サプリをカスタマイズ
「多くの場合、人は形にして見せてもらうまで、自分は何が欲しいのかわからないものだ」 –– この製品に出会った人は、脳内にこのスティーブ・ジョブズの名言が思い浮かぶに違いない。
「ヘルスサーバー(healthServer)」は、ユーザの身体の状態に合わせて、栄養素を粉末サプリメントに配合し提供するオーダーメイドサプリメントサーバだ。本体の生体センサに左右の親指を触れると、計測した脈の情報から自律神経の状態を推定。専門家監修のアルゴリズムによって栄養素が配合され、パーソナライズされたサプリが作られる。本体には5種類の栄養素のカートリッジがセットされており、残量がなくなればカートリッジを差し替えればよい。インクジェットプリンタと同じ要領だ。
粉末サプリは溶かして飲んだり、サラダなど料理にかけたりして摂取できる。水に溶かしてみると、始めは酸っぱさに驚くが、すぐに飲みやすい水の割合に調節できた。生体データの計測からサプリの配合まで数十秒で完了するので、その手軽さにも驚いた。
今までは、なんとなく感じる不調や、健康診断の結果などをもとに、自らサプリを探す必要があったし、皆それを当たり前に思っていたはずだ。この製品は「自分に合うサプリが手軽にほしい」という人々の潜在的ニーズを具現化した意欲作と言える。
先行予約は、クラウドファンディングサイト「ファーストフライト(First Flight)」で1月末まで受け付けている。二子玉川蔦屋家電など首都圏5カ所では実機の体験も可能だ。