佐藤信介 Shinsuke Sato
武蔵野美術大学卒業。映画監督。主な監督作に、『砂時計』、『GANTZ』シリーズ、『図書館戦争』シリーズなど。2016年春公開予定の『アイアムアヒーロー』では、シッチェス・ファンタスティック映画祭にて、観客賞と特殊効果賞の2冠を受賞した。現在は映画版『デスノート2016(仮)』を制作中。
撮影現場では歩き回ることが多い。
iPadプロ1つに集約できるのは大きいです。
MF●佐藤監督はだいぶ以前からiPadを映画制作に活用されていたそうですね。
佐藤●ええ。iPadプロの前はiPadミニを現場で使っていました。2010年の初代iPadから使っていたのですが、だんだん「軽く、小さく」へ向かったんです。iPadミニはコンパクトで、そのサイズ感が特によかったです。ちょうどポケットに入るジーンズも見つけて、手ぶらで現場を歩けるようにしてました。
MF●なぜiPadを現場で使おうと思ったのですか?
佐藤●映画制作の現場ってすごく紙が多いんです。作品にもよりますが、台本や絵コンテなどはかなりのページ数になります。それらに加筆していくと煩雑になってきて読みにくくなったり、共有が非常に難しくなります。Macで台本等を修正することもあるのですが、その場合も修正するたびにプリントアウトの手間が生じます。そんなときiPadがリリースされ、これなら台本や脚本を収納でき、現場や外出先等で修正もでき、かつ共有もしやすいと思って購入したのです。実際にiPadを使い始めてからは本当に楽になりましたね。そしてその後、台本や資料などはドロップボックスを使ってスタッフと共有するようになりました。
MF●スタッフの方もiPadを使っていたのですか?
佐藤●いえ、当時は監督だけが使っているという状態でした(笑)。でも、パソコンやスマートフォンを持っている人は多かったので、デジタルで共有することには大きな問題はありませんでした。