『Mac Fan 2024年11月号』の表紙には、20代の頃からMacユーザだという堂本剛さんが登場! 本記事では、音楽制作の裏側、そして主演映画『まる』について迫ったインタビューの一部をお届けします。
Macと出会い、使い続ける理由
──堂本さんは、古くからのMacユーザと伺っています。Macとの出会いや、なぜ使い続けているのかを教えてください。
はじめて手にしたのは、たしか20代の頃です。最初は、周りの人たちが使っているから何となく。主に音楽制作に使っているので、複雑じゃないというか…感覚的に使えるのがいいんじゃないですかね。
──はじめからWindows PCという選択肢はなかったのでしょうか。
そうですね。こだわりがあったり、詳しかったりするわけではないですけど。パソコンを使い始めてからずっと、ノートタイプのMacを使っています。デスクトップタイプを買っても、机にずっと座ってあれこれやることもないし、持ち運べるメリットのほうが多いので。
音楽制作に重要な“感覚”とMacの親和性
──詳しくないとはいえ、音楽制作をするにはそれなりの知識や操作技術が必要かと思います。
それはもう先人の知恵というか。その道のプロが周りにたくさんいるので、「これってさあ」って聞くと教科書以上に詳しく教えてくれます。音楽制作ソフトも、感覚的にできるものと“理系”っぽいものがあるんですけど、僕は感覚的なものしか使っていません。音を打ち込むときってあまり頭で考えていないから、おもちゃみたいなイメージでレコーディングできるものをチョイスしていますね。
──堂本さんが音楽を作る際は、“感覚”をかなり重要視されているのかと思います。作業環境にこだわりはありますか?
場所や周りの環境には、まったくこだわりません。思いついたときに打ち込めれば何でもいいので、持ち運べるMacBookさえあれば。今は外付けのマイクも簡単につなげられるじゃないですか。なので、フレーズやメロディが思いついたときにパッと吹き込んで、あとで時間があるときに整理整頓するって感じです。
堂本剛が“フィール”するとき
──ということは、ある程度の機材はいつも持ち歩いているのですね。
行き先や用事にもよりますが、簡易的なものは持ち運ぶことが多いですね。思いついたときに記録しておかないと、忘れちゃうんですよ。僕が作っている音楽はファンクミュージックが中心なので、あまり頭で作るものじゃないというか、“そのとき”のノリが大事で。フィールしたものをそのままアウトして、それを置いておく場所がMacBookです。
──どんなときに“フィール”することが多いですか?
仕事場より、お風呂とか、ボーッとしているときが多いですね。量も質もです。すぐお風呂から出て、Macに打ち込んでからまた戻ることもあったり。あとは寝る前とか、「寝られへんなー」と思っているうちに歌詞とか考えちゃって、パッと起きて打ち込んでから寝たりもします。
「まる」
出演:堂本剛、綾野剛/吉岡里帆、森崎ウィン、戸塚純貴 おいでやす小田、濱田マリ、柄本明/早乙女太一、片桐はいり、吉田鋼太郎/小林聡美
監督・脚本:荻上直子
音楽:.ENDRECHERI./堂本剛
製作・配給:アスミック・エース
©2024 Asmik Ace,Inc.
美大卒だがアートで身を立てられず、人気現代美術家のアシスタントをしている男・沢田。独立する気配もなければ、そんな気力さえも失って、言われたことを淡々とこなしている。ある日、通勤途中に事故に遭い、腕の怪我が原因で職を失う。部屋に帰ると床には蟻が1匹。その蟻に導かれるように描いた○(まる)が知らぬ間にSNSで拡散され、正体不明のアーティスト「さわだ」として一躍有名になる。突然、誰もが知る存在となった「さわだ」だったが、段々と○にとらわれ始めていく。
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著者プロフィール
関口大起
『Mac Fan』副編集長。腕時計の卸売営業や電子コミック制作のお仕事を経て、雑誌編集の世界にやってきました。好きなApple Storeは丸の内。Xアカウント:@t_sekiguchi_