なお、今回解説する方法では、音楽データ以外にもアップストアで購入したiPhone/iPodタッチ用アプリケーションや、既存のプレイリストも一括して移行できるので安心してほしい。
【下準備】
下準備として、iTunesライブラリ全体をバックアップするためのDVD-Rを用意しよう。もちろん、ライブラリの容量がDVDーRの容量よりも大きい場合は複数枚必要になる。
これは、iTunesのバックアップ機能を介さずに、外付けハードディスクなどを用いてデータのみを移行した場合、DRM(デジタル著作権管理)の情報が正しく引き継がれない可能性や、ウィンドウズからのデータ移行で不具合が発生する恐れがあるためだ。
【移行手順】
1.データを[iTunes Music]フォルダに統合する。iTunesの[ファイル]メニューから[ライブラリ]→[ライブラリを統合]を選択すると、iTunesに登録されている楽曲データはすべて[iTunes Music]フォルダに集められる。これによって、バックアップ漏れがなくなるというわけだ。
2.iTunesストアで購入したDRM付きの楽曲が移行先の環境で再生できない、という事態を防ぐため、iTunesストアの認証を解除しておく。認証は5台までのMacまたはPCで可能だが、うっかり認証回数を間違えて再生できない、という事態にならないよう注意しよう。[Store]メニューの[コンピュータの認証を解除]を選択すると、iTunesストアのIDとパスワードを聞かれるので入力して[認証解除]しよう。
3.データをDVD-Rなどにバックアップするには、[ファイル]メニューの[ライブラリ]→[ディスクへバックアップ]を選択しよう。すると、空のディスクを挿入するよう指示されるので、それに従ってバックアップを進めよう。
4.新しいMacでiTunesを起動し、前の手順で作成したバックアップディスクを挿入すると、自動的にデータのインポートを促すメッセージが表示されるので、それに従おう。
5.新しいMacでiTunesストアの認証を行う。[Store]メニューの[コンピュータを認証]を選択すると、認証が行える。これでiTunesストアの認証可能台数を無駄に減らさずにデータが移行できたことになるのだ。