Mac業界の最新動向はもちろん、読者の皆様にいち早くお伝えしたい重要な情報、
日々の取材活動や編集作業を通して感じた雑感などを読みやすいスタイルで提供します。

Mac Fan メールマガジン

掲載日:

みんな待ってた! 突撃取材で王子大復活

Apple Watch、買いました 高見沢俊彦とアップルの「今」

著者: Mac Fan編集部

Apple Watch、買いました 高見沢俊彦とアップルの「今」

バッグ1つに3台も

MF●3年ぶりの本誌登場ですが、当時と比べて現在の高見沢さんの「アップルの環境」はどう変化しましたか?

高見沢●あの頃はMacBookプロ1台である程度やりくりしていたんですね。ところが、今やMacBookエア(11インチ)とMacBook(12インチ)とMacBookプロ(13インチ)の計3台も持ち歩いている。昔はバッグに1台しか入らなかったんだけど、今のモデルは薄いから中に3台入っちゃうから(バッグを取り出す)。

MF●すごい! 3台にもなるとさすがに重いんじゃないですか?(笑)

高見沢●だいぶ重いよ(笑)。でも、こういうところがすごいよね。スリムになったおかげで1つのバッグに3台も入っちゃう。

MF●いつ頃からマシンが増え始めたんですか?

高見沢●エアが出てからだね。やっぱり薄くなってからノート感覚でどこでも作業ができるようになりましたからね。

MF●当時と比べるとかなり軽量化されていますよね。

高見沢●そうです。そのおかげで電車の中だろうが、車の中だろうがどこででも作業ができる。常に広げておけるから作詞をするときにも便利ですよ。もう本当にノートと同じように使えるよね。しかも、今はドロップボックスで同期もできるでしょ? MacBookエアで行っていた作業をMacBookで引き継ぐ。そういうことができるようになったのは便利だし、すごい進化だと思う。

MF●クラウドサービスは結構利用されているんですか?

高見沢●ドロップボックスなどオンラインストレージサービスができたことによってデータの移動がすごくラクになりました。たとえば、レコーディング後に先に帰ってしまっても、ミキサーから「データアップしました」のメールがくればすぐに曲を確認できるしね。そういうところも2007年とは全然違いますよ。とはいっても、クラウドはイマイチ信用していないんだけど…。だってやっぱり「人の家」の気がするんだよね(笑)。だから、本当に大切なデータは自分でバックアップとるようにしています。

MF●確かにそういう方も多いですよね。マシンの使い分けはどのようにしているのですか?

高見沢●MacBookプロは音楽専用。楽曲の骨組みやアウトラインを作ったり、コンサートのオープニングSEを作ったりしています。やっぱりMacBookプロのほうがパワーがあるよね。そういう意味では使いやすいです。

MF●ほかのマシンについてはいかがですか?

高見沢●MacBookとMacBookエアの比較なんだけど、新しいMacBookではスピーカの場所が変更されているから音がとにかく良いんです。たとえば、車の中でも音がしっかり確認できますから。MacBookエアは周りの音がうるさいと、ブルートゥーススピーカで音量を増幅しないと少し聴きずらいときがありますが、MacBookは全然問題なし。ただ、MacBookはキータッチがまだ慣れないんだよなぁ…。

MF●iPhoneとの連係もしているんですか?

高見沢●もちろん。今は5sと6プラスを1台ずつ使っていますよ。新しく6sも注文したんだけど、なかなか来なくて。最初はゴールドを注文したんだけど、心変わりして途中でローズゴールドに変更したのが原因かな(笑)?

MF●キャンセルしたんですか!?

高見沢●周りにローズゴールドを使っている人がいてね。かっこよくてさ、それが。結果的に届くのが遅くなっちゃったけど…しかし遅すぎ(笑)。

アップル・ウォッチ、超便利

MF●では、アップル・ウォッチはどうですか?

高見沢●時計にはこだわりがあるから、僕にとってアップル・ウォッチは少しオモチャっぽいし、「iPhoneで十分だよな」と思ってまったく興味がなかったんだよね。今度はエルメスとコラボするっていうから、興味津々で思わずゲット!

MF●使ってみてどうでした?

高見沢●これは便利だね~! 特にメッセージを受信したとき、Siriを使ってすぐに返信できるのがいいよ。長いメッセージはiPhoneで返信するけど、簡単なメッセージならアップル・ウォッチで十分。あとは仮眠するときにも便利だね。「◯◯時◯◯分に起こして」ってアップル・ウォッチに言えば、その時間に起こしてくれるじゃない? しかも、アップル・ウォッチの震え方が特殊だから絶対に起きれるよね。それに、iPhoneもアップル・ウォッチも全部同じアップルIDでつながってるから同じように使える。やっぱりこれが便利です。

MF●かなり活用されていますね。話は変わりますが、現在のアップルに対して不満な点などありますか?

高見沢●う~ん、なんだろうな…。あ、そうそう! 6プラスはMacBookプロと同期していて、iTunesを通して楽曲の管理したり、プレイリストを作っているんですが…その同期ができなくなっちゃって。

MF●高見沢さんにとって、それはすごく困りますよね。

高見沢●困るよ~! 同期が途中で止まっちゃうんだからね。数時間後には完了しているんだけど、普通なら一瞬でしょ? これには参っちゃってさ。困った挙句、今は懐かしのiPodナノを使っていますよ。

MF●それは困りましたね…データのバックアップをとって復元したら直るのかもしれませんが…。

高見沢●アップルストアの人にはエルキャピタンにアップデートしたら直るって言われたんだけど、結局直らないまま。でも、意外とiPodナノもラクだけどね。もう使わないと思ってたんだけど…すごく小さいし、音楽の管理だけなら十分便利ですよ。

MF●音楽の話題になりましたが、アップル・ミュージックやiTunesマッチは使ってますか?

高見沢●iTunesマッチに関しては、管理してる楽曲数があまりにも膨大で結局使っていないです。それに、iTunesの見え方が変わっちゃうのがね。ずっと同じ画面で管理してきたし、作っている曲の管理もしているから、そこが変わっちゃうと個人的にすごく不便なんですよ。アップル・ミュージックに関しても同じだね。「聴く」っていうよりも提供している側なわけだから(笑)。自分のデータベースは見慣れている状態にしておきたいんだよね。

MF●アップデートのときに名称まで変わっちゃうときもありますしね。

高見沢●そう。最近のiTunesもプレイリストの見え方が少し変わったけど、「同じにしてくれ!」って思いますよ(笑)。

MF●音楽を提供する側だと楽曲管理のしやすさが重要なんですね。では、今気になっているアップルのニュースや製品ってありますか?

高見沢●そうだな…唯一使ってないのはアップルTVなんだけど、いろんな記事を眺めてると「なんか良さそうだな…」って。だいたい嫌ってる製品は最終的に好きになるからさ(笑)。

MF●なるほど。やはりアップルの情報は常に仕入れているんですね。

高見沢●WEBのニュースとかは見るようにしています。新しいアップル製品が出るとやっぱり気になっちゃうからね。

時代の先駆け! 伝説のMBK

MF●以前、「MacBook金閣寺(通称:MBK)」という金箔を施したMacBookを作られましたが…本当にMacBookにゴールドが出ましたね。高見沢さん的にも「自分が先駆けだ」というところもあるのではないでしょうか?

高見沢●そうだよなぁ。僕が先駆けだよ、あれは(笑)。MBKは京都の業者に金箔を貼ってもらったんだけど、後々「コピー機に金箔を貼ってほしい」っていう発注がきたんだって。それがアラブの石油王らしくてね(笑)。

MF●ええ!? そんな影響まであったんですね。今やゴールドはMacBookだけに留まらず、iPhoneでも出ていますもんね。

高見沢●でもいろんなカラーがあったほうがいいよね。アップルの魅力の1つは、昔から遊び心があるところだと思っているので。自分でマシンをカスタマイズできるのもすごく楽しい。自分なりの、自分だけのマシンを持てる。それもやっぱり良さの1つだと思うよ。そして、その良さ自体もどんどん変わっていくから、常に自分の思う良さをキープする戦いだね。だから「早く同期させろ!」って感じだよ(笑)。

MF●そういう不満もあるけど、良さも知っているってことですね。

高見沢●そういうことなんだよね。不満はあるんだけど、結局アップルが好きなんだよなぁ。iBookのギターまで作ってるからね。

MF●高見沢さんから見て、これからのアップルってどうなると思いますか?

高見沢●そうだね…。やっぱり自分がアップル製品の使い方に慣れているからっていうのもあるけど、もっといろんなシーンに進出していってほしい。もう噂が出ている車業界もそうだし、家電とかもいいかもしれないですよね。アップルユーザとしては使いやすいんじゃないかな?

現在は1つのバッグに3台ものマシンを入れて持ち歩いている高見沢氏。さらに、このほかにもMacBookエアをもう1台利用しているそうだ。

アップル・ウォッチに興味がなかった高見沢氏を振り向かせた「Apple Watch Hermès」。使ってみると、iPhoneとの連係のスムースさに驚いたという。

連載「高見沢俊彦のApple ism」では、さまざまなものを創作。誌面のデスクトップピクチャも毎回本人の手作りであった。

こちらが伝説の「MacBook金閣寺」。金箔を施したその姿はまさにゴールドMacBookの先駆け的存在である。

THE ALFEE

5年9カ月ぶり! 待望のオリジナルアルバム!

2015/12/23 release

New album「三位一体」

2010年にリリースした「新世界-Neo Universe-」から5年9カ月! デビューから41年を迎え、さらに進化し続けるレジェンドバンドが満を持してリリースする待望のオリジナルアルバム! メンバー個々がメインヴォーカルを取れるのが彼らの強みではあるが、その強みを存分に活かしたスイッチヴォーカル曲を多数収録。もちろん彼らの代名詞である3声のコーラスもふんだんに取り入れ、まさに三位一体(Trinity)となってTHE ALFEEでしか表現できない世界を構築。

【News Eye】

Macユーザが現在よりも少数派だった頃、海外でもアップルストアは限られた場所にしかなかった。当時、パリ在住の知人は、ロンドンのアップルストアまで行って修理してもらっていたという。

【News Eye】

高見沢氏が初めて購入したMacは1993年に発売された「セントリス」。その名のとおり「アップルの真ん中」として発売されたが、ラインナップの見直しによってあっという間に消滅してしまい驚いてしまったとのこと。