私が評価します！
鈴木みそ
本誌連載「Xまでとどけ」作者。昨年10月にNYで開催されたiPad Pro発表イベントに参加。iPad Pro 12.9インチ（2018）とApple Pencilを愛用中。
マンガ家の愛用者も多数！
CLIP STUDIO PAINT
【開発】CELSYS,Inc.
【価格】無料（App内課金あり）
【URL】App Store＞エンターテインメント
世界で400万人以上のユーザが利用するマンガ制作アプリ。多彩なペンやブラシ、トーンやコマ、背景素材など、マンガ・イラスト作成時に役立つ機能が盛りだくさん。サブスクリプション形式のアプリですが、6カ月間無料試用できるため、まずは体験して、その良さを判断しましょう。
ココが○
PC版の長いノウハウの蓄積によって、マンガを描くプロのツールとして完成されており、業界標準と言えます。
ココが?
PC版は買い切りなのに、iOS版はサブスクリプションなので割高感アリ。細かく設定できるゆえ複雑。初心者にはハードか。
Apple Design Award受賞アプリ
Procreate
【開発】Savage Interactive
【価格】1200円
【URL】App Store＞エンターテインメント
iPadでイラストの王道アプリのひとつ。iPad ProとApple Pencilに最適化されており、高速で動作するため、すべての操作も快適。画期的なキャンバス解像度、136種類のブラシ、高度なレイヤーシステムなど、完成度の高さが魅力的です。1200円のアプリですが、その価値は十分あると言えます。
ココが○
操作がわかりやすく、描きやすい。初めての人でもいじくっているうちに書き方がわかるシンプルな作りです。
ココが?
解像度の大きなイラストになると、使えるレイヤー数が少なくなってしまう。複数ページのマンガは不向きかも。
無料とは思えないクオリティ!
メディバンペイント for iPad
【開発】MediBang inc.
【価格】無料（App内課金あり）
【URL】App Store＞エンターテインメント
1000種類以上のブラシ・トーンを誇る無料のペイントアプリです。コマ割り機能やマンガ用フォントが搭載されているなど、マンガ制作における便利機能を多数搭載。データはクラウド保存可能なため、さまざまなデバイスで作業可能です。
ココが○
Mac、iOSで同じメニュー・同じツールで描くことができ、ハードを選びません。ツールとして完成度も高いです。
ココが?
ツールの並び方に独特の癖があって、少しとっつきにくいか。なんでもできるアプリは使いこなすまで大変です。
お絵かき好きともっとつながれる！
アイビスペイントX
【開発】ibis inc.
【価格】無料（App内課金あり）
【URL】App Store＞エンターテインメント
シリーズ3000万ダウンロードの本格お絵かきアプリ。142種のブラシ、2300点以上の素材、37本の画像加工用フィルタ、27種のレイヤーブレンドモードなど、多数の機能を搭載。お絵かき好きとつながれるコミュニティ機能もあります。
ココが○
「iPhoneに指で描くアプリ」という印象ですが、ペンシルにも対応済。メニューやツールの並びが考えられていてムダがありません。
ココが?
ペン先の細かい調整に限界があって、線を思いどおりの太さでコントロールするのがなかなか難しかったです。
ベクターイラストを簡単作成！
Adobe Illustrator Draw
【開発】Adobe Systems, Inc.
【価格】無料（App内課金あり）
【URL】App Store＞エンターテインメント
Photoshop Sketch同様にAdobe謹製のベクターアートアプリ。カスタマイズ可能なブラシを使用して、アートの描画、デザインおよびスタイル設定などが行えます。こちらも1タップで、レイヤーファイルをAdobe Illustrator CCに送信することができます。
ココが○
ベクターの線でつるつるなめらかに描ける、恐るべき描き心地です。ちょっとしたロゴなどはこれで簡単に作れますね。
ココが?
Photoshop Sketchと同じく、Adobe IDの登録の面倒さくらいでしょうか。あとは文句を探せません。
フォトショにシームレスに連係！
Adobe Photoshop Sketch
【開発】Adobe Systems, Inc.
【価格】無料（App内課金あり）
【URL】App Store＞仕事効率化
Photoshopの強力なブラシエンジンを活用し、さまざまなアイデアを形にできるAdobe謹製のペイントアプリ。特に本物のようなペン、鉛筆および水彩画ツールが魅力的です。Adobe Creative Cloudユーザならば、1タップでAdobe Photoshop CCなどにCC にレイヤー付きのファイルを送信できます。
ココが○
ペンの滑らかさ、色の混じり具合、カラーで絵を描くツールとしての完成度が高いです。水彩がとても面白い。昔のペインターのよう。
ココが?
Adobe IDを登録しないと使えないのが面倒に感じます。ただ、無料アプリなのであとは特に文句ありません。
ブラシに定評がある高機能ツール
Artstudio Pro
【開発】Sylwester Los
【価格】1400円
【URL】App Store＞写真／ビデオ
ドローイング、ペインティング、画像編集で高いパフォーマンスを誇るアプリ。PhotoshopのようなUIと機能を搭載しています。それでいてApple Pencilのために最適化された先進のブラシエンジンで遅延のないスムースなストロークを実現します。iCloud Driveに画像を保存、読み込み可能です。
ココが○
PhotoshopよりPhotoshopっぽいかもしれません。レイヤーやツール一式、感覚的にドロー系アプリを使っている人には理解しやすいか。
ココが?
1400円はイラスト系アプリの中でも高いほうかもしれません。そして日本語非対応のため、メニューがすべて英語です。縦書きも非対応。