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[インタビュー]岩屋民穂(GraphersRock)

著者: らいら

[インタビュー]岩屋民穂(GraphersRock)

岩屋民穂(Tamio Iwaya)

GraphersRock名義でCDジャケット、アパレル、広告を中心にグラフィックデザイナーとして活躍。サイバーパンク、テクノカルチャーをベースに多方面でそのグラフィックワークを展開している。代表作に世界的なスポーツブランド「プーマ(PUMA)」とコラボしたシューズコレクションや、DJ・トラックメーカーであるtofubeats氏のCDジャケットなど多数。作品制作の傍ら、日本電子専門学校グラフィックデザイン科非常勤講師を務める。【URL】http://www.graphersrock.com

テクノロジーに触れて育つ

読者の中にはアップル製品がきっかけで、新たな世界を知ったり、友人ができたりといった経験がある人は少なくないはずだ。グラフィックデザイナーの岩屋民穂氏もその1人。Macに出会ったことでデザインを仕事にした彼は、ミュージシャンであるトーフビーツ(tofubeats)氏やアイドルグループ「でんぱ組.inc」といった有名アーティストのアートワークから、世界的シューズメーカー「プーマ」のコレクションまで手がける人気デザイナーとなった。

幼少期は親の教育方針上、物を買い与えられることが少なく、空き箱や画用紙を使ってモノづくりの楽しさを学んだ。父親が電機メーカーで電話の設計を担っていたことから、家の中には設計図や部品がたくさんあり、当時からテクノロジーに興味を持っていたという。さらに、1985年のつくば科学万博で、ロボットやコンピュータ、通信技術を目の当たりにする。「21世紀のITはすごいことになる」と衝撃を受けた少年時代の岩屋氏は、中学生のときにNEC製のPC-98を手に入れる。プログラミングソフト「ベーシック(BASIC)」を使ってイラストを描いたり、ゲームを作ったりと最先端の遊びを経験することになった。