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PLAUDのウェアラブルAIボイレコが正統進化! 「Plaud NotePin S」レビュー。かゆいところに手が届くアップデート

著者: 佐藤彰紀

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PLAUDのウェアラブルAIボイレコが正統進化! 「Plaud NotePin S」レビュー。かゆいところに手が届くアップデート

会議の内容を理解しながら議事録を書くのって、なかなか大変ですよね。録音したデータをAIで文字起こしして、怪しい箇所は音声を聞き直す。以前よりは楽になったとはいえ、やはりそれなりに手間はかかります。

私自身、普段から取材の文字起こしや要約にAIを使っています。タイピングでメモを取っていた時代に比べれば確実に進化していますが、「もっとスムースに記録できないものか」と感じることも少なくありません。

今回、そんな悩みを解決してくれそうなAIボイスレコーダーを試す機会を得ました。Plaudといえば、AIボイレコの決定版的ブランドです。果たして新型の「Plaud NotePin S」の使い勝手はいかに。2026年3月23日の発売から約3週間使い込んだ感想をお届けします。

前モデルのレビュー記事はこちら
「AI搭載ボイレコ「PLAUD NotePin」レビュー。文字起こしも、要約も、すべてが高精度。ウェアラブルってありそうでなかった!」

iPhoneに磁力吸着するPlaud Noteシリーズも人気。レビュー記事はこちら
iPhoneと相性よし。極薄AIボイレコ「Plaud Note Pro」をレビュー。外部音源に対応する「Plaud」アプリが超有用! ライター必携のツールになれるか?

“ウェアラブル”なAIボイスレコーダ

iPhone 17 ProとPlaud NotePin Sのサイズ比較。いかにウェアラブルなサイズ感かわかります。成人男性である筆者の親指よりも小さいです。

「Plaud NotePin S」は本体のストレージに会議などを録音して、アプリで文字起こし・要約ができるデバイスです。これだけ聞くと普通のAIボイスレコーダなのですが、最大の特徴は、“身につける”AIボイスレコーダーなこと。身につけるためのアクセサリ類も充実しています。マグネットピン、クリップ、ネックストラップ、リストバンドの4種類の装着アクセサリが付属。どうやって身につけるかを選択できます。アクセサリ類は前モデルと共通です。個人的には、ネックストラップが置き忘れもなく、装着に違和感がないので一番好みです。

本体の大きさは51(W)x21(H)x11(D)mm、重さは17.4gと、コンセプト通り身につけやすいサイズ感です。

①がPlaud NotePin S本体。その右に②マグネットピン、③クリップと並びます。上には④リストバンド、左あるのは⑤ネックストラップです。ネックストラップとリストバンドは長さを調整できます。
画像:PLAUD

最大20時間の連続録音に対応しているので、一日中使っても電池切れになることもありません。スタンバイ時間は40日間もあるので、使いたいときに充電切れ!みたいなトラブルが少ないはうれしいところ。さらにストレージは64GBあるので、都度録音データを同期する必要もありません。




前モデルから進化したポイント

Plaud NotePin Sは本体中央に物理ボタンを搭載。前モデルでは同位置にタッチセンサだった部分ですが、Plaud NotePin Sでは押した感覚が得られるように改善されました。前モデル同様、ボタン長押しで録音開始/終了が可能で、実行されるとバイブレーションで伝えてくれます。

また、会話のハイライト機能も前モデルにはなかった機能。録音中に重要な話題やあとから聞き返したい会話があったとき、ボタンを短押してマークしておくことができます。要約時に該当箇所を確認する際に便利です。

加えて前モデルでは、装着アクセサリが標準ではマグネットピンとクリップのみで、ネックストラップ、リストバンドは別売りオプションだったのに対し、Plaud NotePin Sは標準アクセサリとしてネックストラップ、リストバンドが追加されています。追加購入の必要がありません。

ただ、重さは若干大きくなっており、前モデル「Plaud NotePin」の16.6gから0.8g増えた17.4gとなっています。とはいえ、1gにも満たない増量で携帯性への影響はほとんど感じません。

Plaud NotePin S(手前)とPlaud NotePin(奥)。ボタンの有無以外に見た目の変化はほとんど感じられません。
項目PLAUD NotePinPLAUD NotePin S
価格27,500円28,600円
録音開始操作感圧式センサー(触れるタイプ)物理ボタン(押し込み式)
ハイライト(録音中マーク)非対応対応(短押しで記録)
マイクMEMSマイク×2MEMSマイク×2
録音品質最大1536kbps最大1536kbps
有効録音距離約3m約3m
AI文字起こし / 要約対応(112言語)対応(112言語)
AI精度・エンジンNotePin Sと同一NotePinと同一
内部ストレージ64GB(約480時間)64GB(約480時間)
連続録音時間最大20時間最大20時間
スタンバイ時間最大40日最大40日
バッテリー容量270mAh320mAh
サイズ51 × 21 × 11mm51 × 21 × 11mm
重量(本体のみ)約16.6g約17.4g
同梱アクセサリーピン・クリップピン・クリップ・ストラップ・リストバンド
Apple「探す」対応利用可能(順次対応)

実際に会議で使えるのかチェック!

私自身取材先で使っていて非常に便利に感じているのですが、公開できない情報も多く、本記事に記載できません。そこで今回は、編集部で簡単な会議収録のテストを行いました。

雑誌の特集企画の相談を例として以下のような会話を収録しました。

Plaud NotePin Sで録音した音声が以下のものです。

iPhoneで録音すると、ボイスメモを開いて録音ボタンをタップする必要がありますが、物理ボタン長押しで即座に録音/停止ができるのはやはり便利。会議で録音を待ってもらうことがありません。

Plaud NotePin Sが近くにある状態でiPhoneアプリ「PLAUD」を開いておくと、Bluetoothを使って自動で録音データがアプリにダウンロードされます。なお、いくつも録音データが溜まっていて、転送する容量が多い場合はWi-Fiを使った高速転送が便利です。また、音声ファイルのインポートにも対応します。

録音データの同期はアプリを開くだけ。高速転送ボタンをタップするとWi-Fiでの転送が始まります。
高速転送するとき、すでに接続していたWi-Fiからは切断されるので注意しましょう。

録音データからは「生成」ボタンから文字起こしと要約などの生成が可能です。生成する要約はテンプレートが用意されており、打ち合わせの要約だけでなく「電話メモ」や「講義の要約」など、収録したシーンや目的に合わせて使い分けられます。

カスタム生成で打ち合わせや、取材などシーンにあったテンプレートが選択できます。Gemini3.1 Proなど最新のAIモデルも搭載しています。

「カスタム生成」を使えばテンプレート、話者識別、音声言語、使用するAIモデルを自分で選択できますが、「自動生成」を使えばこれらの項目も勝手に調整してくれます。筆者は自動生成ばかり使っていますが、思ったとおりの要約にならないということはあまりありません。

あとから追加でカスタム生成することもできるので、まずは自動生成してみて、イマイチだったときにカスタム生成するという流れがおすすめです。

文字起こしは話者をしっかり識別してくれます。
要約はタイトルが自動でつき、議事メモという項目に概要が記載されます。
要約だけにとどまらず、次のアクションも示してくれるのがPLAUDアプリの特徴です。

個人的にはiPhoneで録音したデータを対話型AIで文字起こししたときよりも、高い精度だと感じました。文字起こしの精度が高いので、比例して要約も高精度で行ってくれます。打ち合わせで話した要点をしっかりと押さえられている印象です。iPhoneとの録音性能の違いが出ているのかもしれません。

また、「Ask Plaud」というAI機能が便利で、要約を見てもわからない部分について質問すると文字起こしを参照して質問に答えてくれます。情報源を明示してくれるので、文字起こしを確認することもできますし、該当部分の録音データを聴くことも可能です。

質問を投げかけると、文字起こしから回答を生成します。便利なのは情報源となった会話の文字起こしを示してくれるところ。①②と数字が振ってあるアイコンをタップすると文字起こしの該当部分を参照できます。参照中は文字起こしされた音声の再生も可能です。

アプリ内でフォルダ分けができるので、定例の会議をまとめておくことで見返しやすさもアップします。プライベートクラウド機能を使えば、Webアプリ「PLAUD」でiPhoneアプリの情報を同期できます。iPhoneで取り込んだ録音データがシームレスにMacやWindows PCなどで利用できるのはビジネスマンとして嬉しいところ。

Webアプリ「PLAUD」の画面。iPhoneアプリで作成した内容を確認できます。

一点注意が必要なのは無料ので文字起こし、要約を行えるのは300分までということ。これを超えてヘビーユースするなら、有料の「Proプラン(月額3000円/年額1万6800円)」「Unlinitedプラン月額5000円/年額4万円)」への加入が必要になってきます。今月だけ会議が多いという場合は、追加の文字起こし時間を購入することもできます。




さらに便利なデスクトップアプリ「Plaud Desktop 」

物理デバイスだからオンライン会議では使えない、なんてこともありません。デスクトップアプリ「Plaud Desktop」をインストールすれば、オンライン会議を検知して、「録音しますか?」というダイアログが出現。録音が終わるとそのままデータアプリに同期されます。

Microsoft Teamsでビデオ通話を開始すると、自動で会議を検知して、録音を開始するか聞かれます。

極論、スマホの録音データをそのままAIにかけるのと変わらないと思われるかもしれませんが、そうではないのです。「録音する」「データを整理する」「AIにかける」という一連の行動を毎回意識する必要がないので短時間で要約まで完結し、意識しながら作業する必要がありません。身につけて、ボタンを押すだけで録音でき、アプリを開けばすでにまとめを待つ状態になるのは想像以上に便利なものでした。

この意識しなくていい設計があるからこそ、会議中は内容の理解に集中でき、会議後の作業も最小限で済む。単に文字起こしの精度が高いだけでなく、記録から整理までの導線がよくできていると感じました。

  • 会議や打ち合わせが多い人
  • 文字起こしや要約に時間を取られている人
  • メモを取りながら話を聞くのが苦手な人

こうした人にとっては、日々の負担を確実に減らしてくれるはずです。

「Plaud NotePin S」のカラーバリエーションはシルバー、ブラック、パープルの3種類。価格は2万8600円です。会議や取材が続く日でも、「ちゃんと記録できているか」を気にせず話に集中できる。この安心感は、実際に使ってみてはじめて実感しました。議事録作成が負担になっている人ほど、効果を感じやすい製品だと思います。

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著者プロフィール

佐藤彰紀

佐藤彰紀

『Mac Fan』編集部所属。ECサイト運営などの業務を経て編集部へ。好きなものは北海道と競技ダンスとゲーム。最近はXR分野に興味あり。

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