少人数でのシステム管理を想定
同社によると、AIエージェントやMCPサーバの増加に伴って管理の重要性が高まる一方、既存のMCPゲートウェイには独自インフラを前提とする高額な大企業向けサービスが多く、中小企業にとって現実的な選択肢がなかったという。Bloqueは、他業務との兼任を含む1名から数名の担当者が、社内システム全般を担う企業を想定して開発した。
想定する運用では、管理者がBloque上でMCPサーバを追加・設定し、利用者ごとにBloqueのAPIキーを作成して配布する。利用者はそのキーを使い、ChatGPTなどからBloque経由でMCPサーバに接続するため、個別にサーバーを設定する必要がない。ユーザー管理とユーザーごとのAPIキーはTeamプランで提供する。

プロジェクトごとに「Hub」と呼ぶワークスペースを作成し、必要なMCPサーバーをまとめることもできる。同社は、チーム内で設定を共通化することで、サポートコストを低減できるとしている。
設定の追加と接続テストを支援
MCPサーバは、JSON形式の設定やサーバURLなどを貼り付け、ボタンを押して追加できる。リモートMCPサーバについては、RFC 7591のDynamic Client Registration(DCR)への対応可否などを自動判別する。SlackなどDCR非対応のサーバーでは、OAuthのクライアントID、クライアントシークレット、スコープを手動で設定できる。

Starterプラン以上では、設定したMCPサーバーを試す「MCPプレイグラウンド」を利用できる。利用には、Anthropic、OpenAI、GoogleのAIプロバイダーのAPIキーを別途登録する。使用するLLMモデルを選び、自然言語で指示して設定を確認する仕組みだ。設定方法などの詳細は、公式ドキュメントで案内している。

認証情報の保管と利用状況の把握に対応
MCPサーバーの認証情報や環境変数は、Bloque内で暗号化して管理する。利用者のPCには、Bloqueへの接続に使うAPIキー以外の認証情報を保存しない仕組みだ。
ログ機能では、誰がいつ、どのMCPサーバーを利用したかなどを記録する。Hubやユーザー、APIキーなどによる絞り込みに対応する一方、ツール呼び出しの中身は記録しない。

実行環境はプランによって異なり、ProとTeamではCPU・メモリを固定で割り当てる専有環境を提供する。FreeとStarterでは、CPU・メモリを共有し、Bubblewrapによって隔離する環境を使用する。
正式版への設定引き継ぎと導入支援を用意
正式版は発表から1〜2カ月後をめどに提供する予定で、β版期間中に作成したワークスペースや設定などは、そのまま引き継がれる。
β版のリリースキャンペーンとして、Proプラン(年額39,800円)またはTeamプラン(年額44,800円から)を年額契約した企業のうち、希望する先着10社に、AI・MCPを用いた業務効率化のコンサルティングと実作業を無償で提供する。業務のヒアリングと改善提案に加え、ワークフローの1つをシステム化する。他社サービスやインフラの利用料などは別途発生する場合がある。
少人数で社内ITを担う企業にとって、BloqueはMCPサーバーの設定を共通化し、認証情報の保管と利用状況の把握を集約する仕組みとなる。独自インフラの構築や利用者ごとのサーバー設定を必要としない点が、導入・運用上の特徴だ。

