Gatekeeperの機能
Webサイトなど、App Store以外からダウンロードしたアプリには、入手元や安全性を十分に確認できないものもあります。Gatekeeperは、アプリやプラグイン、インストーラパッケージを開く際に、主に次の点を確認し、安全性の低いソフトウェアを動作させない仕組みです。
| 確認する項目 | 内容 |
|---|---|
| 開発元の署名 | Appleが発行するDeveloper IDなどの電子署名を検証し、開発元を確認する |
| Appleによる公証 | Appleの検査で、既知の悪質なソフトウェアが検出されていないかを確認する |
| 改ざんの有無 | 署名された後にソフトウェアが変更されていないかを確認する |
ここでいう「公証(ノータリゼーション)」とは、Appleが提供するマルウェア検査の仕組みです。公証を受けていることは、検査時点で既知のマルウェアが検出されなかったことを示すもので、あらゆる危険がないと保証するものではありません。 また、App Storeの審査と公証は別の仕組みです。
App Store以外のソフトウェア利用を邪魔するものではない
Gatekeeperは、App Store以外のソフトウェアの実行を一律に禁止する機能ではありません。標準の設定では、App Storeから入手したアプリに加えて、登録済みの開発元が署名し、Appleの公証を受けたソフトウェアも利用できます。そのため、開発元の公式サイトからダウンロードしたソフトウェアでも、必要な確認を通過すれば実行できます。
また、ダウンロードしたソフトウェアを初めて開く際には、ユーザに実行の承認を求めることがあります。これは、文書などのデータファイルだと思って開いたものが、実際にはプログラムだった、という事態を防ぐための確認でもあります。
Gatekeeperによる警告が表示された場合の対処法
アプリを開く際にGatekeeprtによる警告が出た場合は、「安全性を確認できない」という通知と、「マルウェアなどの危険を検出した」という通知を区別することが大切です。 開発元や公証を確認できないという理由だけで、直ちにマルウェアだと断定されるわけではありません。悪質なコンテンツの検出や、破損・改ざんの可能性を知らせる警告もあります。
そのため、Gatekeeperから警告のポップアップが出た場合、まずは実行を中止し、入手先が開発元の公式サイトか、最新版が提供されていないかを確認しましょう。信頼できる入手元のアプリで、改ざんされていないことが確かな場合には、「システム設定」の[プライバシーとセキュリティ]に表示される[このまま開く]から、個別に実行を許可できる場合があります。ただし、これは例外的な処理に過ぎません。危険を示す警告を無視して実行することは避けてください。
GatekeeperとXProtectとの違い
Macには、Gatekeeperのほかに「XProtect」という標準のマルウェア対策機能も搭載されています。Gatekeeperが主にソフトウェアの署名や公証、改ざんの有無などを確認して実行を制御するのに対し、XProtectはマルウェアの検出や実行の阻止、削除などを担います。両者は役割が重なる部分もあり、組み合わせてMacを多層的に保護しています。
不審なソフトウェアを実行させないMacの門番
Gatekeeperは、ソフトウェアを実行する前に、その信頼性を確認するMacの「門番」です。普段からユーザが細かく操作する必要はありませんが、警告が表示されたときには内容を読み、入手元を確認することが重要です。保護をむやみに解除せず、macOSやアプリを最新の状態に保ちながら利用しましょう。

