米Appleは6月10日(現地時間)、WWDC 2024において、Apple Watch向けの次期OS「watchOS 11」を発表した。開発者向けベータ版は同日より提供、パブリックベータ版は7月中に提供し、正式提供は今秋を予定している。
主要な健康指標をすばやく確認できる「バイタル」アプリが追加され、睡眠時の心拍数や呼吸数、手首の温度、睡眠時間、血中酸素濃度などをまとめて見られる。継続的に記録し、2つ以上の指標が通常の範囲から外れた際には通知する。
watchOS 11のほかiOS 18やiPadOS 18も含め、今秋提供予定の各OSでは「ヘルスケア」アプリに妊娠中のユーザーに向けた機能が追加される。妊娠週数の確認や妊娠中によくある症状の記録、高心拍数の通知、妊娠後期の転倒リスクの警告などといった機能が含まれる。
ワークアウト機能ではトレーニング負荷の管理が可能になる。ワークアウトの強度や継続時間が身体に与える影響を推定するもので、大会に向けたコンディションの調整などに役立つ。
ユーザーインターフェースの面では、まず、どの文字盤からでも重要な情報にすばやくアクセスできる「スマートスタック」が改良される。Shazam、写真、距離などの新しいウィジェットが追加されるほか、日時や場所などに基づいてウィジェットが提案され、手間なく各機能にアクセスしやすくなる。たとえば雷雨の前には気象警報の新ウィジェットが自動的に表示される。
「写真」文字盤も進化し、機械学習により構図や被写体の表情を分析しウォッチフェイスとしておすすめの写真を提案するほか、ダイナミックモードにも対応し手首を上げるたびに新しい写真を楽しめる。
このほか、20言語対応の翻訳アプリやダブルタップジェスチャーによるスクロール操作などの機能が追加される。
文●細田頌翔(マイナビニュース編集部)