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親子で乗れるe-BIKE「MATE GO+」に試乗してみた。圧倒的にイケてるデザインに、確かな性能と安全性。ついに、憧れの「MATE.BIKE」デビューの時がキタ!

著者: 関口大起

親子で乗れるe-BIKE「MATE GO+」に試乗してみた。圧倒的にイケてるデザインに、確かな性能と安全性。ついに、憧れの「MATE.BIKE」デビューの時がキタ!

親子で乗れるイケてるe-BIKE「MATE GO+」を試した。

ついに、「MATE.BIKE」を買えるときが来たかもしれない…!

ここ数年、フレームに「MATE.」と大きく印字された、イケてる電動アシスト自転車を街中で見かけるようになった。そのデザイン性に心奪われ、筆者は何度もWebサイトを訪れている。しかし、毎度価格を見てブラウザバック。だって、いくらカッコよくても自転車に40万円はねえ…。

フラッグシップモデルのMATE X EVO。筆者の心にズブリと刺さるデザインだが、40万7000円とかなり高価。写真●MATE.BIKE JAPAN
豊富なカラーバリエーション、そして簡単に折りたためるのもMATE.BIKEの魅力だ。

ただ…欲しい。しかも、普段Mac Fanで取り扱っているようなガジェット類であれば、「高い!」と一蹴してくる妻も、MATE.BIKEに関しては「カッコいいね」と乗り気だ。だが、どこまで行っても価格がネックである。

そんな中、一筋の光明が差した。MATE.BIKEから、「親子の」と称したチャイルドシート付きのモデル「MATE GO+」が発表されたのだ。

その価格は22万円から。それでもまだ高価だが、MATE GO+の場合、保育園への送り迎えという“実用”が備わっている。これは前向きに検討できそうだ…ということで、メーカーに製品を借りて試すことにした。

MATE.BIKEとは? デンマーク生まれのe-BIKE(電動アシスト自転車)ブランド

MATE.BIKEは、自転車先進国であるデンマーク・コペンハーゲンで生まれたe-BIKE(電動アシスト自転車)ブランド。2016年創業とまだ若いブランドだが、約80カ国で展開されるなど、世界中から評価されている。

日本では、東京と大阪に直営店を構え、そのほか日本全国の自転車販売店で取り扱いがあるそうだ。近所のショップが取り扱っているかどうかは、MATE.BIKEのWebサイトをご覧いただきたい。

東京・表参道駅から徒歩10分程度のところにある直営店。店内には各モデルが展示されており、試乗することも可能だ。

MATE GO+で東京中を約20km走り回る。タフなバッテリで長距離走行もバッチリ

今回、約半日MATE GO+をお借りし、筆者は東京を横断(しかも往復)した。乗車距離は約20km。風がかなり強い日で、麻布台近辺などアップダウンの激しい場所も通過したが、パワフルな電動アシストにより、午後しっかり働く体力を残すことができた。だが、さすがに20kmも走るとお尻は痛くなる(筆者が10年ぶりにちゃんと自転車に乗ったというのもある)

なおカタログスペックでは、フル充電した状態であれば、約60kmの走行をサポートするという。

ハンドルの左側に備わる電動アシストのコントローラ。[+][-]でアシストの強度を3段階で調整可能だ。また[+]を長押しすると、自転車のフロントライトとリアライトが点灯する。
ハンドルの右側はベルとギア。世界で共通して日本のSHIMANOブランドのギアを採用しているという。
バッテリはフレーム部分に内蔵されている。フレームには充電用のポートがあり、専用ケーブルで給電可能だ。もし駐輪場に電源がない場合は、上図のように自転車を折りたたみ、鍵でロックを解除するとバッテリを取り出せる。自宅にバッテリだけ持ち帰って充電しよう。
バッテリを取り出すとこんな感じ。ロゴの印字がこれまたカッコいい。

気になるチャイルドシートの安全性は? 日本メーカーの「Urban Iki by OGK」を採用

MATE GO+を表参道の直営店で借り受け、家族との待ち合わせ場所まで移動。息子は、歓声とともに父(筆者)を迎え入れてくれた。さっそくチャイルドシートに息子を乗せたいところだが、まずはその仕様を整理しておく。

チャイルドシートは「Urban Iki by OGK」製。日本のオージーケー技研株式会社が、ヨーロッパで展開するチャイルドシートブランドだ。
上部と側面、ダブルロックで固定するるため、子どもがいじってベルトが取れる可能性が少ない。子どもを乗せるからこそ、安全性の追求はありがたいところ。
肩のベルトなどもスムースに調整できる。
メーカーによると、日本市場向けのMATE GO+は、他国で発売されるモデルよりフレームが少々長く設計されているらしい。フレームを長くすることで、チャイルドシートを搭載した状態でも重心が最適化される。つまり、より安全性を追求した仕様ということだ。
子ども用のフットレストは、うちの息子にはまだ長すぎるな…と思っていたが。
裏側から簡単に調整できるようだ。

MATE GO+に息子とライドオン! 反応はいかに?

細部を確認しながら写真を撮り、それを整理していたところ、息子が「ノルゥ!」と騒ぎ出した。父と息子、センスは同じ。さっそく乗り込み、公園をぐるりと回って停車すると、「シュッパツ! シンコーゥ」とアンコール。結局、5周も走ることになった。

公道に出るならヘルメットを被らせたいので、喚く息子をなだめ、タンデムは終了。かなり満足してくれたようだ。そして何より、MATE.BIKEに二人で乗れているということで父のテンションも上がっている。

ちょっと目を離したら、息子がMATE GO+を愛でていた。

なお、借り受けたのは「MATE GO+ Family(OGK)」というパッケージに、「ベースバスケット(2万2000円)」のオプションが追加されたもの。センタースタンドを選ばない場合、一般的な自転車でもよく見られる、片足のストッパーとなる。重い荷物を持ちながら子どもも乗せると思うと、より安定性のあるセンタースタンドは心強い。

ベースバスケットは現在売り切れで入荷待ちだが、これがまた素晴らしい。ワンタッチで取り外すことができ、バスケットとしても使えるのだ。

アウトドアシーンでも、スーパーの買い物でも使えそう。
フレームはアルミニウム製。底面にはMATE.の印字がある。

最後の砦はやはり価格。4つのパッケージから、自分に合ったMATE GO+を選ぼう

MATE GO+は、MATE.BIKEに憧れを持つ親にピッタリのモデルだ。メーカーも、従来“高級自転車”だったMATE.BIKEに“送迎”という新たな視点を加え、より多くのユーザに使ってもらうための戦略的なモデルと位置づけているという。

とはいえ、22万円からという価格は手頃とは言い難い。

電動アシストかつチャイルドシート付きの自転車は、市場では10万円前後から販売されている。そして、安全性や機能性を追求すると15万〜20万円くらいが相場になる。MATE GO+のデザイン性、作り込まれた安全性に、あといくら出せるかが購入の決め手になるだろう。

なお、MATE GO+は現在予約を受付中。発売は2025年5月1日だが、反響が大きく、発売直後の納車日程は埋まってきているとか。買うと決めたら急がなきゃ!

MATE GO+のカラバリとパッケージをチェック!

カラーバリエーションは5つ。左上から、Cloud Mist、Velvet Blush、Neon Dream、Subdued Black、Shadow Glow。画像●MATE.BIKE JAPAN
MATE GO+は4つのパッケージが用意されている。こちらが試乗した「MATE GO+ Family OGK」(25万3000円)
続いて、「MATE GO+ Family Thule」(26万7300円)。 チャイルドシートがThule社の「Thule Yepp 2 maxi」になる。
そして「MATE GO+ Family Starter kit」(23万1000円)。チャイルドシートを除く、基本アクセサリが付属するパッケージだ。最後に、厳密にはパッケージではないが、車体単体も22万円で購入できる(22万円)。各詳細はコチラから。

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著者プロフィール

関口大起

関口大起

『Mac Fan』副編集長。腕時計の卸売営業や電子コミック制作のお仕事を経て、雑誌編集の世界にやってきました。好きなApple Storeは丸の内。Xアカウント:@t_sekiguchi_

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