絡先の[環境設定]の[一般]パネルの[ニックネームを優先]の設定が初期設定でオンになりました。また、メールのスレッド表示に関する設定では[最新のメッセージを一番上に表示]がオフになっています。
アイコンのデザインが変わっているソフトがある
アイコンデザインが大きく変わった「Siri」や、iOS 11と同じよりフラットなデザインになった「App Store」は比較的わかりやすい変更ですが、連絡先もよく見ると表紙の人物が男性1人から男女1組に変わっています。
プレビューの環境設定の項目が違う場所に移動した
プレビューの環境設定を開くと、今まで[一般]の中にあった[ファイルを開くとき]の設定項目が隣の[イメージ]に引っ越していました。機能面での変更はありません。
システム環境設定の「Siri」の項目の順番が変わった
システム環境設定の[Siri]パネルに注目。Sierraと設定できる項目はまったく変わっていませんが、説明文や並び順だけが以前と大きく異なっているというちょっと珍しいパターンの変更が加えられています。