端子は問題にならず
過去7年のMacBookプロの変遷を並べてみると、2012年と2016年に大幅なモデルチェンジが行われ、その後数年はCPUの更新、細部の改良などが続くパターンとなっている。
現在は、USBタイプC端子を搭載した周辺機器や充電環境も大きく進んできたので、新世代のMacBookプロに魅力を感じつつも、周辺機器との接続に不安が拭えず二の足を踏んでいたユーザにとっては、安心して長期間使えるモデルが登場した形だ。小型軽量化や内蔵ストレージの速度向上といった部分も新しい世界を感じさせてくれるので、2015年モデル以前のMacBookプロユーザには、買い替えの価値が大いにあるといえる。
一方、2016年モデル以降のMacBookプロユーザはどうか? 動画系など少しでもマシンパワーを追求したいユーザは、まだ下取り価格の高い現在のマシンを売り、差額のみの負担でスペックの向上をはかる価値は十分にある。また、外付けGPU「ブラックマジックeGPU」などを使うことで、グラフィックス系の性能を大幅にアップさせることも可能だ。両者の投資額はそれほど違わないので、自分の用途に合わせてベターなほうを選択しよう。
エアよりも薄いプロ
そのほか、新MacBookプロが買い替え候補になる対象として、MacBookエアのユーザが挙げられる。現在のところ、直接の後継的な位置はMacBookが担っている形だが、実はMacBookエアの何に一番価値を感じていたかで選択肢が異なる。
MacBookエア(2015)の13・3インチモデルと新MacBookプロの13インチモデルを比較すると、重量は1・35キロ(エア)と1・37キロ(プロ)でほぼ同じ。厚さは、1.7センチ(エア)と1・49センチ(プロ)と、MacBookプロのほうが薄くなっている。つまり「重量やサイズ」を理由にMacBookエアを選んでいたユーザは、そのメリットを引き継いだまま、はるかにパワフルなMacBookプロに移行できるのだ。バッテリの持ちはMacBookエアのほうが長いものの、USBタイプC対応のモバイルバッテリなど多様化した充電手段で補足も可能だ。