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Spotlight/通知/ディスプレイ/省エネルギー●macOS Sierra システム環境設定攻略ガイド

Spotlight/通知/ディスプレイ/省エネルギー●macOS Sierra システム環境設定攻略ガイド

[Spotlight]パネル

[Spotlight]パネルでは、macOSの検索機能である「スポットライト」の設定を変更できます。検索カテゴリを指定したり、一部のファイルやフォルダを検索対象から除外することができます。気密性の高いファイルなどはあらかじめこのパネルで除外しておくと、思わぬ事故も防げます。

 

(1)“調べる”でSpotlightの検索候補を許可[難易度★]

この「調べる」とは、テキストを選択して辞書などを検索する機能のことで、単語を選択してコンテキストメニューから[○○を調べる]、または感圧タッチ対応Macでは強めのクリックを選択すると実行できます。シエラではこの「調べる」機能にスポットライトによる検索機能も追加されました。このチェックボックスでオン/オフできます。オンにしておくと、単語の意味を調べつつ、アプリやWEBビデオなど探せます。

通常、「調べる」の機能では辞書の検索結果だけが表示されますが、この機能をオンにしていると[Wikipedia][マップ][WEBビデオ]などの項目が表示されるようになります。

 

(2)プライバシー[難易度★]

[プライバシー]と書かれただけではよくわかりませんが、このタブをクリックすると、スポットライトの検索から除外する場所(ファイルやフォルダなど)を指定できます。スポットライトで検索する必要がないファイル、気密性の高いファイルなどをあらかじめ登録しておくことで検索効率も高くなります。

ウインドウ下部に[+]ボタンがありますので、それをクリックして、除外したいフォルダなどを指定しましょう。検索対象に戻すには、[−]ボタンをクリックします。

 

[通知]パネル

[通知]パネルでは、デスクトップ右側をスワイプすると出てくる通知センターに表示される項目や、バナーなどでポップアップする通知のカスタマイズできます。各ソフトの通知のスタイルを変更したり、通知の並び順を変更したり、ソフトごとに通知をオン/オフしたりといった設定も可能です。特定の時間に通知を切るおやすみモードの時間帯も設定できます。

 

(1)テレビ/プロジェクタにミラーリング中は入にする[難易度★★]

「おやすみモード」とはいわゆるホテルの扉に掛ける「起こさないでください(Do Not Disturb)」のように、特定の時間帯にすべての通知をオフにする機能です、この設定をオンにすると、ディスプレイのミラーリング中におやすみモードがオンになって通知をオフにしてくれます。大事なプレゼンや動画の鑑賞中などに通知が出るのを防げるので、Macの画面を他人に共有するときや、プロジェクタにつないで人前で使うときなどに役立つでしょう。

ミラーリング中にこのような通知が表示されるのを防ぐ設定です。

 

(2)繰り返しの着信を許可[難易度★]

「おやすみモード」中でも、緊急の用件などには対応したいときがあります。ここにチェックを入れると、同じ人から3分以内に着信があったら、通知を知らせてくれます。

 

[ディスプレイ]パネル

「ディスプレイ」設定パネルでは、画面に関する設定を行います。[ディスプレイ]タブでは主に解像度の設定を、[カラー]タブでは画面の色調の設定を変更できます。また、複数のディスプレイを接続する際に、各ディスプレイの位置や色調の調整もこのパネルで行います。

 

(1)変更[難易度★]

このラジオボタンをクリックすると解像度を変更できます。なお、[オプション]キーを押しながらクリックすると、解像度の選択肢が増える場合があります。また、レティナディスプレイ非搭載のMacの場合、一部機種で[(HiDPI)]という文言が含まれる選択肢が出てくることがありますが、これは主に4Kディスプレイの接続時に使用する解像度です。通常のフルHDディスプレイで選ぶとデスクトップがものすごく狭くなってしまいます。

一部の機種に限られますが、[オプション]キーを押しながら[変更]をクリックすると、選択肢が増えます。

 

(2)AirPlayディスプレイ[難易度★★]

エアプレイ(AirPlay)はアップル独自のストリーミング技術で、アップルTVはエアプレイでの映像入力に対応しています。もしMacが参加しているネットワークの中に、ディスプレイに接続されているアップルTVがあるなら、この設定を開いてアップルTVを選択すれば、Macのディスプレイとして使用可能です。ミラーリングはもちろん、デュアルディスプレイにも対応しています。ちなみにアップルTVがない場合は[切]以外の選択肢を選ぶことはできません。

現状、アップルが公式にエアプレイでの映像出力に対応していると謳っている製品はアップルTVしかありません。

 

(3)ディスプレイプロファイル[難易度★★]

[カラー]を選ぶと、[ディスプレイプロファイル]という項目があり、さまざまなディスプレイのプロファイル(カラー属性を定義したファイル)が並んでいます。Adobe RGBなどのプロファイルをここから選択することができます。

このチェックボックスを外すと、多数のプロファイルが選択できるようになるので、自分の環境に最適なプロファイルを見つけましょう。

 

(4)補正[難易度★★]

ディスプレイに合うプロファイルがない場合、自分の目で色を補正して新たにプロファイルを作成することも可能です。同じ機種のMacでもディスプレイの質は1台1台少しずつ違うため、この作業を行うことでより正確な色を出力できます。[カラー]タブで[補正]を選ぶと、「Appleディスプレイキャリブレータ・アシスタント」というソフトが起動するので、指示に従って進めていくとディスプレイの輝度やコントラスト、ディスプレイの機種によってはホワイトバランスやガンマ値の調整も行われます。最後に補正した結果をプロファイルとして保存、前述の「ディスプレイプロファイル」で選択すればOKです。

[補正]をクリックすると、「Appleディスプレイキャリブレータ・アシスタント」が起動します。

ホワイトポイントの指定を行います。ディスプレイの色が赤すぎる/青すぎるときに有効な調整です。

最後に補正の結果をプロファイルとして保存するため、次回以降調整の必要はありません。

設定パネルの一部を非表示にする

システム環境設定で表示される設定の一覧はカスタマイズすることが可能です。メニューバーで[表示]→[カスタマイズ]を選ぶと各設定パネルのアイコンの横にチェックボックスがあります。ここのチェックを外すとそのパネルを非表示にできます。よく使う項目だけを表示して、ほかのアイコンは非表示にすることが可能です。ちなみに、すべてのアイコンからチェックを外すと、ウインドウはタイトルバーだけになってしまいます。

すべてのチェックを外してカスタマイズを終了すると、タイトルバーだけになってしまいました。この状態でも、[表示]メニューからすべての設定にアクセスできます。

メニューバーの[表示]→[カスタマイズ]をクリックすると、このような表示になります。チェックボックスにチェックが入っているものは表示、入っていないものは非表示になります。

カスタマイズが終わったら、メニューバーの[表示]→[カスタマイズ]をもう一度クリックします。すると、チェックを外した項目が非表示になった状態でウインドウが表示されます。上の画像では3列目の項目以外をすべて非表示にしました。

 

[省エネルギー]パネル

「省エネルギー」パネルでは、コンピュータを操作していないときの挙動や、何分未操作が続いたらスリープするか、などを設定できます。ノート型Macの場合、電源アダプタを接続しているときとバッテリ電源で駆動しているときの設定を別々に行えます。

 

(1)Power Napをオンにする[難易度★★]

パワーナップ(Power Nap)とは、スリープ中にもバックグラウンドでタイムマシンのバックアップや、メールの受信などを行う機能です。ノート型Macの場合、バッテリで駆動しているときは電力消費を抑えるためにオフにしておくのもよいでしょう。

パワーナップは比較的新しいMacでのみ利用できます。非対応機種ではこの設定が表示されません。

 

(2)メニューバーにバッテリーの状況を表示[難易度★★]

このチェックボックスにチェックを入れると、メニューバーの右上にバッテリの状態を示すメニューエクストラが表示されます。メニューを開くとバッテリの充電状態とエネルギー消費の高いソフトウェアが表示されるほか、バッテリの劣化状況によっては交換時期の警告が出ることもあります。

バッテリの劣化が一定以上進むと[バッテリーの交換修理]と表示されるようになります。